徹底した「プロ意識」と女性スタッフならではの「心配り」『An hue.』

2009年にJR難波駅すぐ近くでオープンした、美容室 An hue.(アンフェ) 。関西のアートを発信する拠点として生まれたA.I.R.1963ビルの1階に立地していることもあり、店内ではこだわりの雑貨が販売され、作家による作品が展示されていることも。インタビューの前編では、オーナーのナカニシ メグミさんが、唯一無二のサロンであるためにこだわり抜いたプロフェッショナルな意識と施術について教えてもらった。

アシスタントのレベルも高いからこそ、信頼されるサロンに

ナカニシ メグミさん

――内装も外観も統一感があって、浮いたものが全くないデザインが印象的ですね。
「そう言っていただけると嬉しいです!細かいところまでこだわってしまう性格なので、少しでも浮いたものがあると気になってしまうんですよね。内装は私の趣味で、旧フランス領で”プチフランス”と呼ばれた、東洋と西洋の文化が融合するベトナムがテーマです」

――An hue.がオープンから変わらず大事にしていることはなんですか?
「一番大事にしてきたことは、”お客様の信頼”です。お洒落やトレンドも大事だと思うんですけど、信頼してもらえて”An hue.じゃないとダメ”だと思ってもらえることが一番だと思っています。なので、その意識についてはすごく細かく、厳しくスタッフを教育しています。だからこそアシスタントの子に対してのクレームもほとんどありません。家庭の事情で早く帰らなければならない私を気遣って、『カットだけしてくれたら、あとはあの子たちがちゃんとやってくれるし帰ってくれていいよ』と皆様が言ってくださることが多々あり、お言葉に甘えて私は施術途中で帰らせていただきいつも大変助かっています。仕上げまであとはアシスタントがやってくれる、それが嫌じゃないと思っていただけるのは、アシスタントの子たちがきっちりとやってくれているからこそですよね。そういう意味では、アシスタントのレベルがすごく高いと思います」

――信頼に応えようと、アシスタントのレベルも上がってくると。
「うちは決して価格帯も安くはないからこそ、お客様も対美容師、対美容室へ多くのことを期待してお越しくださいます。それはいい意味でも信頼されているからこそなのかなと、大変ながらもうれしく思っています」

店内

――求められているハードルが高いのは、オープンからずっと?
「私自身がお客様と接する時に、そういう風にやってきたことが大きいと思います。結局誰でもいいと思われてしまうと、引っ越しなどのタイミングで関係が終わってしまう。だけど今は福岡から飛行機に乗って来てくださる方もいて、引っ越し先に同じようなお店が無いからここまで来てもらえる、極端な話、これは美容室として最終形だなと。それは各スタイリストにとっての課題でもあって、”○○さんじゃないとダメ”と思ってもらうためにどうすべきかを考えられたら、自ずといろいろな面で頑張ることができます。そうしたことから、相乗効果でどんどんお客様のハードルも上がってきたんです」

――中でも、”An hue.じゃないとダメ”と感じてもらっているところは、どういったところだと思いますか?
「やはり丁寧な技術や接客ではないでしょうか。他には居心地の良さを気に入ってくれている方も多いと思います。例えば、セット面はカーテンで仕切ることで個室感覚にしたり、足が疲れないように履き替えていただくスリッパやこだわりのドリンクを用意したりしています。自分の部屋のようにゆっくりと過ごしていただけるように、女性スタッフだけのサロンならではの細かい配慮を心がけています」

こだわりのメニューや工程を知ってもらう「An hue.BOOK」

An hue.BOOK

――施術の面で、他にはないアプローチもございますか?
「”髪質改善”を、カラーやストレートパーマで独自に用いています。髪の状態に合わせたトリートメントをたっぷり配合して、ダメージ回復の為にナノスチームや超音波&イオン導入など徹底した工程を入れることで色モチが良くなり、カラーを繰返すほど髪が綺麗になるメニューです。やればやるほど綺麗になるので、『他のサロンに行って初めて、カラーが痛むものだと分かった』と言ってもらえることも。また、担当のスタイリストがいなくてもカラーのシステム自体がいいので、アシスタントのレベルでも満足していただけるんです」

――ここでもアシスタントのレベルが評価されているんですね。
「かなり全てにおいてマニュアル化を進めているんです。カットの技術においてはどれだけ頑張っても、デビューしたばかりの人が10年やっている人と同じレベルというのは不可能ですが、それ以外ならマニュアル化することでほぼ同じレベルに持っていける。カットの経験値を他で応援してあげられるわけです。そうすることで誰が入ってもクオリティを下げずにサービスを提供することができます。後は、お客様にも価値を分かってもらうためにスタッフ手作りの『An hue. BOOK』や『工程表』を使って、細かく工程や商品の良さを説明して、しっかりと伝えることを大事にしています」

An hue.BOOK

――ものすごく詳細が記載された分厚い冊子ですね!だけどこれならお客様も内容が把握できて安心ですし、スタッフも伝えやすいですね。
「お客様から『あの工程が抜けてなかった?』と確認されることがあるぐらい、お客様自身にも細部まで理解していただいています(笑)。絶対に抜けはないのですが、それぐらいハードルが高いからこそ、みんなが緊張感をもってやれていますね。薬剤を扱う仕事でもあるので、やはりケミカルに強くないといい提案が絶対にできません。スタッフはヘアケアマイスターの資格を取りに行ったり、ケミカルな分野での勉強もしっかりとしてもらっています。例えばシャンプーを担当する為には、シャンプーの成分について調べたレポートを出してもらわないといけなかったり、と徹底していますね」

An hue

インタビュー後編では、店長のオザキさんにもAn hue.で働き始めたきっかけやAn hue.だからこそ成長できたこと、唯一無二のサロンになるために心がけていることなどを聞いた。

Salon Data

美容室 An hue.

美容室 An hue.

大阪府大阪市浪速区元町1丁目2-25 AIR1963ビル 1F-B
06-6632-1963
営業時間:10:00~、
パーマ・カラー/17:30まで
カット/18:30まで
※祝日と一部メニューを除き、水・木・金は全メニュー20:00まで受付
定休日:火曜

HP:http://an-hue.jp/

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