ネイルグルーとは?種類やネイルグルーの使い方などの基礎知識を紹介

「ネイルグルー」というものをご存知でしょうか。ネイリストであれば使うシーンの多いネイルグルーですが、使い方を誤ると爪へダメージを与えてしまったり、皮膚や爪のトラブルを招いたりしてしまうことがあります。そのため、ネイリストとして、ネイルグルーの正しい使い方をマスターすることが重要です。

そこで今回は、ネイルグルーとはどういったものなのかをはじめ、ネイルグルーの特徴や種類、正しい使い方やネイルグルーを用いたネイルチップの付け方、外し方などについてくわしく解説します。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

ネイルグルーとは?

まずはじめに、ネイルグルーとはどういうものなのかについて見ていきましょう。

ネイルグルーとは、ネイルチップを爪につける接着剤のことです。ネイルチップの装着には両面テープや粘着グミなども用いられますが、ネイルグルーはそれらと比較すると、強固に接着することができるため、外出時などにはがれる心配が少ないのが特徴。

爪を補強するときや、ネイルパーツを接着するときに使用されることもあり、ボトルタイプやチューブタイプのものが存在します。

・ボトルタイプ
筆を使って装着するタイプのネイルグルーです。細い筆を使えば、ラインストーンやラメなどを接着する際にも便利です。

・チューブタイプ
プッシュして出しやすく、ネイルチップの接着だけでなく、爪を補強したい際などにグルーの量を調整をしながら塗れるため、使い勝手がよいでしょう。

それぞれのタイプの特徴を理解し、目的に合わせて使いわけることが大切です。

ネイルグルーの種類を紹介

ネイルグルーにはいくつかの種類があり、使い方や目的によって、どんなネイルグルーを使えばよいのかが変わります。ここからは、ネイルグルーの種類とそれぞれの特徴を紹介しましょう。

低刺激タイプ

体質によっては、ネイルグルーでかゆみを感じたり、炎症が起きたりしてしまうことも。ネイルグルーに含まれる何らかの成分で、アレルギーを起こしていることが考えられます。

ネイルグルーの種類のひとつに、低刺激タイプのネイルグルーがあります。低刺激タイプは、なるべく肌にやさしい素材や刺激の低い成分を使用しているため、グルーアレルギーに対しても症状が出づらく、もともと肌が弱い人にもおすすめです。

ただし、すべての人にアレルギーが出ないわけではなく個人差がありますので、パッチテストをする、医師に相談するなど、対策をして使用するようにしてください。

ブラシタイプ

ボトルタイプのネイルグルーのなかには、ブラシタイプのものがあります。ブラシタイプのネイルグルーは、マニキュアのように蓋にブラシが付属しているため、筆を持っていなくても使用することが可能です。

もちろん、手持ちの筆を使用することもできるため、目的に合わせて筆を使い分けてみてください。

ジェルタイプ

ジェルタイプは、グルーが液体ではなくジェル状になっているため、滑りにくく垂れ落ちにくいのが特徴。ジェルは厚みがあるため、ネイルチップと地爪の隙間をより埋めやすいです。チップやパーツを乗せる際にも落ちにくく、しっかりと接着することができます。

ワンプッシュタイプ

ワンプッシュタイプは名前のとおり、一度のプッシュで1滴ずつ出てくるタイプのネイルグルーです。先端がスポイト状になっており、液漏れや出しすぎを防いでくれるので、使いやすいです。細かいパーツを装着するとき以外に、一部だけ剥がれてしまったパーツを付け直すときにも便利です。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

押さえておきたい!ネイルグルーのメリット・デメリット

ネイルチップの接着に便利なネイルグルーですが、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。実際に使用する際に役立てるためにも、ネイルグルーのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

ネイルグルーのメリット|衝撃に強い

ネイルグルーのメリットは、強固な接着力です。デスクワークや家事などで手作業が多く、指先を頻繁に動かしていると両面テープなどは、はがれやすくなります。さらに手洗いや水仕事などで粘着力が薄れてしまい、はがれることもあるでしょう。

ネイルグルーの場合は接着力が強いため、お手入れをきちんとすれば、手仕事が多い場面や水を使う場面でも強固な接着力を発揮するため、安心です。

ネイルグルーのデメリット|爪にダメージがあることも

ネイルグルーのデメリットとして、爪へのダメージがあげられます。ネイルグルーの成分は、シアノアクリレートという化学成分であり、繰り返し塗ることで地爪に負担がかかり、表面が薄くなる場合もあります。

そのため、次にネイルグルーを使用するまで日にちを空けて地爪を休ませたり、後述するセーブコートを塗るなどの工夫をして、ダメージを最小限に抑えることが大切です。

また、ネイルグルーを使用する前に地爪の状態をチェックし、コンディションがよいときに使うようにしましょう。

また、チップを何度も使い回すことができない、というデメリットもあります。ネイルグルーで付けたチップを外すときは、チップをカットしたり、リムーバーで除去したりしなければいけません。外したチップはもう一度使うことができないため、お気に入りのチップなどはネイルグルーではなく、両面テープなどを使用するようにしてください。

どう使うの?ネイルグルーの使用方法を紹介

ネイルグルーは使い方を誤ると、爪を傷める場合や皮膚に炎症が起こる場合などもあり、トラブルのもとになってしまいます。そのため、使用上の注意点をよく守ることが大切です。つづいては、ネイルグルーを使う際の注意点について解説します。

ネイルチップを装着する場合|用意するもの

ネイルグルーをネイルチップに装着する際は、爪の汚れや水分をとるもの、地爪のケアができるものも用意します。

事前に爪や周辺の皮膚の状況を観察して、近くにキズや炎症がある場合や地爪が傷んでいる場合はネイルグルーの使用を見送り、爪の安静を優先しましょう。

傷みをできるだけ抑え、爪に優しい塗り方をマスターしておくと、安心してネイルチップを楽しめます。

地爪へのダメージを抑えるには?

地爪への傷みを抑える方法に、ネイルグルーを地爪に塗る前のワンクッションとして、地爪セーブコートを使う方法があります。

爪の汚れや水分を除去した状態でセーブコートを地爪に直接塗り、しっかりと乾燥させたあとにそのうえからネイルグルーを塗ってみましょう。ネイルグルーが直接爪につかないため、負担を最小限に抑えることが可能です。

また、ネイルチップをはがす際にも、地爪を傷めてしまうことがあります。セーブコートをあらかじめ塗っておくことで、お湯につければかんたんにチップをはがせる商品もおすすめです。

1.地爪をケア|アルコールで爪の油分をオフ

地爪のケア方法として、アルコールで爪の油分を落とす方法があります。汚れや水分などで接着が弱まることがあり、接着が弱いからとネイルグルーを多く塗ってしまってはダメージの原因となってしまいかねません。また、手や爪が濡れた状態でネイルグルーを使うと、雑菌が繁殖しやすくなってしまうリスクがあります。

そのため、水分などは拭き取り、アルコールなどを用いて爪の油分をていねいに除去して乾燥させた土台を作ると、接着力がしっかりと発揮されます。また、作業をおこなう場合、濡れた手はきちんと拭いておくことが大切です。

なお、このとき、除光液を使用してはいけません。除光液のなかには保湿成分が入っているものもあり、そういったものを使用してしまうと、かえって爪に油分を与え、外れやすくなってしまいます。

2.ネイルチップにグルーを塗る|空気が入らないように注意

ネイルチップにグルーを塗り、爪と接着させる場合には間に空気や水が入らないようにすることがポイントです。ネイルチップと爪の間に空気などが入ってしまい、隙間ができるとはがれる原因となってしまいます。

爪の根元のほうからていねいに接着し、空気を抜くようにつけましょう。接着剤がはみ出してしまった場合には、キッチンペーパーなど厚手のもので拭くのがおすすめ。また、皮膚についてしまうと、化学火傷や炎症を引き起こすこともあるため、慎重に扱うことが大切です。

3.1~2分置く

ネイルグルーとネイルチップを装着させたら、1~2分置いて接着部分をしっかりと乾燥させることが大切です。乾燥させる時間は手先を動かさずに安静にしておくことで、しっかりと接着できます。

乾燥させたら、全体の仕上がりをチェックしましょう。表面の水分や油分が残っている場合には、固まるまでの時間に差が出る場合もあります。接着が不安な場合、装着後しばらくは水仕事や手を動かす作業を控えておくと安心です。

ネイルチップを外すとき|用意するもの

ネイルチップを外す際には、接着部分を溶かし、はがしやすくすることがポイントです。外す際には、グルーを落ちやすくする専用のリムーバーや、チップを浮かせてはがすためのウッドスティック、残ったグルーを削るためのネイルファイルなどを用意します。

また、アフターケアも重要で、地爪に塗るキューティクルオイルやハンドクリームの準備も忘れないようにしましょう。

1.地爪の保護|キューティクルオイルを塗る

ネイルグルーを除去する前に、爪や甘皮部分にキューティクルオイルを塗りましょう。キューティクルオイルは保湿性が高く、爪や甘皮部分を乾燥やダメージから保護する役割があります。

リムーバーやネイルファイルを使用する前に爪や甘皮部分に塗ることで、ダメージを抑えられます。ネイルグルーを除去する際には、キューティクルオイルなどのケア用品の準備も大切です。

2.グルーリムーバーを使用|少し浮いてくるまで待つ

ネイルチップを外す際には、グルー専用のリムーバーを使いましょう。ネイルチップとグルーの間にリムーバーをしみ込ませ、そのまま数分間放置します。放置することによってリムーバー液を奥まで行き渡らせられるため、力を入れなくともスムーズにはがすことが可能です。

ただ、もともとの接着力によってはリムーバー液を使っても、はがれにくいことがあります。その場合は再度リムーバー液をしみ込ませて、数分放置するというサイクルを繰り返してみましょう。

3.ウッドスティックでネイルチップをはがす

しみ込ませたリムーバー液によってチップが浮いてくるので、ウッドスティックなどの細長い道具を用いて、少しずつはがしていきます。しかし、リムーバー液を使用しても接着が強くてはがれにくい場合も。

この場合、無理やりはがしてしまうと地爪を傷つけてしまうことになるため、再度リムーバー液をしみ込ませて徐々にはがすのがポイントです。

4.地爪に残っているグルーを削る

リムーバーを使用してネイルチップがはがれたあとに残ったグルーは、ネイルファイルを用いて優しくていねいに削ります。

その際にごしごしと強く削ってしまうことや削りすぎてしまうことは避け、爪に残ったグルーの様子をみながら、地爪を傷つけないように少しずつ削っていきましょう。削りながら爪の表面を観察して、最後にきれいに整えます。

5.地爪のケア|キューティクルオイルで保湿

ネイルグルーをはがしたあとのアフターケアも重要です。地爪のケアとしてグルーでダメージを受けた部分にキューティクルオイルやハンドクリームを塗布して、しっかりと保湿をおこないます。

はがしたあとの地爪は刺激に敏感です。保湿してダメージを修復できるように、直近でネイルグルーを使用することは避け、爪を休めるようにしましょう。

爪の割れを補修する方法|用意するもの

ネイルを楽しんでいるうちに、日常生活のなかで爪に負担がかかったり、何かにぶつけたりしてしまって爪が割れてしまうこともあるのではないでしょうか。ネイルグルーは、そんな爪の割れも補修することができます。

爪を補修するのに必要な道具は以下のとおりです。
・ネイルグルー
・ネイルファイル
・マニキュアやトップコート

爪の割れなどを補修する手順

ネイルグルーを使って、爪の割れをセルフで補修する手順を紹介します。

まず、爪の表面の水分や油分を拭き取ります。

次に、割れてしまった亀裂に沿ってグルーを埋め込みます。このとき、細かい作業が必要なため、ワンプッシュタイプのグルーを使用するか、つまようじなど先端の細い道具があると便利です。

グルーが乾いたら、盛り上がった部分にネイルファイルを使い、できるだけ表面をなめらかにします。

最後に、マニキュアやトップコートを塗ると自然な仕上がりになります。

ネイルグルーを使う時の注意点

チップをしっかりと装着したり、割れてしまった爪の補修をしたりと、便利なネイルグルー。しかし、使う際にはいくつか気をつけたいポイントもあります。

ここからは、ネイルグルーの注意点について見ていきましょう。

皮膚につかないようにする

ネイルグルーを使用するときは、爪以外、指先の皮膚などにつかないように細心の注意を払いましょう。ネイルグルーが皮膚につくと、かぶれ・ただれの原因になってしまいます。万が一皮膚についてしまった場合は、すぐに洗い流してください。

グルーが指先についたままだと、どこかほかの場所を触ったときに広がってしまう可能性もあります。もしも目の近くなど、敏感な場所についてしまったときは、医師の診断を受けることをおすすめします。

爪や指が炎症しているときは使わない

爪が割れて痛みがあったり、傷口が炎症したり腫れたりなど、異常がないことを確認してから使用してください。

低刺激タイプのネイルグルーを使用する場合でも、刺激がまったくないわけではありません。そのため、爪や爪の近くに炎症があるとネイルグルーが刺激になり、痛みを感じたり、炎症がひどくなってしまったりする可能性があります。

ネイルチップを長期間つけたままにしない

ネイルグルーを使うと、ネイルチップは1週間ほどもつ場合もありますが、何日も使っているとグリーンネイルなどの原因になってしまうことがあります。あくまで1日〜数日間程度にとどめ、長期間付けたままにしないようにしましょう。

爪や爪周辺の皮膚の異常は、ネイルグルーが原因の可能性もあります。もしも異常が発生した場合、すぐに皮膚科医などの診察を受けるようにしてください。

ネイルグルーを正しく使って、ネイルの施術に活用しよう

ネイルグルーは、ネイルチップを装着する際につかうネイル用品のひとつです。ネイルをしっかりと装着することができ、比較的衝撃に強いというメリットがありますが、反面、地爪にダメージを与えてしまう、一度装着したチップは使い回せない、といったデメリットもあります。

しかし、使用上の注意点を守ることで爪へのダメージを少なくし、爪や皮膚へのトラブルを防ぐことができます。また、ちょっとした爪の割れや欠けの応急処置にも利用できるため、ネイルチップを楽しむ幅がぐんと広がるでしょう。

ネイルグルーを使ったネイルチップの付け方や外し方をマスターできれば、お客様の爪のケアや安全な施術にもつながるでしょう。今回の記事を参考にネイルグルーの使い方をマスターして、お客様への施術に活かしてみてくださいね。

履歴書なしで応募可能!

実際の求人を見てみる

この記事をシェアする

編集部のおすすめ

関連記事

近くのネイリスト求人をリジョブで探す

株式会社リジョブでは、美容・リラクゼーション・治療業界に特化した「リジョブ」も運営しております。
転職をご検討中の場合は、以下の地域からぜひ求人をお探しください。

関東
関西
東海
北海道
東北
甲信越・北陸
中国・四国
九州・沖縄