サロンでの服装に迷う人に! クローゼット整理術 #1

毎朝、サロンに着ていく服がなかなか決まらなくてバタバタ……。

そんな人には、クローゼットの整理整頓をおすすめします。自分の「好き」という思いがたくさん詰まったクローゼットを見直すことは、今の自分の気持ちを整理したり確認したりすることにもつながるのだとか。

そこで、クローゼットオーガナイザーの新倉暁子さんに、具体的にアドバイスしていただきましょう!

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毎日のおしゃれはクローゼットから

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洋服のコーディネートが「決まった」と思える日は、一日中ご機嫌でいられて、なんだか仕事もうまくいく気がしませんか?でも逆に、鏡に映った自分が〝いまいち″コーディネートだったりすると、気分がダウンしますよね。自信をもって接客することができなくなってしまうことにも。

コーディネートがうまくいくかどうかは、ズバリ「クローゼットの状態」にかかっています。腕のいい職人の道具箱が、美しく整然としているのと同じで、クローゼットを整えることで、よりファッショナブルになることができるのです。でも「ファッションは好きだけれど、クローゼット整理は苦手」……そんな人も多いのではないでしょうか。

かつての私も、例外ではありませんでした。着ないのに捨てられない服がたくさんあって、その日着る服を探し出すのに時間がかかってしまう。挙句の果てに時間がなくなって、適当に服を着て外に出ると、ふと目に映る自分の〝いまいち″コーディネートにがっかり……。

でも今は違います。想像してみてください。

朝一番、クローゼットの扉を開けると、美しく揃ったハンガーに自分の好きな服だけが見やすく並んでいる。そのなかから、今日の気分や気候に合わせて、お気に入りの洋服を選ぶことができる……。

そんなクローゼットがあれば、洋服選びもスムーズになります。なにより、「なりたい自分のスタイル」をコーディネートしやすくなるはずです。あなたがご機嫌でいられるクローゼットを目指して、今から改革を始めましょう!

なりたい自分をイメージングする

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クローゼット整理を始める前に、必要な作業があります。それは、自分の「なりたいイメージ」をはっきりさせること。それがはっきりしていない人は、洋服を買うときにも、「まぁ、これでいいか」と妥協して選んでしまいがちです。

妥協をして買った服は愛着が薄いので、シーズンを超えた時点で忘れてしまいます。その結果、季節の変わり目には、いつも「着る服がないなぁ」となってしまうのです。まずは、自分の「こうなりたい」「こんなふうに見られたい」というイメージを、思いつくままに書き出してみましょう。

例えば、
「バリバリ働いている女性」
「清潔感のある白いシャツ」
「プレスのきいたパンツをはきこなしている」など、など……。

サロンでお客さまの前に立つときの自分、友達と会う時の自分、フォーマル時の自分。

それぞれ思い浮かべながら、思いついたことを書き出してみましょう。実際に書き出したものを眺めるだけで、「私って、こうなりたいと思っているんだな」と自分の気持ちを確認することができます。

この作業を普段からしていると、自分にとって〝いらない服″がわかりますし、これからどんな服を買えばいいのかもクリアになってきます。「安いから」と飛びついて、イメージと違う洋服を買ってしまうような無駄買いも、減ってくるはずです。

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今の自分に必要な洋服だけ取捨選択

なりたい自分のイメージが固まったら、クローゼット整理の始まりです。そのイメージを実現するための洋服を、選んでいきます。

私がおすすめしたいのは、「捨てるモノを探す作業」ではなく、「今の自分に必要なものを残す作業」です。

残す洋服のポイントは、この2つです。

  • 自分が好きであること(なりたいイメージに近いこと)
  • 着る頻度が高いこと

実用的なクローゼットを目指すためには、「好き」だけじゃなく「実際に着ている」という事実も必要なのです。

いっぽう、「いつかまた流行になるかも」とか、「ダイエットに成功したらまた着れるかも」などの〝いつか″着る服は、今のあなたに必要な洋服とは言えません。これを踏まえて、自分に必要な服を選ぶ作業をやってみてください。やり方はまず、クローゼットに入っている服を全部出して、次の4つに仕分けします。

①「好きで着ている服」
②「好きじゃないけれど着ている服」(たとえば冠婚葬祭の服など、必要な服も含む)
③「好きだけど着ていない服(思い出の服)」
④「好きじゃないし着ていない服」

①の服が、これからたくさん増えていくといいですね。①、②は、使いやすい位置に収納します。③は、いつもの洋服とは別の管理が必要です。増えすぎないように、「ボックスに入るだけ」など、とっておく分量を決めて管理しましょう。④は、家から出すことを考えましょう。ゴミとして捨てるだけではなく、「誰かに譲る」という選択肢も考えてみてください。

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作業をするときは、フローリングの床に大きめの付箋を貼って、スペースを4つに分けておくと便利です。さらに、マスキングテープを貼ってスペース分けしておくのもおすすめ。マスキングテープなら、はがしても跡が残りません。

選ぶ過程では様々な葛藤があるでしょうし、自分と向き合うのは大変なことですが、こうした苦しい作業の先に幸せがあると信じて、頑張って!自分の〝好き″がたくさん詰まった、愛着のあるクローゼットを目指してくださいね!

次回は、洋服の収納・整理法をご紹介します。

取材・文/臼井美伸(ペンギン企画室)

PROFILE

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新倉暁子さん

マスターライフオーガナイザー、クローゼットオーガナイザー、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級、危機管理主任者4級。
三重県出身。夫、6歳児の息子、トイプードルと2LDKマンションに暮らす。
百貨店で勤務したのち、イギリス留学時代に「家族と暮らしを大切に考えるライフスタイル」に感銘を受ける。出産後、慣れない育児、苦手な家事に奮闘するが家中モノで溢れかえり、変わりたい!一心で暮らしを整える事を決意。ライフオーガナイズを学び、自分にとって大切な暮らしを再認識。もっと心地よい生活を楽しむためのメソッドとして、お片付け(整理収納)を日々実践中。
現在では「自分軸はしっかり且つしなやかに」をモットーとし、個人向け片付けサービスを行うほか、2016年より月1回のペースでライフオーガナイザー入門講座開催。ラジオ、雑誌などの取材多数。2016年11月に出版された『スッキリ心地よく暮らす プロ5人のおうち収納テク』(共著・オーバーラップ刊)も話題に。

ブログ:「The sky is the limit! 〜笑顔があつまるくらし〜」
http://ameblo.jp/dear0412/
http://studiocozyhome.wix.com/studio-cozy-home

Information

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新倉さんをはじめ、個人宅のお片づけサービス、自宅セミナー、整理収納の講座などで活躍している収納アドバイザー、ライフオーガナイザー5名の自宅を大公開!
スッキリ暮らすためのプロならではのテク、キッチン・リビング・洗面所など場所別の具体的な収納法を紹介します。アイデアいっぱいの一冊です。

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