世界ではどうなっている? ヨーロッパの美容の歴史
国が違えば文化も違いますが、美容法についてもそれぞれにお国柄がでてきます。日本の考えられないような美容法がごく当たり前に行なわれていたり、その国ならではの食材を使った美容法が定番になっていたり。ここではヨーロッパの美容の歴史について、国別に紹介してみましょう。
フランスは「○○をしない」超シンプル美容法が当たり前!?
シンプルなオシャレを楽しんでいるイメージのある国・フランスは美容法もとてもシンプルで、極端なものは「○○しない」という見方によっては「ただ手抜きをしているだけでは?」……と思えてしまうほどです。
髪や頭皮を清潔に保つためのシャンプーも、フランス人は日本人のように毎日シャンプーをするという習慣が昔からありません。平均して多くても週に3回程度しか髪を洗わないようです。頭のてっぺんから足の先まで、全身オシャレでスタイリッシュにきめているイメージがあるだけに、毎日シャンプーをしないというのはちょっと意外です。
フランスには日本と同じく四季がありますが、日本のように湿気が高くなく逆に空気が乾燥しているため、一日で頭皮がべたつくことがあまりないようです。
最近は日本でも頭皮や髪に優しいといわれているシャンプー剤を使わない「湯シャン」が話題になっていますが、フランスの水は硬水で頭皮や髪がダメージを受けやすいため毎日シャンプーをしないのが当たり前なのだそうです。
イタリアならでは!?食べずに肌に直接塗り込む「トマトスキンケア」
イタリアと聞いて思い浮かべる食材が「トマト」。ピザやパスタなどにもよく使われるお馴染の食材ですが、美味しくいただけるだけでなくトマトに含まれている成分のリコピンが、美容や健康にも嬉しい効果があることは日本でもよく知られています。
そんな人気者のトマトですが、イタリアではなんと!直接お肌に塗り込むというから驚きです。美白やシワ・たるみ予防など美肌効果が高いとされているトマトなので、食べてからお肌に働きかけてくれるまでの時間が待てないと、お肌に直接塗り込んでしまうそうです。
顔を中心に行なわれているスキンケアですが、さすがにトマトを直接お肌に塗り込むという美容法は、日本人のわたしたちからすると少し勇気がいることです。
イタリアはどちらかというと男性の方が情熱的で大胆なイメージがありますが、同じく大胆な発想で誕生したトマトスキンケアの美容法は、男女関係なく昔々から引き継がれているお国柄も関係しているのかもしれません。
イギリス式ダイエットはプチ修行!?医師が考案した「5:2ダイエット」
優雅で伝統のある格式高いイメージのあるイギリスは美意識も高いイメージですが、一時期セレブ達の間でも話題となったダイエットに「5:2ダイエット」という方法があります。
このダイエット法は医師が考案したもので、1週間のうち2日間は断食をするという、ちょっとした修行のようなダイエット法です。
断食をする日を「ファスティング・デイ」と呼び、2日間連続で断食をするのでなく数日間隔を空けて行なうのがルールです。
断食といっても水分も食べ物も全く摂らないのではなく、一般的に必要とされているカロリーの4分の1程度に抑えた食事を摂ります。
1週間のうち5日間は通常通りの食事ができるので、日本でも無理なくダイエットをしたいという女性の間で話題となり、実際に試してみて結果が出たという方も多いようです。
ドイツといえばやっぱりビール!ダイエットや美容にもいいらしい!?
ドイツのミュンヘンでは毎年、新しいビールの醸造を祝う祭典が開催されているくらいにビールはごく身近なもので、ビール好きの日本人からするとうらやましい限りではないでしょうか。
そんな「ドイツといえばやっぱりビール!」と答えたくなるほど国の特産品イメージが強いビールは、日本では飲み過ぎると「太るもと」とちょっとマイナスイメージもあるのは事実です。
でも太るイメージのあるビール、実はダイエットや美容に嬉しい効果があるといわれているのをご存じでしょか?
ビールはGABAという成分でできていますが、このGABAがインスリンの活動を促して脂肪燃焼を助ける働きを持っているというから驚きです。
ビール自体のカロリーも高いものではありませんので、飲み過ぎとおつまみの食べ過ぎに気をつければ、痩せやすい身体になることができるかもしれません。
また、ビールにはビタミンB群が豊富な麦芽が含まれているため新陳代謝アップが期待でき、お肌のターンオーバーを手助けしてくれて美肌へと導いてくれる嬉しい飲み物です。
もちろん必ず効果が出るというものではありませんが、国が違えば同じビールでもここまでイメージが違ってくるようです。