THE REMMY

注目アーティストTHE REMMY・イセキ リエさん 自分らしさの追求 #2

2015年の春にオープンした「THE REMMY」(ザ・レミー)は上田竜二さんとイセキ リエさんご夫婦が経営するサロン。
イセキさんはオープンから1年後の2016年、日本中の美容師が憧れるJHA(ジャパン ヘアドレッシング アワーズ)のグランプリを獲得します。
10代の少女をモデルに起用し、あえてノーメークでエロティシズムというテーマに挑んだイセキさん。彼女が放つ、独特の世界観について伺ってみます。

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すっぴんの女子ってエロくないですか?

――最近のイセキさんと言えば、なんといってもJHAグランプリですよね。おめでとうございます。
「ありがとうございます。まだ世の中に認知されていないサロンが、賞をいただいたことで皆さんに知っていただけて。なによりもそれがうれしいですね。セミナーの仕事も入るようになりましたし、本当にありがたいです」

――グランプリを獲得してから心境の変化はありますか?
「プレッシャーは多少ありますが、自分らしいおもしろい作品を創りたいという気持ちは変わらないです。HEARTSにいた時はお店のビックネームがあっての自分でしたからね。でも今は後ろ盾がいない状態ですから、今以上にもっと頑張らないと、と思います」

――テーマはエロティシズムでしたよね。
「はい。エロティシズムっていうと、わかりやすい女性の色っぽさを軸に作る方が多いと思いまして、あえて違う目線で挑みました」

――とはいえ、エロさは絶対必要ですよね?
「だから、すっぴん。すっぴんってエロくないですか?究極のエロ」

――わかる。男性も“好きな女性の素顔を見たい”ってよく言いますものね。
「そう。メイクとかヘアの質感を全面に出すエロってわかりやすいけど、違う角度のエロティシズムで挑んだんです」

THE REMMY
こちらの作品がJHAグランプリを獲得。ピュアな顔立ちに「黒」を巧みに絡ませ独特なエロティシズムを表現。顔を覆うネット、額に張り付く黒髪のツヤ感、一点を見張る黒々とした瞳。見ている側の想像を掻き立てる色気はまさに圧巻。

――イセキさんらしさが出てる!そして、イセキさんもずっとすっぴん!
「ですね~(笑)!でも、私の場合はちょっと意味が違うかな(笑)。もはや自分の顔はどこをどうメイクしたらいいかわからない!」

――でも、世界観出てますよ。イセキさんの作るものってナチュラルですもの。自然体の美を求めている人には、イセキさんのデザインって惹かれるものがあります。しかも、それが可愛いも美しいも、個性にも、そしてエロまで対応できる幅の広さ。これって才能だと思うんですよね。
「確かに私のお客さまは幾つになられても、ナチュラル系の方が多いです。シンプルビューティな感じ」

――それはイセキさんの作るものにこだわりが感じられるからですよね。素敵な美容師さんだと思う。私が言うのも変ですが、いい年齢の重ね方だなぁと感じます。

50歳になったときの美容師像がまだ想像できないけれど…

THE REMMY
ワークっぽいファッションが似合うイセキさん。ファッションセンスも抜群でどこか日本人離れした印象です。

――イセキさんってアシスタント時代から変わらない。お若く見えますが、40歳になられるんですよね。
「そうなんです。大人の女性美容師って、そんなに多くないじゃないですか。自分が50歳になったときが想像つかなくて。でも、美容師は続けたいなぁと思います」

――女性として、大人美容師の理想ってありますか?
「男性はね、オーラ―全開で威厳があってもいいと思うんです。年齢と重なったときにかっこいい存在感が生まれるから。でも、女性の場合それは違いますね。人に対しても自分に対しても、ガツガツしていたくない。もちろん、のんびりマイペースに…ってのも物足りない気がするのですが。
それと、美容師は見た目だって大事ですよね。50歳になってもかっいい、でも行き過ぎた感がない雰囲気って大人になるにつれて難しいです。個人的にはTWIGGY.の松浦美穂さんがかっこいいなぁと思いますね。あんな風に歳を重ねられたら素敵かなぁと」

――でも、イセキさんはかなり自然体ですよ。肩ひじ張った感じがしないのがとても魅力的。それにいつまでも少年みたいで可愛い!
「そうですか。ありがとうございます(笑)」

THE REMMY
店内の内装もイセキさんが担当。「私が作るならヨーロッパ風ではないな…と。で、NYっぽくややメンズライクな感じに作りました。スピーカーは上田のアイデアでレセプションにはめ込みました」

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これからも基礎を大事に。笑顔になれるカットを目指して

――休日はありますか?
「はい。お蔭さまでJHAでグランプリをいただいてからはセミナーの仕事や撮影も増えたのですが、それでもお休みは取れています。私、そんなに社交的じゃないんですよ。休日や仕事が終わってからは、もっぱら愛猫と過ごしています。今は3匹の猫ちゃんが可愛くて仕方ない ♡ 」

――今後の目標などありますか?
「うーん。なんでしょうね。私は美容に対しては基本が大事だと思っているので、基本を磨きながら長く続けられたらいいなぁと。原宿の美容室って、この規模だと正直、儲からないですよ。でも、楽しく仕事したいですね。教育も大事だし。それと、うちのサロンは集客サイトにも出していないんです。でも、今はお客様の目も肥えていますから、基礎を大事にしていきたいです」
フワッとしていてシャイなイセキさん。キャリアを主張することなく自然体のままゆっくり語る姿は魅力的です。抜群のセンスはもちろんですが、この人柄に魅了されるお客様もきっと多いのではないでしょうか。

取材・文/小澤佐知子
撮影/田中大三

Salon Data

THE REMMY

THE REMMY(ザ・レミー)

HEARTS/Doubleに17年間所属した上田竜二さんとイセキ リエさんご夫婦によるサロン。カットひとつで顔の見え方や印象が変わることを軸に「本物のカット」を提供。レザーによる繊細でナチュラルな質感に仕上がる。店内はNY風のユニセックスな印象で、エントランスにはイラストレーター小幡彩貴さんの作品が描かれている。原宿という場所にありながら、大人世代も多く通うこだわり感の詰まったおしゃれサロン。
http://www.the-remmy.tokyo/

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