韓国式トリートメントを使ったサロンを開こう!技術の習得と導入方法

独自の美容法で、世界中から注目を集める韓国。デトックス効果や血行促進効果の高いトリートメント法を用いたエステやマッサージは、日本でも非常に人気です。そのため、サロン開業者やこれからサロンを開きたいという人のなかには、韓国式トリートメントの導入を検討する人も多いでしょう。

韓国式トリートメントとはどういうもので、人気の要因は何なのでしょうか。ここでは、韓国式トリートメントの技術習得や導入方法についてまとめています。

600年の歴史をもつ韓国式トリートメント

美容大国として知られる韓国には、600年以上もの歴史があるとされる韓国式トリートメントがあります。新陳代謝を高めて老廃物排出を促進、健康的で美しい体を目指す目的で行われるものです。例えば、「垢すり」や「足つぼ」などは耳にすることも多いでしょう。伝統的なものでは、高温の室内で麻の布を使った韓国のサウナ「汗蒸幕(ハンジュンマク)」や、毒素の排出に効果的とされる「カピトンパック」なども知られています。日本では、韓国ブームが起こった頃から韓国の独自の美容文化に注目し、このような韓国トリートメントをサロンに導入するケースも増えています。垢すりなどはフィットネスや銭湯などでも経験できることから、日本人にはなじみのトリートメント法です。美容目的はもちろんのこと、健康維持のために定期的にトリートメントする人も多いでしょう。専門のサロンでは、複数の韓国トリートメントを取り入れ、気軽に体験できるよう「お試し価格」で受けることができるケースもあります。また、美容を目的とした韓国へのツアーも組まれるようになり、本場の韓国トリートメントを体験する人も少なくありません。

韓国トリートメントは種類も豊富で、比較的低価格で受けられるサロンも多いため、日常的に取り入れる女性も多いと考えられます。

韓国式トリートメントの種類とその方法

具体的に、主な韓国式トリートメントの種類についてご紹介します。まず、日本でもなじみ深い「垢すり」は、専用のミトンを使って全身の垢をこすり出すというものです。全身の垢が落ちることで、古い角質や老廃物がはがれ、肌がつるつるになります。ミトンでこする程良い刺激が、血行や新陳代謝を促進してくれるでしょう。ある程度の力でこすりますが、決して痛みはなく、寝ているだけで良いのでリラックスした時間を過ごすことができますよ。次に、15世紀ごろから行われていたとされる「汗蒸幕(ハンジュンマク)」は、黄土と薬石からなるドームに入る伝統的なサウナです。ドーム内では、松の木を燃やすことで100度近くにまで温度を上げます。身体が芯から温まり、発汗作用は抜群です。それにより、老廃物が排出され血行促進が期待できるでしょう。腰痛や肩こりだけでなく、神経痛にも効果が期待できるとされ、幅広い年齢層の方に人気です。また、発汗することによりリフレッシュ効果、ストレス解消効果、疲労回復効果が期待できます。「カピトンパック」も、日本で広く知られるトリートメント法です。海藻成分を使ったパックで、身体の毒素や老廃物を排出します。パックをしてマッサージと併用することで、より高い効果が得られるとされています。最後に、「骨気(コルギ)」は比較的最近になって人気が出てきたトリートメント法です。もともとは婦人科系の病気で悩む人のために開発された民間療法ですが、その美容効果の高さから女性の間で広く知られるようになりました。皮膚や筋肉を刺激する通常のマッサージと違い、骨に刺激を与え、圧を加えます。骨と皮膚の間にある血管やリンパの刺激につながり、血行促進になるのです。また、頭蓋骨を動かし骨と骨の間にたまった老廃物を出すことで、頭蓋骨に締りを持たせます。そのことから小顔効果、フェイスラインの引き締めが期待できるというトリートメントです。老廃物のたまり具合によって痛みの強弱は変わってきますが、即効性の高さや効果の持続性が絶大な人気を得る要因になりました。サロンでは、フェイシャルケアの一環として取り入れているところや、足痩せなどのダイエットケアとして取り入れているところなどさまざまです。このほか、足つぼやショッピングスレッド、よもぎ蒸しなど、いくつかの韓国式トリートメントがあります。

使いやすい物を選ぼう!韓国式トリートメントに必要な道具とは

韓国式トリートメントに必要な道具は、トリートメントの種類によって違ってきます。「垢すり」では、ある程度肌をこすっても肌を痛めない、垢すり用のタオルが必要です。軽くこするだけで垢がボロボロと出るもので、施術側にとっても手にはめて使いやすい形状になっています。また、垢すり用の石鹸、ベッドにはめるビニールのベッドカバーなども必要でしょう。垢すり後は、お湯をかけて身体の垢を流すのでベッドは濡れても良いものを使います。お客様が裸で横になる場所なので、清潔な状態を保つためにビニールカバーは必須といえます。「骨気」の施術は基本的に手で行いますが、その際、手と顔の皮膚同士の摩擦を軽減するために、オイルが必要になります。フェイスクリームのようなものでも大丈夫ですが、手の滑りが良く肌に良いものを使いましょう。サロンによっては、骨気を「かっさマッサージ」として提供しているケースもあります。カッサマッサージも骨気と同じく、人気のある民間療法で「かっさプレート」という道具を使うのが特徴です。カッサプレートの素材は、実にさまざまです。柔らかくぬくもりがあることからプロも好んで使用する「水牛角」、消毒への耐久性が高い「天然石」、衝撃には弱いものの滑らかで優しい肌触りの「陶磁器」、さびにくいことから入浴中の使用もできる「ステンレス」、手に入り安くビギナー向きとされる「プラスチック」などが主です。また、形状によっても使いやすさや使用する部位に違いがあります。「櫛型」は櫛部分を頭部へ、逆サイドを身体に使います。「羽型」や「魚型」は、ギザギザ部分を頭皮、大きな曲線部分を顔の広い面や身体に使います。オールマイティーなので、ひとつ持っておくと重宝するでしょう。「眉型」は、顔のマッサージがしやすい形状です。おでこや頬は幅広の部分で、目頭などは細い部分で行いましょう。曲線部分をフェイスラインにあてて、リフトアップにも使えます。そのほか、「長方形型」「ツボ押し棒型」「特大円錐型」など、形状もさまざまです。素材や形状によって効果に大きな違いはないとされるので、肌触りや力の入れやすさ、手入れ方法などで選ぶと良いでしょう。

どうやって技術習得したらいいの?講習会や講座選びのポイント

韓国式トリートメントの技術習得やサロン導入を考える際、まずはどの種類のトリートメントを取り入れるのか決める必要があります。自分がすでに体験してその効果を実感しているトリートメント法なら、意欲的に学べるという点もあるでしょう。また、多くの需要が見込めるトリートメント法を選ぶということも重要です。技術習得するトリートメント法が決まったら、それを学べる講習会や講座の情報を多く集めます。そのなかで、自分が時間的、金銭的に受講可能なものを絞り込んでいきます。すでに、この段階で決定した人もいるかもしれません。いくつかのなかから選ぶ際は、概念や根拠となる理論、正しい技術を身につけられる講習会や講座を選びましょう。表面的な技術だけを習得しても、リピーターを作ることはむずかしくなるからです。顧客の悩みや希望に応えられる技術、知識の習得を目指せるものを選ぶ必要があります。そのためにも、カリキュラムのチェックや技術習得までのプロセスの確認は怠らないようにしましょう。もし、自分が学んでみたいという先生がいる場合は、その先生が主催する講座、講習会に参加するという方法もあります。なかには、サロン内で教育を行い、スタッフの技術取得に積極的な会社もあるため、求人をチェックするのも良いですよ。

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