自分に合う方法で学べる?アーユルヴェーダの技術を取得する方法

古代インドで生まれた、伝統医学のアーユルヴェーダ。生理機能を整え、自然治癒力を高める予防医学ともされています。日本でも、その理論や癒し効果が広く認識され、エステやサロンなどでアーユルヴェーダの一部を取り入れることも多くなりました。

では、そのようなアーユルヴェーダの技術はどのように身につけていけばいいのでしょうか。ここでは、アーユルヴェーダの技術を身につける方法や資格についてまとめています。また、より理解を深めるための書籍や、アーユルヴェーダのオイルについても理解できることでしょう。

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5000年以上受け継がれる伝統医学アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダとは、インド・スリランカで生まれた伝統医学で、発祥から5000年以上もの間受け継がれてきたものです。日本語では、「生命の科学」や「生命の知識」と訳すことができ、中国の漢方同様、世界保健機構(WHO)によって公式に認められています。病気の症状を抑えたり取り除いたりという側面をもつ西洋医学に対し、アーユルヴェーダは健康的に若さを保つことを目的とする予防医学です。1970年代ごろから、ヨーガとともに、日本でも注目を集めるようになりました。インドでは、5000年以上続く人間の身体の研究をもとに、食材の性質や環境、季節や時間帯までも考慮した食事法を確立。無数にある薬草学についても、解説されています。このようなアーユルヴェーダの伝統を人生の幸福のために、日常生活の一部として取り入れることを推奨しています。人間がより自然に近い存在として心身を豊かに保つための手段である、という考えです。病気になったときには、単に対処療法を行うのではなく「生き方」そのものを変え、病気のもとを立つという考え方につながっています。また、自分だけの健康管理法としてではなく、周囲の環境のなかでバランスのとれた人生を送ること、それこそが重要と解説しています。

古代インドの先人たちは、自分のためだけという欲ではなく、生きるものすべてへの愛をもって、この伝統を受け継いできたとされています。

目的に合わせてアーユルヴェーダの資格を目指そう!

アーユルヴェーダの資格には、各スクールなどが主催するいくつかのものがありますが、国家資格に匹敵するものは現状のところありません。日本アーユルヴェーダ協会が認定する資格には「アーユルヴェーダ健康指導医」や「クシャーラスートラ指導医」などがありますが、いずれも医師免許が必要になるなど、一般の人が資格取得を目指すにはハードルが高いものといえます。アーユルヴェーダに興味のある人が誰でもチャレンジできる資格としては、日本アーユルヴェーダ普及協会が認定するものが一般的でしょう。「アーユルヴェーダアドバイザー」「アーユルヴェーダセラピスト」「アーユルヴェーダインストラクター」の3種類があります。まず「アーユルヴェーダアドバイザー」は、基礎的な知識や生活に役立つ知恵などを広く学ぶものです。自分や家族の健康維持のため、アーユルヴェーダの生活術を実践したい初心者の方におすすめの資格です。「アーユルヴェーダセラピスト」は、トリートメントのテクニックや理論について学べるもので、主にサロンで働きたい人などがチャレンジする資格といえます。「アーユルヴェーダインストラクター」は3つの資格のなかでも、より深くアーユルヴェーダを学ぶ資格です。スリランカでの研修が必要になり、心理療法や植物療法など幅広い知識と技術を身につける資格です。最終的には、アーユルヴェーダを通して教育する立場を目指す人には必要になるといえます。

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インドへ留学は難しい!日本でアーユルヴェーダは学べる?

本格的にアーユルヴェーダを学びたい、より深く学び一生ものの仕事にしたいという人のなかには、インドやスリランカへ留学するという人も多くいます。現地でも専門学校や治療施設など、留学生の受け入れが盛んです。しかし、留学まではできないもののアーユルヴェーダへの理解を深め、資格を取得したいという人も多いでしょう。そんな人は、日本で知識や技術を身につけ、資格取得することが可能です。アーユルヴェーダの専門学校やサロンに通い、学ぶという方法です。国内にいながら、できるだけ本格的に学びたいということであれば、いくつかあるアーユルヴェーダの専門学校を選ぶと良いでしょう。もし、仕事や育児などで通学することが難しい人は、通信で学ぶという方法もあります。金額的にも比較的安く学べることもあり、非常に人気です。通信制でも種類はいくつかあるので、資料請求などで資料を取り寄せ、自分に合うものを選びましょう。すでにセラピストとして働いている人でも、プラスアルファの知識としてアーユルヴェーダを学びたい、資格を取りたいという人も少なくありません。通信制という方法なら、働きながら空いた時間を使って学べるので、資格取得が可能になります。将来的な目標や、自分の現状にあった学び方で、技術や知識を身につけて下さい。

入門から専門知識までわかりやすく学べるおすすめ書籍は?

内閣府が認証する日本アーユルヴェーダ協会では、アーユルヴェーダを学ぶうえで参考になる書籍を、複数紹介しています。そのなかでもわかりやすく、学びやすいものをまとめています。まず入門編としては『「ビューティー・アーユルヴェーダLESSON」クリシュナU.K. 著、主婦の友社』です。必要最低限の情報を、写真を組み込んでわかりやすくまとめたものになります。体質別に食品の効果を知ることができ、少ない情報で効果的にアーユルヴェーダを知ることができるでしょう。体質別のおすすめ食品の知識などは、セルフケアに取り組みたい人に非常におすすめです。次に、基礎的な理論を学びたいという人には『「アーユルヴェーダ日常と季節の過ごし方」V.B.アタヴァレー著、平河出版社』がおすすめです。朝・昼・夜と、時間ごとの健康法を知ることが可能です。それぞれに、古典書からの引用が明記され正確な情報を得ることができます。巻末には薬物一覧も記されているので、初心者から専門家まで広く使える一冊です。さらに、専門知識編としては『「女性のためのアーユルヴェーダ」ウパデイヤヤ・カリンジェ・クリシュナ著、春秋社』が、分かりやすい内容です。その名の通り、女性のさまざまな不調に対しアーユルヴェーダではどう解決していくのかが分かりやすく解説されています。原因のとらえ方を含め、日本で手に入るものを使った治療法のみを掲載しています。冷えや生理不順、便秘などに悩む女性が増えるなか、非常に実用的な内容といえます。

体質別のおすすめオイルは?

アーユルヴェーダでは、その人の持つ体質や季節によって、おすすめのオイルに違いがあります。例えば、乾燥しやすく冷えやすいという(ヴァータ体質)の人には、温める作用が期待できる「太白ごま油」が良いでしょう。加熱処理した「太白ごま油」を、顔や体など全身に使うようにします。顔への使い方は、メイク落としやフェイスマッサージの美容オイルとして使用可能です。加熱処理は正しい方法で行う必要があるので、注意しましょう。また、この「太白ごま油」は、太りやすく痩せにくいという(カパ体質)の人にも良いとされています。その際、もともとカパ体質の人には、皮脂の多い方が多いので、オイルは少なめに使うのがポイントです。ときには、オイルなしで身体を適度に刺激していくのも美容には効果的です。その時々の、皮脂の量と向き合いながら、マッサージ法を変えてみると良いでしょう。さらに、集中したり熱中したりしやすく、イライラしやすいという(ピッタ体質)の人には「ココナッツオイル」や「オリーブオイル」が良いとされています。身体を冷やす作用があるので、夏などに活用するのがおすすめです。仕事や勉強に熱中し、頭が火照った状態のときなど、ヘッドマッサージのオイルとして活用できます。

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