ネイリストが知っておきたいハーフムーンネイルの方法とアレンジ

ネイリストがマスターしておきたいネイル手法としてはさまざまなものがありますが、ハーフムーンネイルもそのひとつといえるでしょう。基本的なネイル手法ですので、しっかりマスターしておくことをおすすめします。

そこで、ハーフムーンとは何か、ハーフムーンネイルはどのように施術するのか、ハーフムーンネイルのアレンジによる雰囲気の変え方、さらには短い爪のお客様でも爪をきれいにみせることができるといった特徴などについてご紹介します。

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爪のこの部分がハーフムーン!

ハーフムーンとは直訳すれば半月で、満月と新月の間のちょうど月が半分見えている状態のことを指します。ネイルの世界では、ハーフムーンは爪半月とも呼ばれていて、爪の根元部分にある白色の部分のことです。半月のように見えることがその名称の由来で、爪母基の一部分です。ハーフムーンの部分は水分やケラチンが多く、爪のほかの部分と比較すると少し柔らかくなっています。そのため、押してみると柔らかくほかの部分とは違った感覚があります。

ピンクの部分のネイルヘッドとは水分量が違うため、一般的には乳白色に見えます。このハーフムーン部分にカラーリングをすることを、ハーフムーンネイルといいます。ネイル全体のカラーの分かれ方が逆フレンチネイルと似ていますが、カラーリングの手法が異なっています。そのため、逆フレンチとは違った印象になり、個性的なデザインができるため、ネイリストとしてはしっかりマスターしておきたいネイル手法のひとつといえるでしょう。

アレンジの方法もさまざまで、お客様の多様な要望を満たすためにも基本的なやり方や効果的なアレンジ方法について理解しておくことをおすすめします。ハーフムーンの状態によってお客様の健康状態がわかることもありますので、そういった知識を学んでおくことも接客技術の向上とほかのネイリストとの差別化に役立つでしょう。

お客様のハーフムーンで健康状態がわかる

ハーフムーンネイルのやり方やアレンジ方法を学ぶことは大切ですが、その前にお客様のハーフムーンの状態から健康状態がわかることもありますので、その点について理解しておくといいでしょう。

ハーフムーン部分の特徴は水分やケラチンが多いことです。水分量が多いと一般的には爪の伸びが早いという傾向があります。新しい爪は、このハーフムーンがある根元部分で作り出されるのです。柔らかいためへこませてしまうとそのままの形で爪が生えてきますので注意が必要です。

爪の水分が多くなるとハーフムーンの部分は大きくなるといわれていますので、水分が十分足りている人はハーフムーンが大きく、水分量が不足している人はハーフムーンが小さいと考えている人もいるかもしれませんが、健康状態とは直接関係ないと理解しておいた方がいいでしょう。

指を使う頻度や年齢などによって爪の成長速度は変わりますので、ハーフムーンもそれに合わせて大きさが変わることになります。一般的にはハーフムーンの大きさは成人前後が最も大きくなります。ハーフムーンから健康状態を判断する場合に大切になる点は、ハーフムーンの色です。ハーフムーンの色は、その下の血管などの色の影響を受けます。そのため、外傷がないにもかかわらず変色している場合は注意が必要でしょう。

特に、褐色になってきている場合は、早めに医師の診断を受けるようにお客様におすすめするといいでしょう。

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ハーフムーンネイルの一般的なやり方

続いて、ハーフムーンネイルの一般的なやり方についてお伝えします。やり方がわかるだけでなく練習することが大切ですが、基本的なやり方さえ知っておけば空いた時間を見つけてトレーニングを重ねることで上達できるはずです。基本的のステップは4つです。

ひとつ目のステップは、ベースとなるカラーとハーフムーンの部分に塗るカラーを選ぶことです。この組み合わせを変えることによってさまざまなバリエーションを生み出すことができます。お客様の要望と爪や手の雰囲気を観察して最適なカラーを選びます。

2つ目のステップは、ベースカラーとなる色で爪全体をカラーリングします。ポイントとしては、ベースカラーに濃いめの色を選択した場合は、最初に爪全体をホワイトでカラーリングしておくことです。こうすることによって、濃い目の色の発色をよりよくすることが可能になります。クリアな雰囲気にしたい場合は、ハーフムーン部分を除いてベースのカラーリングをした方が良い場合もあります。

3つ目のステップは、ハーフムーン部分のカラーリングです。ハーフムーン部分についてベースカラーよりも薄い色を選択する場合は、ベースカラーを塗る前にハーフムーン部分の色で爪全体をカラーリングすることをおすすめします。

4つ目のステップでは、トップコートをして最終的なアレンジをします。ストーンを乗せるのもいいですし、シールなどで装飾するのも効果的なアレンジ方法でしょう。

ハーフムーンの使い方で雰囲気が変わる

ネイルの雰囲気を変えたい場合はさまざまな方法がありますが、ハーフムーン部分をカラーリングすることで大きく雰囲気を変えることができます。ネイリストはお客様に合ったネイルデザインを考える場合は、ハーフムーンを描くハーフムーンネイルをまずイメージしてみるといいでしょう。爪先の色も雰囲気を変える効果はありますが、根元部分の色を変えることによって印象が大きく変わることを覚えておくことが大切です。

例えば、ハーフムーン部分の色をカラフルなものにしてベースカラーをシックなものにすると、カラフルなデザインでありながら大人っぽい雰囲気を出すことができますし、ハーフムーン部分のカラーとベースカラーのコントラストを大きくすればシャープな雰囲気を出すこともできます。

また、ハーフムーンのカーブ部分に装飾を加えることでも雰囲気を変える効果が期待できるでしょう。例えば、ハーフムーンのカーブ部分に合わせてストーンやブリオンなどをあしらうと手が動くことによってキラキラと光るようになります。すてきな雰囲気を醸し出すことができるでしょう。

さらには、ハーフムーン部分にラメやパールを乗せることでも雰囲気が大きく変わる可能性があります。アレンジはネイリストの能力が問われます。ネイリストとして培った自分のスキルや経験を活かしてアレンジを工夫してみることをおすすめします。

短い爪でもきれいになるハーフムーンネイル

ハーフムーンネイルの魅力は、ベースカラーとハーフムーン部分のカラーの選び方やストーンやラメなどの装飾の選び方によってさまざまなバリエーションを生み出すことができ、お客様の要望に沿って多様な雰囲気のネイルを実現できることです。しかし、ハーフムーンネイルの魅力はそれだけではありません。ハーフムーンネイルには指をきれいに魅せる効果が期待できるというメリットもあります。

ハーフムーンにしっかりとカラーが入ることによって、見た目がきれいなデザインのネイルに仕上げることができるだけでなく、指をきれいに見せる効果も期待できるのです。根元部分とその先の色が違うことによって、すらりとした指を演出できるというわけです。

指を長くきれいに魅せるこの効果があるハーフムーンは、爪が短めのお客様に向いているネイル手法でしょう。ハーフムーンネイルにすることで長くてきれいに見える指を手に入れたお客様は満足してくれるはずです。大きな爪の場合、ベースカラーにビビットな色を選ぶとインパクトが大きくなりすぎる可能性がありますが、小さな爪の場合は程良いインパクトになるというメリットもあります。

また、短い爪だけでなく小さい爪のお客様にも同様の効果が期待できますので提案してみるといいでしょう。

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