東洋医学と西洋医学のミックスで人気!「台湾式トリートメント」の技術取得

数あるマッサージやボディケアの方式が、ここ日本でも施術されていますが、なかでも東洋医学のエッセンスに基づき、それを西洋式のボディケア方法とミックスさせた「台湾式トリートメント」は、体への強めの刺激によって高いリフレッシュ効果が得られることで注目されています。

今回のコラムでは、台湾式トリートメントについての基本的な情報をまとめみました。ご自身のキャリアアップや、マッサージを実際に体感してみたいときの参考にしてみてください。

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台湾式トリートメントとは?その概要を知っておきましょう

「台湾式トリートメント」とは、主に中国で古くから伝わっている東洋医学と、イギリスやアメリカで発展した西洋医学の両方を元にしたマッサージ法やボディートリートメントのことを総称したものです。なかには、中国式マッサージ、中国式トリートメントという名称で施術されているお店もあるようですが、台湾式との違いは西洋の方法を取り入れているかどうかという点です。台湾式トリートメントとされているさまざまな方法は、東洋医学のエッセンスを基に、西洋医学や西洋で培われたボディケアのノウハウを積極的に受け入れたものとなっています。

東洋医学による代表的な健康増進法といえば、「漢方」と「ツボ押し」です。東洋医学では、人体の中に全身で670種類もの「経穴」と呼ばれるツボが存在するとされています。「経穴」は人体の中にある「気」と「血」の通り道である「経絡」の上にあり、これを刺激することで「経絡」の流れを良くし、体調の改善を促していこうと考えるのが、東洋医学の基本的な考え方です。東洋医学では、この「経絡」の流れをスムーズにすることを重視しますから、それぞれの体調不良に対応した「経穴」を刺激する、いわゆる「ツボ押し」の技術が台湾式トリートメントにおいても取り入れられています。ほかの種類のマッサージやボディケアの方法と比べると、比較的刺激が強めの施術が多いことが特徴で、漢方やアロマテラピー、蒸しタオルを使ったボディケアなどと組み合わせて施術されることも多く、いずれの施術後には高いリラックス効果が得られることで人気となっています。

台湾式トリートメントの代表的な種類

では、台湾式トリートメントには具体的にどんな種類があるのでしょうか?まずは、代表的なものからご紹介していきましょう。

・台湾式リフレクソロジー

リフレクソロジーはもともと、「人体には全身を流れるエネルギーゾーンがあり、そのなかでも特に足には体の各部を反射するポイントがある」という理論に基づいて、アメリカの医学者たちが考案した「ゾーンセラピー」から始まったものです。リフレクソロジーは後に台湾にも伝わったのですが、もともと台湾には東洋医学をベースとした漢方治療やツボ押し療法があり、これら中国古来の民間療法と西洋からのリフレクソロジーの組み合わせによって生まれたのが、「台湾式リフレクソロジー」です。現在リフレクソロジーには英国式と台湾式の大きく2つの流派がありますが、台湾式の方が比較的強めの刺激を多く施すのが特徴で、オイルなどを多用してソフトなマッサージを行う英国式と比べると、より「足つぼマッサージ」としての手技を重視したものとなっています。本場ともいえる台湾では、病院や漢方薬局などと提携したサロンも多く、医療代替法として一般に広く普及しているようです。

・足踏み

体の広範囲にわたって、筋肉などのかたい部分に対して強めの刺激を加えていく台湾式トリートメントとして有名なものが、「足踏み」マッサージと呼ばれるものです。手の力だけではなかなかできない強めの刺激を加えるために、足の裏全体を「面」として利用し圧力をかけていくマッサージの方法です。グイグイと圧力をかけていきますので、まさに「痛気持ちいい」マッサージとしてリピーターが非常に多いようです。近年では、単に足裏を使ったツボ押しだけでなく、漢方やアロマなどを利用して全身に蒸しタオルを覆い、リンパや血行の流れを改善するさまざまな施術と組み合わせてサービスを提供するお店も増えており、日本でもこうした台湾式トリートメントの手法を取り入れた「フーレセラピー」や「そくゆ」などのマッサージ法が人気となっています。

・台湾式シャンプー

台湾式シャンプーとは、シャンプーと頭皮マッサージを組み合わせた、台湾では美容室メニューのひとつとなっている施術です。水とシャンプーを混ぜた液体を乾いた状態の髪に直接つけていき、頭の上に泡を作りながら頭皮マッサージを織り交ぜてシャンプーをします。水を使わずに座ったままの状態でシャンプーするので、流し台に移動する前は髪の毛が大量の泡を伴ってピンと立ってしまうところが見どころでもあります。台湾旅行では旅の思い出として記念撮影をする美容院もあり、旅行者に人気となっています。シャンプーと同時に頭皮のツボを刺激することが台湾式シャンプーの施術のポイントで、シャンプー後はスッキリとした爽快感が得られ、女性だけでなく男性の利用も多いのが特徴です。

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台湾式トリートメントにはどんな資格があるのか

さて、台湾式トリートメントを習得したい場合にはどのような資格があるのでしょうか?台湾式トリートメントについては、開業や施術に際して法律上必須となる資格が定められているわけではありません。あるのは民間資格だけですから、技術さえあれば無資格でも開業できるのが実情です。ただし、お客様の大切な体をあずかるサービスであるうえ、それぞれの方法には体系化された理論や技法が確立されています。したがって、技術の習得だけでなくお客様からの信頼という点からいっても、しっかりとした伝統と実績のある民間団体の実施する研修や教育課程を受講し、その認定資格などをとっておくことがベターな方法でしょう。では、具体的にどんな資格があるのか、少しご紹介していきましょう。

・ジャパントータルフットケア協会(JTFA)認定
『台湾式リフレクソロジスト』

『台湾式リフレクソロジスト』は、台湾式リフレクソロジーの普及に努めている、ジャパントータルフットケア協会(JTFA)が認定する民間資格です。この資格は、JTFAが直営する「ドクターフットアカデミー」という専門の教育機関で「台湾式リフレクソロジー・プロコース」を受講し、プロフェッショナル課程(実技100単位・学科30単位)の全課程を修了したのち、卒業検定に合格することで取得できます。しっかりとした技法を体系的に学ぶことができますが、受講料は88万円で受講期間は1年となっており、それなりの時間的、経済的な負担はかかります。ただし、台湾式リフレクソロジーに関する認定資格はほかにあまりないので、本格的に技術を学びたいという方ならば、検討しておくべき資格だといえるでしょう。

・一般社団法人 国際セラピスト育成協会認定(ITTA)
『中国式足裏リフレクソロジスト』

この資格は、一般社団法人「国際セラピスト育成協会」が認定する資格で、足裏マッサージを主体とした民間資格としてはめずらしい資格です。中国式足底療法を基本とした70個もの反射区刺激法を修得することで、約30分の足裏への施術方法が可能となります。具体的な資格取得方法は、中国北京高等中医葯培訓学校と提携するWEBを通した通信講座を受講し、その認定試験を合格することで取得することができます。試験はネット上で受験することができ、75点以上で合格です。WEB講座は現役のリフレクソロジストたちによる講座で、各種の理論や足裏の反射区、ほぐしの技術などの講座を体系的に学びます。受講中は何度でも講師に質問することができ、短期スクーリングや実際の現場でのサロンワークを体験できる「サロン現場研修」に参加することで、実地での指導も受けることができます。受講料は5万7,000円で期間は3カ月と、比較的リーズナブルなのではないでしょうか。ほかの資格と合わせて取得する方も多いようです。

このほかにも、台湾式トリートメントに関した資格はさまざまな民間団体が発行したものがいくつかあるようです。しかし、実際は受講料を取るだけが目的のスクールも多々ありますから、スクールや資格選びには慎重さも必要です。実際にサロンを運営しており、その提携先のサロンで実際の施術を学ぶことができるスクールや資格を選んだ方が賢明でしょう。お客様を相手にする現場では正しい技術をしっかり学べますし、経営や運営のノウハウも併せて学ぶことができます。ほかのマッサージやボディケアに関する資格と合わせて独自のサービスを提供することも、独立開業などを考えている方にとっては重要なポイントとなるでしょう。

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