美容師として「なりたい自分になる」 “チャンス”を与える場に『Henri』

竹下通りからも近い原宿のサロン『Henri』。2フロアを使った広々としたスペースにはアンティークの家具が配置され、落ち着いた空間を作り出しています。今回は、代表の森戸淳二さんに、サロンを立ち上げた経緯についてお話を伺いました。

39歳のとき、パッと降りてきた独立への思い

――サロンを立ち上げるまでの経緯を教えてください。
「18、19歳のころに上京し、最初は床屋で4年ほど修行しました。理容業界をみているうちに、美容業界に未来を感じ、23、24歳ころにACQUAに飛び込んで7~8年ほど働きました。最終的にスタイリストになれたのですが、当時無免許事件などがあったので時間がかかりましたね」

Henri

――理容からのキャリアスタートだったのですね。
「そうなんです。そして『FLOWERS』の高柳さんが独立したのを機に移籍。こちらでも7年ほど働いたあと『Henri』を立ち上げました。でも、独立願望はゼロだったんです」

――それがなぜ、立ち上げにつながったのでしょうか。
「もっと“かっこいい”“かわいい”を極めないと思ったんです。そこで年齢を重ねていくなかで、森戸が一表現者としてどこまで行けるか、『FLOWERS』ではマネジメントも行いつつ考えていました。ただ、当時マネジメントは向いてないと思っていたんですけどね(笑)」

森戸さん

――独立しようと思ったのは、いつごろのことですか。
「39歳の3月でしょうか。突然『自分が、チーム、ファミリーを創る』と、パッと降ってきたんです。もともといろいろな方から『自分でお店をやった方がいい』っとは言われていたけど、ずっと自分は違う、お店をやる資金もマネジメント力もないし、有名になりたいという思いもありませんでした。でも、美容業界の最前線で20年弱、管理職としても10数年働いてきたなかで、感じたことがあったのです」

美容師であり続けるチャンスを与えたい

――働いてきたなかで感じたこととは、どのようなことでしょうか。
「理美容業界は、人が育っていく世界です。そのなかでも美容は床屋と違い、髪が伸びたから切るという場所ではありません。『好きな仕事を一生懸命』することが求められます。『好きな仕事を一生懸命』することでは若い人に可能性があるのに、その情熱を活かしきれていないと感じていました。また、マネージャーを経験したうえで、40歳・50歳・60歳になっていったときに、『与えられる側から、与える側へ』とも思うようになったのです。あわせて、いっそ自分で『やるなら今しかない』と思ったんです」

Henri

――なるほど。あとは突き進むだけだったのですね。
「ずっと最前線で働きつつ、強き者だけが残り、弱き者は続けられない。そんな世界をたくさん見てきました。立場、環境、居場所……さまざまな理由で、やりたいけど続けられない人たちがいる。一方で、売上が高い人、雑誌などで活躍している人、チームにおいてマンパワーが強すぎた時代なんです。自分自身が人事として、たくさんの人をクビにしたこともあったのですが、とても辛い思いをしました。美容業界が好き、がんばりたいという若い人たちのエネルギーを活かせる場、そしてチャンスを与えて独り立ちできる場にできればと思い、若い人の働き方を充実させるという理念のもと、このお店を立ち上げました」

――立ち上げたのは何年前のことですか。
「2012年です。最初はスタイリスト1人と犬だけしかいませんでした(笑)。お客さまが来ていただけるかわからなかったので。でも現在はスタイリストが5人まで増えました(取材時点)。デビューした技術者全員の売上を0から80万以上まで上げている点が、このお店の強みですね」

   

Salon Data

Henri

Henri

住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-24-6 荒井ビル 3F & 2F
TEL:03-6459-2677
http://www.henri-77.com/

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