一度失敗したことで周りの人のやさしさを知りました『CIMACOPPI』

ふたりだけのスタッフだからこそ気遣うところもあれば、個性を輝かせることもできる。小さなサロンだからこそできる気遣いがある、生かせる個性がある。そんな小さなお店の利点を最大限に生かしたお店が、国分寺にある人気店、チマコッピ。駅から少し離れていても予約で大忙しのサロンの秘密を、オーナースタイリストである鈴木崇文(すずきたかふみ)さんに伺いました。

店の最大の魅力は二人のスタッフのそれぞれの個性

鈴木さん

――スタッフの方は鈴木さんのほかにもうひとりということですが、ご夫婦なんですか?
「いえ、違います。元々僕がアウトドア好きなんですが、昔からの知り合いで、一緒に釣りに行ったり海に行ったり遊びに行く仲間のひとりが彼女(伊藤麻衣さん)です。美容師をやっていたので独立するときに声をかけたら引き受けてくれて」

――もともと仲間の方だったんですね。
「そんなにべたべた遊ぶようなタイプではなかったんですけど、たまたま声をかけるといいノリノリで来てくれるようなタイプでキャリアもあったし、心強かったですね。一緒にやって3年目になりますが、僕の手の届かないところをやってくれるので助けられています。僕の出したお店ですけど、僕の個性に彼女の個性がプラスされて、うちのお店になってると思います」

――お二人だけで働く上で、気を付けていることはなにかありますか?
「言いたいことはある程度、溜めないようにしています。そのかわり言ったことに対してはその時だけで終わらせて、後に引きずらないようにしています。男女関係でもそうですけど、言いたいことを溜めてから吐き出すと、ケンカになりますよね。お互いの思っていることが伝わらなかったり、言葉にできなかったりということもあると思うのですが、彼女にもなるべく言ってもらうようにしています。一緒に仕事している以上は、気持ちよく仕事をしてもらうことが一番ですから」

挫折からの再チャレンジで強くなることができた

CIMACOPPIスタイル

――美容師になったきっかけを教えてください?
「僕が中学生の頃は、バブルが終わるか終わらないかの頃でした。当時、学校の先生に言われたというのもありますが『これからは大学を出て“さあ何しよう”では遅くて、早くから手に職を持つことを考えていないとどうにもならない時代だ』と感じていました」

――具体的に美容師を目指したのは?
「近所に芸能人のカットを任されている社長さんの美容室があったのですが、どうしてもその人に切ってほしくて。それが最初の衝動ですね。ファッションも好きだったし、自分を生かせるかなと。結局そこに入社したんですけど、一度挫折して逃げ出したんです。尊敬する社長のところに入ったのに頑張れなかった自分への情けなさや、憧れた仕事をまっとうできなかったやるせなさで、当時はだいぶ葛藤しました」

――美容師に復帰されたきっかけはどういうことだったんですか?
「半年くらい無職でした。家に犬がいたので毎日散歩に行ってたんですが、そこで知り合った犬仲間のおじさんがいまして、いろいろ話をしていたんです。あるときそのおじさんから『お前は明日からここに来るな。お前はまだここに来るような年齢じゃなくて今頑張らなきゃいけない』って言われまして。『本当に辛くなったらここにきてもいいけど、もう1回頑張ってこい』って背中を押してくれたんです。その後、最初に働いたお店の先輩たちが立ち上げたお店にたまたま拾ってもらうことができたんです。半年間、ほかの仕事に就けなかったのも、『もう1回やらなきゃ』っていう気持ちがあったからだと気づいて、次はもうやめないと自分に誓ったんです。一からやり直しだったのでスタイリストになるのは遅くなっちゃったんですけど、お子さんがいるのに遅くまで教えてくれた師匠とか先輩たち支えられて一人前になることができたんです」

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Salon Data

店内

CIMACOPPI(チマコッピ)

住所;東京都国分寺市南町2-4-7 渋谷ビル1F
TEL;042-325-9007
URL;http://cimacoppi.ciao.jp
国分寺駅から徒歩5分、スタイリスト2名、席数3席のプライベート感あふれるサロン。ウッド調のぬくもりある店内は、友だちの家に遊びに来たかのような感覚で、たっぷりリラックスすることができます。

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