高みを目指すために知っておきたい美容師のランク付け!

一般企業でも平社員から取締役までさまざまなランクがあるように、美容師業界にもそれぞれのレベルに応じたランク付けがあります。美容師にとってランクはとても重要で、ランクによって仕事の種類や収入に差が出てきます。ランクは今後のキャリアや生活に大きな影響を与えるため、決して無視できるものではありません。今回の記事を参考に、美容師のランクについて正しい知識を得て、今いるランクから上がるには次に何をすべきか方向性を見つけていきましょう。

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美容師のランクは全部で5種類

美容師に存在するランクは、大きく分けて5つあります。1つ目は「アシスタント」で、いわゆる下積み期間です。美容師業界には寿司職人のような徒弟制度のようなものが残っており、美容師の資格を取ったからといって、いきなりお客様の髪を切ることができるわけではありません。資格を取ってもまだ半人前とみなされるため、数年をかけてさらに施術全般について学んでいかなければならないのです。

しかし、学ぶといっても学校に通うわけではなく、先輩スタイリストのアシスタントとして働きながら学んでいきます。学んでいるとはいえ、アシスタントはヘアサロン内で仕事をしているため、給料はきちんと支給されます。ただし、月平均13〜17万円程度と決して多くはないため、アシスタントはキャリアのためランクアップを目指すとともに、収入アップも目指していく必要があります。

2つ目のランクは「スタイリスト」で、アシスタント時代にそれぞれの工程のテストに合格することで称号を手に入れられます。スタイリストになると美容師として一人前になったと認められるため、お客様の髪をカットからヘアセットまで1人で担当することが可能です。スタイリストになれば指名を受けることもできるため、収入はアシスタント時代と比べて大きく向上します。しかし、それでも美容師の中ではランクが低いほうなので、収入は月収平均20〜30万円程度とそれほど高くはありません。スタイリストの上にはさらに3つものランクがあるので、さらに高みを目指していきましょう。

3つ目のランクは「トップスタイリスト」です。トップスタイリストとはスタイリストの中でも特に技術やセンスに優れ、経験も豊富で多くのお客様から指名を受ける人たちのことを指します。多くのスタイリストにとってトップスタイリストは憧れですが、努力しなければなれず、年齢が上がれば自動的になれる年功序列ではありません。美容師業界は実力社会なので、若くしてトップスタイリストになれる可能性もあります。トップスタイリストの中には、勤めているヘアサロンに留まるだけではなく、さまざまな場所に活動の拠点を広げている人もいます。例えば、芸能人のヘアスタイルを担当したり、美容学校で講師を務めたりすることもあります。実力社会では活躍するほどさらに活躍の場が広がっていくため、多くの美容師はまずトップスタイリストを目指すところから始めると良いでしょう。収入もスタイリストと比べて大きく上がり、月収50万円も夢ではありません。

4つ目のランクは「サロンディレクター」です。サロンディレクターは勤めているヘアサロンの内外で評判が高くなり、予約が取りづらくなるほど人気があります。このランク以上になるとカリスマ美容師と呼ばれる人たちが出てくるほどで、収入はトップスタイリスト時代よりももっと上がっていきます。

最後5つ目のランクは「アートディレクター」です。このランクになるとヘアサロンのオーナーと同じような立ち位置になり、お店のコンセプトやヘアスタイルの方向性を決められるようになります。技術も人気も文句なしのレベルであり、月収は70万円以上になることも珍しくありません。アートディレクターになれる美容師はほんの一握りですが、最終的に目指すゴールとして、多くのスタイリストから憧れの眼差しで見られています。

ランクアップでキャリアアップ!どうすれば実現できる?

今いるランクから一歩高みに登りキャリアアップをするためには、それぞれのランクで努力の仕方が異なります。アシスタントはシャンプーやパーマ、ヘアメイク、着付けなどひとつひとつの工程をしっかりマスターし、お店が課すテストに合格すればスタイリストになることができます。お店の方針によって異なりますが、真面目に仕事をこなしていれば1〜5年でアシスタントからスタイリストになることが可能です。

スタイリストからトップスタイリストになるためには、大きな努力が必要です。技術やセンスを磨くのもさることながら、お客様とのコミュニケーション能力を磨くことも必要不可欠です。コミュニケーションはお店に固定客をつけて、自分も指名されるために大変重要な能力となります。スタイリストがトップスタイリストになるためには、勤めているヘアサロンが実力を認めなければなりませんが、その際の判断基準のひとつにお店への貢献が挙げられます。固定客をつけることはお店への貢献そのものであるため、コミュニケーション能力はいかに重要かがわかることでしょう。

トップスタイリストがサロンディレクターになるためには、さまざまなものに果敢に挑戦していくことが重要です。コンテストに参加して入賞するなど知名度が高くなり、お客様からの需要が増えればサロンディレクターになることができるでしょう。また、海外に出かけて最新のトレンドを学んだり、さまざまな国の伝統的なヘアスタイルを取り入れたりと、向上心を持つことも重要です。アートディレクターになるには、高い技術やセンス、知名度、コミュニケーション能力の他に、経営力も必要となります。たくさんのスタイリストの上に立つものとして美容師業界全体を広く見渡せる知見を持ち、トレンドを取り入れるのではなくトレンドを作る側にまわる資質も要求されます。

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ランクによって任せられる仕事が変わる!

美容師はランクが変わることで担当する仕事が変わっていきます。アシスタント時代はシャンプーやマッサージなどを担当し、先輩スタイリストたちの補助をしながらカットやヘアセットの技を間近で見ながら学びます。その他、掃除や後片付けなどの雑用もこなし、オールマイティーに美容師の仕事全般を引き受けます。スタイリストになるとお客様のカウンセリングから担当することとなります。お客様から希望の髪型のイメージを聞き出したり、髪型に迷っているお客様に提案したりし、最終的なヘアスタイルに責任を持ちます。スタイリストになれば1〜10まで1人のお客様を担当することもあるので、コミュニケーションも重要です。

また、アシスタントの教育もスタイリストが行うことが多いため、お客様に接する以外の仕事もあります。トップスタイリストはお客様の指名を受けてカットやスタイリングをするほか、アシスタント及びスタイリストの教育やフォロー、材料の管理などを任せられることがあります。トップスタイリストは一見華やかに見えるランクですが、裏方の仕事も案外あることを覚えておくと良いでしょう。

サロンディレクターやアートディレクターはお客様に施術をする以外にも、売上管理やスタッフ管理、新規事業計画の立ち上げ、イベントやお店のコンセプトの提案など、幅広い仕事をこなす必要があります。お店を丸ごと任せられるような店長レベルになれば経営に関わる仕事が増えていくため、ランクが上がれば収入が増えるものの、それだけ現場の仕事以外のものも増していきます。

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