知っておかなければ恥をかく! 結婚式での『お呼ばれマナー』

招待状が届いてから、結婚式当日の服装やテーブルマナーまで。今更聞けないけど知っておかなければ恥をかく大人のお呼ばれマナーをご紹介します。

招待状が手もとに届いたら?

結婚式の招待状が手もとに届いてから出欠にかかわらず2〜3日以内、少なくとも1週間以内に返信ハガキを送るのがベストだそうです。新郎新婦はその出欠をもとに席の割り振りや料理の手配を行いますので、予定がわかればなるべく早めに返信を。そしてついやってしまいがちなのが、メールや口頭で出席の旨を伝えたあと返信ハガキを出さずに放置してしまうこと。招待状をいただいているのに口頭での返事は基本的にマナー違反です。そして意外に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、返信ハガキは新郎新婦の思い出のひとつにもなります。仲良しの友人や家族・親戚でも、招待状の返信はなるべく行うようにすると良いと思います。

また欠席の場合も、仕事や旅行などの事情で出席できないなどの理由を事前に連絡した上で、追ってハガキを送るようにすると失礼がなく返事ができます。

返事を書く際に使用するペンは毛筆や万年筆が好ましいですが、黒インクの水性ペンなどでもOK。普段毛筆ペンや万年筆に慣れていないかたはとくに、水性ペンのほうがきれいに書けますし、相手も読みやすくなります。ただ、不祝儀の色であるグレーインクのペンは使わないよう注意が必要です。

ハガキが手元に届いてから返信を出すまで、出欠の連絡だけでも気を付けなければならないことが実はたくさんあるんですね。

ご祝儀の金額って?

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結婚式にまつわる悩み事のひとつに、たびたびあげられるのが「ご祝儀」について。金額は新郎新婦が会社の同僚や部下・友人の場合、おおよそ2〜3万円が目安だと言われています。かつては2という数字はふたつに割れるので縁起が悪いとされていましたが、『ふたりの幸せを祈る』などの意味で、ご祝儀に2万円を包むことは許容されつつあるそうです。1万円札を2枚包むことに抵抗がある方は、5千円札を2枚、1万円札を1枚包めば割れない数字になりますので渡しやすくなりますね。

新郎新婦が親族の場合は、友人の場合よりも親族間の申し送りやしきたりなどがある場合が多いので従うのが良いでしょう。あくまで目安ですが招待された人数に合わせて、3〜10万円の範囲が多いそうです。
ただ4と9は現在でもタブーの数字です。この金額を包むことは避けましょう。

当日ご祝儀袋は『ふくさ』に包んで持って行くと良いでしょう。ミニ風呂敷で代用しても○。かばんや服のポケットからそのまま出すことのないように気を付けたいですね。

会場の受付でご祝儀袋を渡すことが最も多いと思われますが、『本日はおめでとうございます』などの挨拶のあと、バッグから取り出したふくさを開いてご祝儀袋を出し、相手から見て文字が読める方向に両手で渡すようにするとスマートです。

当日の身だしなみは?

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短い丈のスカートや胸元・背中が大きく開いた露出の多いドレス。殺生をイメージさせる動物の毛皮を用いたもの、さらにはデニムやコットン素材のワンピースなどのカジュアルすぎる服装は避けたいところです。ときどき参列者で白いドレスを着用しているかたを見かけますが、花嫁のドレスの色とされる白の衣服を着用するのはマナー違反! あくまで主役は新郎新婦だからです。

続いてシューズやアクセサリー類などの小物の基本マナーです。
まずオープントゥのパンプスは『妻が先に出る』ということでNGと言われていますが、本来は露出がある靴がフォーマルではないことが理由です。同じ理由でかかとのないミュールやサンダルも避けたいところ。ブーツやスニーカーなどももちろん×です。素足も露出の観点から基本的にNGなので、肌色のストッキングを着用することを心がけましょう。

アクセサリー類は、生花や大ぶりのコサージュなどの新婦がつけるべきものは、なるべく避けたほうが良いでしょう。また昼間の場合だと光り物のアクセサリーは写真撮影などの際に反射し写りに関係してしまうので、できればコットンパール調のものなどがオススメ。しかし逆に夜の場合は、華やかさを演出してくれるのでラインストーンやゴールド調などキラキラとしたアクセサリーがオススメです。

時計は普段からつけているものなのでついつけたままにしてしまいそうですが、フォーマルな席での腕時計は基本的にマナー違反。お祝いの席なのに時間を気にしていると感じられることから、腕時計は外して出席するのが無難です。

テーブルマナーって?

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テーブルマナーとひとえに言ってもいろいろとありますが、まずは乾杯について。司会者の指示があれば起立し新郎新婦に向かい乾杯をするのが主な流れ。乾杯の際は同席の人たちとグラスを合わせる必要はありません。グラスの脚の部分を持って、目の高さまで持ち上げる動作をすれば十分だそう。

乾杯の際はアルコールが苦手なかたも、形だけでも注がれたお酒を持つのがマナー。ひと口いただいたあとは、ノンアルコールの飲み物でOKです。

次にお手洗いなどで離席するタイミングについて。スピーチ中だったり、同席の人がまだ食事をしていたり…中座は目立ってしまうこともあり少し気まずいもの。料理の合間や歓談中なら失礼には当たらないので、タイミングを見計らえれば大丈夫です。席に戻るタイミングは、係りの人の指示に従うのがベター。

今回は結婚式のゲストとしてお呼ばれをした際の基本的なマナーを中心にまとめました。注意事項はさまざま挙げられますが、基本的には楽しむこととお祝いする気持ちが大事。お酒を飲みすぎて羽目をはずしてしまったり…なんてことがなければ大丈夫です。
新郎新婦にとっては一生に一度の大事な式。どんなに親しい仲であっても、マナーには気をつけたいところですね。

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