一体感のあるチームプレーで、関西一のサロンを作る!『An hue.』
JR難波駅すぐ近くにある、美容室 An hue.。インタビューの前編でオーナーのナカニシ メグミさんに語っていただいた、唯一無二のサロンであるためにこだわりぬいた施術と心配り。これをアシスタントに至るまで、スタッフ全員がハイレベルなスキルとサービスで提供できるのは、スタッフ同士が対等に意見を出し合える環境があるからこそ。後編では、店長のオザキ ミノリさんを交えてスタッフ一丸となって作り上げる、An hue.だからこそできること、身につくことを教えてもらった。
スタッフが自分で考えて、決めて、動ける主体性が身につくサロン
――オザキさんがAn hue.に入られたきっかけからお聞かせいただけますか?
オザキ「前に勤めていたお店では6年お世話になったのですが、もっとレベルアップしたいなと思っていろいろ探していた時にAn hue.に出会ったんです。ここまで細部にこだわっているお店が他にはなくて、メニュー自体もとてもこだわっているので、美容師としてのレベルアップをするためにも、ここでしっかりと勉強したいなと思ったのがきっかけで4年前から働くことになりました」
――An hue.で働き始めて特に何が変わりましたか?
オザキ「お客様に対してもお店に対しても、考え方や責任感が変わりました。前のお店では言われたことをやっていればよかったので、あまり深く考えることがなかったんです。だけどここでは入ってすぐ、いろいろと相談したり、意見を吸い上げたりしてくれる機会が多いので考える機会が増えました」
――店長として下の世代に意識して伝えていることはありますか?
オザキ「お客様に合わせた対応の仕方を伝えることが多いですね。入ってまだ浅い子でも、お客様からしたら同じスタッフなので。どうしても経験値が出るカットは仕方がないとして、心配りだけはみんないっしょのレベルでしなければと思っています。アシスタントのレベルが高いからこそ、私が説明だけしてあとは進めてもらうことができ、その間に何かあっても配慮はしてくれるし時間通りに仕上げてくれるので、すごくやりやすく安心して任せられています」
――アシスタントのレベルが高いからこそ、スタイリストとしてもやりやすい環境になっているんですね。
ナカニシ「個人プレーではなくスタッフ一丸となったチームプレーですね。そういうこともあって、早くデビューさせる今の美容界の流れとは異なるのですが、技術テストは中途半端なレベルでは合格を出さないようにしています。妥協してしまうとクレームに繋がるし本人もお客様もつらい思いをすることになりますからね。今ではアシスタントの子たちから、『合格まで時間がかかっても、ちゃんと同じレベルになってからOKを出してほしい』と言ってくれているんです」
“関西といえば、An hue.”と言われるようなサロンに
――なかなかそこまでスタッフ同士が向き合うことって珍しいですよね。
オザキ「向き合う機会はすごく多いと思います。全体ミーティングはもちろん、オーナーとの一対一のミーティングが月に一回はありますし、先輩と私、後輩と私でするミーティングも設けて一ヶ月分の反省と課題の話をしています。普通だと全体のミーティングはあっても、あまりそこまで徹底的にやることってないと思うんですよね。アシスタントの子たちには、あんまり意見をする機会がないんです。私も前の店ではそうでした。上が決めたことを言われるままにやっていましたが、ここでは自分で考えて、決めて、動ける主体性を持てる。お店として決定したことの中に、自分の意見が入っていることもあれば、一年目にして最初に出した意見がそのまま通ったりすることもあります。店内コンペで一位になれば、お店の代表としてプロモデルに自分の提案したヘアメイクを施し、プロカメラマンに撮影してもらい、それがお店のフライヤーやHPで使用されるというチャンスがスタッフ全員にあるのですが、今年は初めてアシスタントの子が一位になりそのチャンスを手に入れました。こんなチャンス、他のお店ではなかなかないと思います」
ナカニシ「『少し言いすぎじゃない?』と思うぐらい、みんな意見してくれます(笑)。あとは年始のミーティングで個々それぞれが大事に思っていることを聞くようにしています。例えば、優先順位を聞く。お給料なのか、やりがいなのか、休みが多い方がいいのかを全員と話して、今年一年をどうしていくのか話し合ってみんなで作っていくんです」
――チームプレーでありながら、個々の意思がとても尊重されているのですね。そんなAn hue.の今後の展望は?
オザキ「”関西といえば、An hue.”と言われるようなサロンにしたいです。というのも、これは下の子たちが言い出したんですよ。私やオーナーはこのままお店を守っていければと思っていたんですけど、一番下のアシスタントの子たちがそういう風に言ってくれているんです。それなら私たちも頑張らなければと」
ナカニシ「ありがたいですよね。成長して他の有名店で再就職することだってできる中で、この店をそういう風にしていきたいと思ってくれることはすごく嬉しいなと感謝しています」
――お客様だけでなく、スタッフも”An hue.じゃないとダメ”と思っているのですね。
ナカニシ「私以上に、店に対する思いが強いなと思うこともあります。みんなが自分の店みたいに思っていてくれているんですよ。私がどうしたいかと聞かなくても、『こうしていきたい!』と話してくれるんです。出張のネイルを始めたり、イートインがやりたいという意見を積極的に採用して実現するためにみんなで動いたりしています。ただ、自由なことをするためにはベースが絶対に必要。技術面もそうですが、しっかり売り上げを上げて資金を確保しないと、何かしたいと言ってもできない。そのためにはお客様に”信頼”してもらわないとダメ、という基本のところに戻っていくんですよね」
Salon Data
美容室 An hue.
大阪市浪速区元町1丁目2-25 AIR1963ビル 1F-B
06-6632-1963
営業時間:10:00~、
パーマ・カラー/17:30まで
カット/18:30まで
※祝日と一部メニューを除き、水・木・金は全メニュー20:00まで受付
定休日:火曜