アーユルヴェーダのセラピストになりたい!資格の有無や施術内容について紹介

アーユルヴェーダの歴史は5000年以上も前にさかのぼり、インドの伝統的医学として地元に根付いています。なかにはアーユルヴェーダに興味を持ち、セラピストを目指したいと考える人もいるでしょう。

インドでアーユルヴェーダのセラピストになるには医師免許が必要ですが、日本ではどうなのでしょうか。今回はアーユルヴェーダのセラピストを目指す前に知っておきたい資格の有無や施術内容、活躍できる場などを解説します。

アーユルヴェーダのセラピストとは?


アーユルヴェーダとは、インドに古くから伝わる伝統医学のことです。体調に合わせてハーブや花、自然の素材を使ったオイルを選定し、体調を整え、心身を健康な状態へ導き、癒しやリラックス効果を期待する方法のことをいいます。

アーユルヴェーダでは、基本的に人に存在する体内エネルギーには3種類あり、体質として表れていると考えられているのが特徴です。心身のバランスや調和を重んじ、セラピストはお客様に自身の体質を知ってもらい、体調を整えるための施術やアドバイスをおこないます。

日本では国家資格ではない

インドでは医学として認められているアーユルヴェーダは、施術をおこなう際は医師免許が必須となります。

一方、日本でアーユルヴェーダのセラピストとして働く際には国家資格や免許などは必要ありません。総務省の標準産業分類によると、日本ではアーユルヴェーダは「エステティック業」や「リラクゼーション業」に分類されます。そのため、日本の法律のルールに従って施術をおこなわなければなりません。

資格や免許は不要となりますが、お客様の身体に直接施術をおこなう立場として専門知識や技術のほか、法律についてもきちんと理解しておく必要があります。

アーユルヴェーダのセラピストになるには


アーユルヴェーダのセラピストを目指しているならば、専門知識やスキルを身につけておいたほうがよいでしょう。

ここでは、アーユルヴェーダのセラピストになるにはどのような方法があるのか、くわしくご紹介します。

独学

アーユルヴェーダのセラピストを目指すには、独学で学ぶ方法があります。独学は自分の好きな時間に、自由な場所で書籍などを使用して知識を身につけることが可能です。

しかし、書籍では知識を学べる一方で、実践力に欠けるため、物足りない部分も出てくるでしょう。そのため、実践的なスキルも習得する方法も考えておく必要があります。

民間のアーユルヴェーダセラピスト養成学校へ通う

アーユルヴェーダのセラピストを目指す場合、民間の養成学校へ通うという方法もあります。カリキュラムを受講して単位を取得できると、専門的な知識と技術を身につけられるでしょう。

独学とは異なり、習得すべき内容がカリキュラムに組み込まれています。指導者や講師から基礎的な理論のほか、食事療法や全身トリートメントの手技、マッサージについての講座などで幅広く学ぶことが可能です。

オンラインで受講できる専門学校も

アーユルヴェーダのセラピストを目指せる養成学校のなかには、学校に通って学ぶ以外に、オンライン授業を受けられる体制を整えたところも見受けられます。

オンラインであれば自宅にいながら学習を進められるほか、独学とは違い、専用のテキストを用いて学習すべき内容を講師から直接、漏れなく学べるのがメリットです。また、学校が遠方にあり、通学に時間がかかる人は移動時間の短縮や交通費の節約にもつなげられます。

アーユルヴェーダの施術の種類

組み合わせによっては50種類近くのトリートメントが存在するアーユルヴェーダ。インドでは医師が対象者にカウンセリングをおこない、体調を把握して最適な施術を選び、実施しています。

そのため、セラピストはお客様に合った施術を提供できるよう、心身の状態を的確に把握する力が求められるようです。ここでは、数ある施術のなかでも代表的なアーユルヴェーダの施術を3つご紹介します。

脳のマッサージといわれているシロダーラ

シロダーラは、アーユルヴェーダを代表する施術です。シロダーラは、身体のツボなどが集まる眉間にオイルを上から下に流し続けるオイル療法のこと。薬草でできたオイルを流し続けることでツボを刺激し、身体をリラックスした状態に導きます。

不眠や身体の凝りなどの症状にも、よいといわれているのが特徴です。ダーラポットから自然由来の素材でできたオイルを流し続けるため、紫外線や乾燥で傷んでいた髪にもツヤやハリがプラスされ、トリートメント効果も期待できるのが魅力となっています。

全身をオイルで癒すタイラ ダーラ

「タイラ」とはオイルを、「ダーラ」は流れを意味します。シロダーラが頭にオイルを流し続けるのに対して、タイラダーラではオイルを頭だけでなく背中や足まで全身に対して流し続けるのが特徴です。

効果の現れ方には個人差はあるものの、施術前に身体の老廃物や疲労でパンパンに張っていた身体もこの施術によってむくみがとれ、身体が軽くなるのを実感できます。オイルの流れ、柔らかな肌触りが心地よく、リラックス効果も期待できるのが魅力です。

フラワーバス・ハーバルバス

花を用いたフラワーバスやハーブを用いたハーバルバスなど、自然素材の持つ成分をお風呂に浸かることで全身へのリラックス効果を体感できます。花やハーブの作用で身体の芯から温まり、全身の血行が促されることで、各内臓器官が温まるのが特徴です。そのため、不調改善も期待できるでしょう。

また、花やハーブの香りに癒され、五感でリラックスできるのもフラワーバスやハーバルバスのよさでもあります。

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アーユルヴェーダのセラピストとして活躍できる場


アーユルヴェーダのセラピストになると、サロン以外にもさまざまな場所で専門性を活かして活躍できるでしょう。

ここでは、アーユルヴェーダのセラピストとしての知識やスキルを活かせる場について、くわしく解説します。

アーユルヴェーダを取り入れているサロンへ就職

アーユルヴェーダのセラピストは、アーユルヴェーダの施術をおこなっているサロンへの就職や転職が可能です。サロンでは予約・受付から、カウンセリング、お茶出し、施術、会計までの業務を担います。

また、サロン内の清掃やアフターフォロー、電話応対など業務内容は多岐に渡るのが特徴です。さらにサロンの求人は都心や駅周辺など利便性がよく、人が多く集まる場所に多く見受けられます。

アーユルヴェーダを取り入れているホテルで施術

アーユルヴェーダのサービス提供をおこなうホテルで、施術をすることも可能となります。この場合、ホテルや旅館内にあるスパなどで施術をおこなうスタイルが一般的です。雇用形態としてはパートやアルバイト、業務委託が多く見受けられます。

ホテルでは、ワンランク上の接客マナーやスキルを身につけられるでしょう。就職後の研修会や技術練習会など、入職者に対する教育体制が充実しているのが特徴です。

独立開業する

アーユルヴェーダのセラピストとして活躍するには、自身で独立開業し、サロンを立ち上げる方法もあります。アロマサロンは多いですが、アーユルヴェーダのサロンは店舗が多くないので差別化を図りやすいのが魅力です。

また、個人サロンであれば比較的少ない資金で開業できます。働き方の自由度が高く、知識やスキルに自信があれば、子育てや家事などとの両立もしやすいでしょう。

日本で活躍するアーユルヴェーダセラピストの年収


日本におけるアーユルヴェーダセラピストの一般的な年収は正社員の場合、月給で20~45万円となっていて、年収で計算すると約240~540万円ほどとなります。

実際の求人では正社員募集よりも、パートやアルバイトスタッフ、業務委託、契約社員での募集が多く見受けられ、働く時間によって年収は変わってくるようです。また、売上や能力次第で時給アップも目指せます。

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アーユルヴェーダのセラピストとしてたくさんの人を癒そう


日本でアーユルヴェーダのセラピストになるには国家資格や免許は不要ですが、お客様に直接施術をおこなう立場として、専門的な知識やスキルの習得は必須といえます。書籍などを使って独学でも学べますが、スクールに通い、指導者や講師のもとで専門性を身につけると、働く際の自信にもつながるでしょう。

癒しやリラクゼーション、心身の調和や健やかさを得られるアーユルヴェーダは今後ますます注目される分野です。専門性を身につけ、自信をもって活躍していきましょう。

引用元サイト
リラホリスティックカレッジ アーユルヴェーダセラピスト養成コース

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