従業員の1人ひとりの健康が、企業の成長のカギ？『株式会社ルネサンス』

全国各地に130施設以上あるスポーツクラブルネサンス。さまざまな業界の企業や自治体など、1000社を超える法人と契約をされているこちらでは、ニーズにあわせて多様なサービスを展開しています。今回は、働く人の健康づくりをサポートしてくれる『法人契約サービス』についてお伺いしました。働く人にとって、体を動かすことはどのようなメリットがあるのか。また、企業にとってこちらのサービスを導入することにどのような魅力があるのかなど、気になるその効果についても語っていただきます。
中編では、健康経営推進部の荒井さんに、企業が従業員の健康づくりに取り組むことのメリットについて伺いました。

従業員の健康とパフォーマンスは比例する

――従業員の健康をサポートすることで、企業にとってどのような効果があるのでしょうか？
「従業員の体調が改善されることでそれぞれのパフォーマンスが上がり、結果として会社が活気づきます。というのも、日々の業務をこなしていくうちに、やはり疲労はたまってしまうものですよね。そうすると会社が全体的に疲れた雰囲気になってしまったり、従業員が休みがちになってしまったりすることもあるでしょう。不調は波及しやすいものなんです。だけど、忙しいなかでもストレッチなどのメンテナンスでちょっとした体の悩みを自分自身でコントロールできるようになると、遊びに行く気持ちも起こり、リフレッシュできます。そうすると働く意欲も生まれ、プラスのサイクルが生まれるのです」

――実際、社員の健康づくりに取り組んでいる企業は増えてきているのでしょうか？
「ええ、とくに経済産業省が主導となって進めている『健康経営』が普及してきており、増えています。この『健康経営』とは、“従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること“を指すんです。1業種から優秀な1社が『健康経営銘柄』として、経済産業省と東京証券取引所と共同で選定されています。さらに『健康経営優良企業（大企業部門）（通称、ホワイト500）』や『健康経営優良法人（中小規模法人部門）』も始まり、大企業から中小企業まで広く取り組む企業が増えていますよ。健康経営に取り組む優良な法人を“見える化”することで、“従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人”として、社会的に評価を受けることができます。このような背景もあり、率先して取り組んでいる企業が増えているそうです」

気持ちよく仕事を続けるためにも、健康第一！

――1人ひとりの体調を気づかうことが、ひいては会社全体のためになるのですね。
「そうですね。少し前まで、福利厚生の一環として従業員の健康づくりをすることは“コスト”と見なされる場合が多かったんです。しかし最近はその考え方も変わり、“従業員の健康づくりは投資である”とされているんですよ。従業員が元気になればパフォーマンスが上がり、さらには結果が残る。健康づくりをしたことで会社として経営がよくなるのであれば、確かにこれは投資と言えますよね」

――具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。
「たとえばロート製薬株式会社さんですと日本初のCHO（Chief Health Officer）を設置し、世界中に健康と美を提供するために“まず社員自身が健康であってこそ世のなかへよい商品やサービスが提供できる”という考えのもと、健康増進の取組みをされています。全女性社員が無料で婦人科検診を受けられるようにするほか、健康セミナーで貧血対策を実施したり、社内にバランスボールを導入したり。1人ひとりが自分の体に向き合い、メンテナンスをすることの大切さに気づくきっかけが多数用意されています」

企業としてパフォーマンスを上げたい。そして、社内環境を改善したい。そんな思いから、従業員の健康づくりを進めている企業が多いようですね。また最近は、結婚、出産を経た女性にも元気に長く働いてもらうために、心身をケアする『産後復帰プログラム』を導入している企業もあるのだとか！

後編の次回は、女性向けのヨガスタジオ『ドゥミルネサンス』について、武田さんにお話を伺います。