感謝の気持ちが伝わる仕事をすることが私たちの命題!『coya+LIM』
ゆったりとした空間と堀内さんの穏やかな人柄に惹かれ、coya+LIMには新規のゲストも数多い。再現性とさりげない遊び心を感じさせるヘアスタイリングの裏側には、堀内さんの髪に対する美学がありました。
気持ちを上向きにさせる仕事
――coya+LIMの唯一無二のトップスタイリストとして、どのようなことを心がけているのでしょう?
「技術の面では、再現性の高さとお客様の雰囲気や好みに合うヘアデザインを提案すること。髪を切ることは単に髪型だけを変えるのではなく、気分を一新したいとかメンタルな部分も大きいと思うので、ナチュラルなスタイルでもどこかに遊び心やデザインを取り入れ、お客様の気持ちがふわりと明るくなるようなカットを心がけています。あと、これは師匠のカンタロウさんから学んだことですが、お客様に感謝の気持ちが伝わるような仕事をすることを大切にしています。たとえ感謝を言葉に出さなくても、ヘアデザインを通してその気持ちが伝わるよう、喜んでもらえるような技術や接客、店づくりをすることがこれらかも変わらないテーマですね。僕が初めてスタイリストとしてデビューしたのがちょうど10年前ですが、その時のことは今も覚えていて、緊張でまともに会話もできなかったものの、とにかく目の前のお客様に可愛くなって喜んでもらいたいと必死でした。あの時の気持ちやハサミを持った手応えを忘れずにいたいです。」
師匠から学んだことを後輩に引き継ぐ
――LIMの一員としての現在の活動はどのようなものでしょうか?
「LIM全体だとスタッフは総勢150〜160名。海外の店舗も多いので全員が集まる機会はないものの、日本国内のチームは2年に1度集まり、社員旅行や全体の勉強会を開いています。また、僕の場合は毎日coya+LIMの閉店後に本店にへ行き、22時から0時までアシスタントに技術を教えています。毎日深夜まで大変だと思われることもありますが、僕自身がそうやって先輩から技術を教わってスタイリストになったので、自分が学んだことを若い世代に伝えることにやりがいを感じていますね。また、coya+LIMは僕とアシスタント1人(今後は2人になる予定)でやっているのですが、アシスタントは半年で他店舗と交代するようにしているんです。これには目的があって、例えばcoya+LIMのような小さな店舗から本店のような大きな店舗までを経験することで、いずれどんなお店が自分に適しているかを考えてもらうため。僕がLIMを離れないのには、昔の僕のように夢を持ってLIMに入社した後輩たちに、この仕事の楽しさや魅力を、今度は伝える側となって引き継いでいくという理由もあります。」
師匠から学んだことを後輩に引き継ぐ
――LIMの一員としての現在の活動はどのようなものでしょうか?
「LIM全体だとスタッフは総勢150〜160名。海外の店舗も多いので全員が集まる機会はないものの、日本国内のチームは2年に1度集まり、社員旅行や全体の勉強会を開いています。また、僕の場合は毎日coya+LIMの閉店後に本店へ行き、22時から0時までアシスタントに技術を教えています。毎日深夜まで大変だと思われることもありますが、僕自身がそうやって先輩から技術を教わってスタイリストになったので、自分が学んだことを若い世代に伝えることにやりがいを感じていますね。また、coya+LIMは僕とアシスタント1人(今後は2人になる予定)でやっているのですが、アシスタントは半年で他店舗と交代するようにしているんです。これには目的があって、例えばcoya+LIMのような小さな店舗から本店のような大きな店舗までを経験することで、いずれどんなお店が自分に適しているかを考えてもらうため。僕がLIMを離れないのには、昔の僕のように夢を持ってLIMに入社した後輩たちに、この仕事の楽しさや魅力を、今度は伝える側となって引き継いでいくという理由もあります。」
目先ではなく先を見る
――堀内さんご自身がアシスタントを指導する立場になった今、スタイリストを目指す若い人にメッセージをお願いします。
「僕は全く別の業界から美容業界に入ったのでそれまでとは180度違う生活に戸惑うことも多く、アシスタント時代は苦労もありましたが、先輩の背中をひたすら追い続けていました。確かにアシスタント時代は時間的にも体力的にも大変だし、辛いこともあると思います。でも、長い人生で見るとほんの数年。その先ではスタイリストとして、自分の技術でお客様に喜んでいただけるようになれる。そのための時期だと思って頑張ってください。カットが仕上がった時にお客様が笑顔になる瞬間や、再度ご来店いただき髪型の評判が良かったと教えてもらった時など、美容師の仕事はこの職業を選んで良かったと思うことが日々あります。人をきれいにして喜んでもらえる時の最高に嬉しい気持ちは、僕がこの仕事を選んで良かったと実感する瞬間。この楽しさをたくさんの美容師の卵に知って欲しいので、どうかブレることなく夢を追いかけてくださいね。」
美容師は「めちゃくちゃ楽しくて大好きな仕事です」と教えてくれた堀内さん。その感動や楽しさを次世代へ引き継ぐという思いを持って後輩の指導に当たると同時に、お客様にもヘアデザインを通して喜んでもらいたいという意欲が、お話を伺っている間も言葉の端々から伝わって来ました。まだ誕生したてのcoya+LIMですが、今後はさらにファンを広げ、その地域に根ざした無くてはならない空間になっていくように思います。