性別・タイプ別コミュニケーション! AFLOAT・秋山那代さん #2
前半では、お客様やスタイリスト同士で築く信頼関係について語ってくださった秋山さん。後半では、性別やタイプ別のコミュニケーション方法を伺います。プライベートでも役立つ内容ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
性別でみるコミュニケーション
好みや考え方など、多少なりとも違いが表れる「男性」と「女性」。それはコミュニケーションにおいても同じようです。
――男性編
「男性の場合、初めて会った時からいきなり距離を縮めようとすると、逆にビックリされてしまう事もあります。少しずつその方の性格を知っていくことが大切だと思います。その人の趣味や特技について、詳しく教えてもらうのも◎。ポイントは『ほめること』です。ほめられて嫌な気持ちになる人はいません。会話が打ち解け、心を開いてくれるようになったら、女性よりも饒舌になる方が多いですね(笑)」
――女性編
「女性との会話は、なんといっても『共感』がポイントです。できるだけ否定はしないこと。これは、どんなに仲のよい相手だったとしても同じです。意見が違ってしまったとしても、まずは共感の姿勢を見せたうえで自分の意見を伝えると、角が立ちません。また、女性らしさを出しすぎないほうが受け入れられやすいようです。ちょっと豪快なくらいの人のほうが、気を使わなくていいと感じるのでしょうか。相手に気を使わせないように自分が気を使う、という心がけが大切かもしれません」
「相手が男性でも女性でも言えることですが、コミュニケーションの幅を広げるためには、ふだんからアンテナを広くして、いろんな話を聞いたり、体験したりすることがいいと思います。意外なところで共通点が見つかり、会話がグッと盛り上がる場合もあります。まずは、映画や読書など手軽なところからチャレンジしてみるといいですよ」
タイプ別でみるコミュニケーション
サロンにいらっしゃるお客様は大きく分けて7つのタイプに分けられるそう。タイプ別にどんな接客を行っているのか、教えてもらいました。
――1、迷える子羊系タイプ
「このタイプのお客様は、提案されるのを待っている方が多いです。『あなたのため!』『○○さんにはこれがおすすめ!』というはっきりとした提案が喜ばれます」
――2、優柔不断系タイプ
「美容に感心は高いけれど、なかなか自分に合うものが決められず、いろいろ試した上で検討したいと考えている人に多いです。スタイリストの意見はしっかり聞いてくださるので、『AとBのそれぞれここがいいけれど、私は○○さんにはAがいいと思います』と自分の意見を伝えるとスムーズ。選ぶことが苦手な人が多いので、アイテムを紹介する際は2つまでに」
――3、美意識低い系タイプ
「ズボラ女子と呼ばれる人に多いタイプです。難しいスタイリングなどは苦手と感じやすいので、『いつも通りでOKな○○』『○○するだけでいい』など、手軽にスタイリングできるスタイルを求める方が多め。『共感』を意識した会話をすると◎」
――4、友達感覚系タイプ
「友達に会いに来るような感覚でサロンに来てくださるお客様。信頼関係は築きやすい方たちです。『私も使っている○○がおすすめですよ』というセリフが響きます。親友のような特別感のある接客が喜ばれます」
――5、美意識高い系タイプ
「美に努力を惜しまない人で、美容の知識はかなりお持ちの方です。お話しする時は『教えてください』というスタンスでいることが大切。流行に敏感なので、『今話題』『人気』などのキーワードに弱い方が多いです」
――6、担当スタイリスト信頼系タイプA
「担当スタイリスト信者です。このタイプは、さらに2つのタイプに分けられます。Aタイプの方はアシスタントともいろいろお話してくださるのですが、担当スタイリストを第一に尊敬しているので、自分自身もそのスタイリストを尊敬している姿勢を見せるのがポイントです」
――7、担当スタイリスト信頼系タイプB
「Aタイプの方よりも、さらに担当スタイリストを一途に信頼している方はBタイプ。一定の距離感を保った接客がいいと思います」
海外で体感したコミュニケーション
海外のサロンでスタイリスト講師も行っている秋山さん。そこで、日本とはちょっと違うおもてなしを受けたそう。今後も接客をしていく上ですごくいい刺激になった、と話してくださいました。
「私が講師に行くのは中国が多いのですが、いつも『おもてなし』の心遣いに圧倒されます。彼らは『会えて嬉しい』という思いをすごくストレートに伝えてくれるんです。『疲れてない?』『何かしてほしいことはある?』とすごく心遣いしてくれるので、わたしも『会えて嬉しい』という思いはもちろん、『この人たちのために精一杯のことをしてあげたい』という気持ちになります。日本人はどちらかと言うと恥ずかしがりやなので、なかなか積極的な行動が取れない人が多いですが、彼らのような心遣いができれば、もっといい信頼関係が築けるようになると思います。私自身も取り入れていきたいです」
取材・文/児玉知子(レ・キャトル)
撮影/中村 早
Salon Data
AFLOAT WORLD(アフロート ワールド)
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03-6455-1640
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土・日曜、祝日/10:00~20:00
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