スパニストとは?ヘッドスパの種類やスパニストになるために必要な資格について紹介
美容に関する職業の一つに、スパニストというものがあります。美容業界に所属している人であれば、スパニストの仕事内容や資格について興味を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで、スパニストの概要や施術メニューの種類、持っておきたい資格について解説します。スパニストに関心がある人は、ぜひチェックしてみてください。
スパニストとは?
ヘッドスパをメニューに取り入れている美容室やサロンも多いことでしょう。ヘッドスパとは、シャンプーやもみほぐしなどにより、頭皮の洗浄・ケアやリラクゼーションを行う施術。「スパ」はラテン語で「水による癒やし・健康」や「温泉」を意味します。
スパニストとは、このヘッドスパを行う専門的な施術者のことです。「ヘッドスパニスト」「ヘッドスパセラピスト」「スパリスト」などの名称が使われることもあります。
リラクゼーションサロンなどでの役割
美容や健康への意識の高まりにより、リラクゼーションサロンやエステサロンなどで施術の一つとして取り入れられているほか、ヘッドスパ専門店もあります。サロンの場合、スパニストはリラクゼーションのセラピストとして、フェイシャルやボディなどを含めたトータルケアを行うことが一般的です。
一方、専門店では、スパニストのメインの業務がヘッドスパ。店によって提供しているヘッドスパの種類が異なり、オイル・炭酸・アロマ・超音波などさまざまなものがあります。
美容室での役割
最近は、ヘッドスパを施術メニューに取り入れている美容室も増えています。美容師がヘッドスパを担当することもあれば、スパニスト専門の人材を採用しているケースも。
専門の知識や技術をもとに、お客様の髪や頭皮の悩みに対して、カウンセリングによって改善策を提案したり、施術によってより良い状態に導いたりします。
ヘッドスパの種類
前述したようにヘッドスパにはいろいろな種類があるため、ここからはそれぞれの種類や内容について解説します。
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オイルヘッドスパ
ホホバオイルやオリーブオイルなどを使用して行われるオイルヘッドスパは、オイルの保湿効果で頭皮の乾燥・髪のパサつきやダメージ・フケなどの改善に期待できる方法です。
頭皮トラブルの際や季節の変わり目などにおすすめ。髪も頭皮も総合的にケアすることができます。
クリームバス
クリームバスは、フルーツやハーブなどの植物成分が配合されたクリームを使用して行うヘッドスパ。インドネシアのバリ島の王室で古くから継承されてきた伝統の方法とされ、クリームの香りで癒やしを与えながら、トリートメントでリラクゼーションを感じてもらいます。
オイルほどのベタつきを感じにくく、疲れが溜まって癒やしを求めているお客様におすすめの方法です。
炭酸ヘッドスパ
炭酸ヘッドスパは、高濃度の炭酸ガスを含んだお湯で行うヘッドスパ。頭皮に残った汚れや毛穴の詰まりなどを泡でスッキリ落とせるので、ベタつき・フケ・汗・頭皮のにおいなどが気になるお客様にぴったりです。
頭皮環境が整うことにより、血行促進効果にも期待できるでしょう。
クレンジングヘッドスパ
クレンジングヘッドスパは、汚れ落としに高い効果を期待できるヘッドスパです。日常的なシャンプーでは、どうしても落としにくい汚れもあるでしょう。そこで、クレンジング剤で頭皮にたまった皮脂や残留物などをしっかり落とし、さっぱりと仕上げます。
フケが多い・頭皮ににおいがこもりやすい・かゆみを感じるといったお客様におすすめの方法です。
アーユルヴェーダ
インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」に基づいたヘッドスパ施術を行う方法です。オイルを用いて頭皮に手技で刺激を与え、頭皮の乾燥やフケなどの原因になるものを排出して、悩みの改善を狙います。
伝統的な医学に由来する方法のため、抜け毛や白髪の予防、首コリ・肩コリの解消などの効果にも期待できるとされています。
アロマヘッドスパ
アロマオイルを使用して行われるアロマヘッドスパ。アロマの香りにより、深いリラクゼーション効果が期待できる施術です。体だけでなく心にも癒やしを与えてくれるため、日々仕事や家事・育児などで疲労を抱えているお客様におすすめしてみましょう。
なお、サロンによっては、アロマオイルを頭皮につけながらドライヘッドスパを行う「アロマドライヘッドスパ」というメニューもあります。
ドライヘッドスパ
ドライヘッドスパとは、水を使わずに行う方法です。「無水ヘッドスパ」とも呼ばれ、ヘッドスパのなかでは唯一、美容師の免許を必要としません。手技で頭をもみほぐしながら、頭皮環境の改善や血行の促進を目指します。
髪を濡らさずに行えるため、比較的気軽に施術を受けてもらえる点が魅力です。
スパニストになるのに必要な資格は?
スパニストの仕事をする際、美容室やヘアサロンの場合は美容師免許が必要になることが多いでしょう。
リラクゼーションサロンやヘッドスパ専門店では、美容師免許がなくても可能な場合もありますが、施術内容によっては(髪を濡らす=ウェットヘッドスパを提供する場合)美容師免許が必須です。
以下では、ヘッドスパに関連するその他の民間資格を紹介します。
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ヘッドマイスター認定講座|ドライヘッドスパ協会
ドライヘッドスパ協会は、大阪本校と東京校の2校を構える団体です。水もオイルも使わないドライヘッドスパの資格である「ヘッドマイスター」の認定講座を行っています。
頭に特化した独自理論をもとに発案された21の手技があり、「眠らせる魔法」としても注目を集めました。
連続7日間の集中講座でテクニックをマスターすることが可能です。修了後は、「頭のスペシャリスト」として自宅サロンを開業したり出張施術を行ったりする人もいます。
ヘッドスパ検定|日本ヘッドスパ協会
日本ヘッドスパ協会は、美容での癒やし・健康・自然環境に寄与する団体です。
ヘッドスパ検定は、協会が認定する、理美容の専門学校生や実際に理美容師として働いている人に向けた資格。ヘッドスパリストとしての専門的な知識や技術を習得することができるとともに、リーダーの育成も目的とされています。
一般社団法人日本ヘッドスパ協会
ヘッドスパ協会|一般社団法人日本ヘッドスパ協会
資格・検定案内 | 一般社団法人日本ヘッドスパ協会
自分にあった資格を取得してスパニストを目指そう
お客様にヘッドスパ施術を提供するスパニストは、頭皮や髪の状態を整えるだけでなく、癒やしを与えたり不調の改善に寄与したりすることもできるリラクゼーションのプロです。日常的にコリや疲れなどの悩みを抱え込んでいる人も多いため、今後も需要は高いと考えられます。
スパニストになるためには、頭を濡らして行う「ウェットヘッドスパ」の場合は美容師免許が必要です。ドライヘッドスパでは必須の資格はありません。
しかし、ウェットでもドライでも、スパニストとして高みを目指したいなら、ヘッドスパ関連の資格を持っておいたほうがよいでしょう。自分にあった資格を取得して、人気ヘッドスパニストとして活躍しましょう。