お客様の魅力を最大限に引き出すのがスタイリストの使命『asterisk』
アパレルショップや雑貨店、カフェなどが建ち並び、大阪で最もオシャレなスポットとして常に人々の注目を集めている堀江エリア。そんな堀江に店舗を構える、アットホームな雰囲気の美容院が『asterisk』。四ツ橋通り沿いのビル内にあり、各線からのアクセスも良好です。「店名は星の形に似た記号に由来しているのですが、特に何かのメッセージや想いを込めたわけではないんです。ただ何となく、耳なじみが良くって覚えやすいかなと思って(笑)」と語るのは、オーナーの神谷充さん。お客さんに対しての向き合い方、これまでのキャリアのことなど、色々とお話を聞かせていただきました。
心身ともにホッコリできる居心地バツグンの空間!
――店内は広々としていて、観葉植物もたくさん!シンプルでありながら味わい深い空間ですよね。内装には何かコンセプトなどがあるのでしょうか?
「コンセプトといえるかどうかは分かりませんが、意識したのはどれだけ居ても疲れを感じない空間でしょうか。あまりにもゴテゴテした“ザ・美容院”みたいな感じにしちゃうと、身構えてしまうお客様も多いと思うんですよ。言いたいことも言えない、みたいな(笑)。せっかくお越しいただいたからには、心身ともにリラックスしたムードの中で施術を受けて、心から満足して帰っていただきたいですからね。おかげさまで若い世代からご年配の方まで、男女問わず幅広い年齢層のお客様に贔屓にしていただいています。時には『初めて来たのに、もう何年も通っているような気がする』なんて、すごく嬉しい言葉をいただけることもあるんですよ!」
現状に満足することなく技術の研鑽にも注力――
――オープンから丸8年を迎えられたそうですが、施術やサービスにおけるお店ならではのこだわりやウリを教えてください!
「スタイリスト本来の役割は、お客様それぞれによって異なる魅力を最大限に“引き出す”あるいは“引き立てる”ことに尽きると私は考えています。そのためにカウンセリングはしっかりと時間をかけて行い、要望をお聞きするだけでなく、私からも思いついたアイデアはどんどん発信するように心がけていますね。もちろん独りよがりではいけないし、押しつけがましくてもダメ。主張ではなく、お客様の好みも考慮しながら同じ目線にたって“提案すること”を大切にしています。それからシャンプーやトリートメント、カラー剤は、オーガニックを中心とした自然由来成分のものを使用しています。お店で使用している商品は店頭で販売もしているのですが、『使い続けるうちに髪がツヤツヤに!』といった声をお聞きすることも多いですよ。得意、というかカットしていて楽しいのは、ラインのはっきり出るスタイルでしょうか。もちろんどんなスタイルにも喜んで対応させていただきますし、ここ何年かは定期的にコンテストにも出てさらなる技術の研鑽に励んでいます」
単身で渡ったロンドンでの経験が貴重な財産に――
――自分から積極的に提案していくという今のスタイルは、神谷さんの中でどのようにして作られていったのでしょう。スタイリストとしてのターニングポイントと言えるようなものがあれば、ぜひ教えていただきたいのですが。
「専門学校を出て初めて勤めた梅田の美容院のオーナーが、若い頃にイギリスで修業した方でしてね。話を聞いているうちにどうしても行きたくなって、27歳の時に単身で渡英したんです。幸運な出会いもあって、世界的に有名なサロンの本店スタッフとして約3年間働くことができたのですが、そこでの経験はさまざまな形で今に活かされていると感じます。日本では座席に腰かけたお客様に向かって、『今日はどんなスタイルになさいますか?』とスタイリストが尋ねるのが一般的ですよね。ですがロンドンでは、ほぼそれが通用しないんです。『どうしますか?じゃないでしょう。あなたがスタイリストとして、私をどんな風に変えてくれるの?』とおっしゃられるお客様に、最初は圧倒されましてね(笑)。正直プレッシャーもハンパじゃないのですが、それだけにきちんとスタイリングできて、お褒めや感謝の言葉をいただけた時の喜びの大きさといったら…。ロンドンのスタイルをそのまま日本で通すのはちょっと違う気もするけど、良い要素はどんどん取り入れてお客様に喜んでもらおう――。オープン以来、そんな想いを胸にお客様との時間を重ね、徐々に今の私のスタイルが出来上がった、という感じですね」