メンズオンリーヘアサロンをいち早く打ち出した理容の革命児

今でこそバーバーは人気ですが、およそ5~7年前までは陽の目が当たらず、理容のイメージはダサイとまで言われてきました。その状況下において、いち早く理容に美容の要素を取り入れて存在感を放ってきたのがJUNESのBOWEさんです。もし理容の歴史教科書があるとしたら、記載されてもおかしくないだろうBOWEさんの進んできた道のりをお伺いしました!

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床屋がダサイんじゃなくて自分のやっていることがダサイと気づいた

メンズオンリーヘアサロンをいち早く打ち出した理容の革命児 | BOWEさん インタビュー01

――BOWEさんといえば長年、理容を引っ張ってこられた人です。業界はもう何年くらいになりますか?

「今年で47歳、理容師になって27年になりますね。1996年にJUNES早稲田店の店長をオーナーから任され、メンズオンリーという意思表示をしてからは、去年が20年目でした」

――BOWEさんが理容師になったときと、今とでは理容はどう変わったと見ていますか?

「20代の頃は、美容師はカッコイイ、理容師はダサイというイメージがあって、僕は正直コンプレックスを抱いていました。とくに90年代はストリート的な文化が主流になり、男の子がクローズアップされ始めたときだっただけに悶々としていましたね。それが今では、ニューヨーククラッシックバーバー的なカルチャーを含んだ理容室が登場して、注目を浴びるようになりました。そういうことを考えると現在、理容師にとっては追い風であることは間違いないですよね。去年、タカラベルモントさんのTWBCというヘアショーに出させていただいたんですが、“I’m Barber”というテーマでやったんですね。27年間やってきて、やっと表舞台で『私は理容師です』と堂々と言えるようになった気がします」

メンズオンリーヘアサロンをいち早く打ち出した理容の革命児 | BOWEさん インタビュー02

――コンプレックスがあったなんて驚きです。

「当時、街をブラブラしていると美容室や美容師さんがオシャレに見えました。理容というと、パンチパーマや角刈りといったイメージばかりでファッション的にはほとんど評価はされず、自分が理容師と名乗るのが恥ずかしかった。『なんの仕事をしているの?』と聞かれると、『髪の毛の仕事をしています』と答えていました。すると『美容師さんなんだ』と言われるんです。田舎から来た青年ですから(笑)、正直に『バーバーのほうで』というと、『ああ、床屋の兄ちゃんね』と。そう言われるのがすごく嫌でした。理容業界を自分の力でどうこうできるわけないですから、諦めじゃないですけど、理容師を選んだから仕方ないみたいな気持ちがあったのは事実です。実家が床屋で一人っ子だったし、東京で修行して何年かしたら実家に帰るのかなと漠然と考えていました」

――実家に戻らなかったのはなぜだったんですか?

「23歳くらいのときにうちのオーナーから『早稲田のほうの店長をやらないか』と言われまして。実はそのとき、お店を辞めようかなとか思っていたんです。だけど店長という言葉に引かれて(笑)、もうちょっと頑張ってみようかなと」

メンズオンリーヘアサロンをいち早く打ち出した理容の革命児 | BOWEさん インタビュー03

――そんなことを言われたら、辞めづらいですよね。

「ちょうど先輩との入れ替わりの時期でもあったんです。単純に自分に実力があって店長になったというよりかは、上の人たちが抜けてしまったから店長になったという感じです。でも、そこからですね。自分で考えて集客用にポップを作ったり、レコードプレイヤーで音楽を流したりして、独自のことをやり始めたのは。その後、1996年に移転の話があったときに思ったのが、床屋がダサイんじゃなくて自分のやっていることがダサイんじゃないかと。だったらカッコイイ床屋を作ればいいじゃんみたいな。それでメンズオンリーヘアサロンという業態にしたんです」

――理容室って女性のお客さんもいるんですか?

「少数ですけどいました。でも僕は、女性のヘアスタイルは美容師さんに勝てないと思っていましたし、自分の武器って何だろうと思ったときにメンズかなと。お店と作るときに、オーナーにこういうお店にしたいと夢を語り、床も天井も真っ白な店で、ターンデーブルを置いて、当時まだそれほど普及していなかったインターネットができるようにしたりと、画期的なことをしたと思います。予算もなかった中で、今思えば、6割くらいは叶えてもらえた気がします」

メンズオンリーヘアサロンをいち早く打ち出した理容の革命児 | メンズオンリー 看板

――JUNESのベースがこのときにできたんですね。

「はい。メンズオンリーヘアサロンと謳ったら、メンズのお客さまがたくさん来て、メンズを真面目にやらないといけないという、自分の人生の中でのスイッチを入りましたね。当時はビビッドなカラーが流行っていて、そうしたいというお客さまも来るわけです。ブリーチのやり方くらいはなんとか分かるけど、『青にしたい』というときに、補色が分からないので(苦笑)、青を入れると緑になってしまったりとか、そういう失敗もありました。それでもやればやっただけ結果が出たのでうれしかったです。そして結果が出ると、まず思うのが独立ですよね。もっとお給料がほしいとか。でも対価よりも僕にとって優先順位が上にあったのが、原宿に行けば自分がカッコ良くなれるんじゃないかみたいな考えでした」

Profile

BOWE(ボウ)さん

BOWE(ボウ)さん

JUNES代表

出身地・鹿児島県
座右の銘:DISPATCH / ディスパッチ「有言実行」
1970年生まれ。鹿児島県理容美容専門学校卒業後、一度、実家の理容室に就職。1990年にJUNESに入社。1996年に早稲田にメンズオンリーヘアサロンをプロデュース。2002年に原宿初のメンズオンリーヘアサロンを出店。現在は都内7店舗のメンズ専用サロンを運営している。
http://www.junes5.com/

Salon Data

JUNES HARAJUKU

住所/東京都渋谷区神宮前1-10-11パークアクシスSHOP1
電話/03-5474-6363
営業時間/12:00~22:00(木曜12:00~20:00)
定休日/火曜日
優先予約

JUNES man バーバー三軒茶屋

住所/東京都世田谷区三軒茶屋2-54-3プレステージ三軒茶屋ラフィーネ105
電話/03-6805-2600
営業時間/12:00~22:00(土日祝10:00~20:00)
定休日/火曜日
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