トラブルを予防!美容師がインスタグラムを使うときの注意点
インスタグラムは写真を中心に活用していくSNSであり、美容院の宣伝にぴったりのメディアです。一方で、SNS上のトラブルも絶えないため、美容師も注意しながらインスタグラムを投稿しましょう。「炎上」や「荒らし」などのトラブルに巻き込まれたら、お店の評判に傷がつく可能性もあります。しかし、トラブルを恐れて無難な投稿しかしていないと宣伝効果も小さくなります。ここでは、美容師がトラブルを予防しながらインスタグラムを有効活用する注意点について解説します。
ヘアスタイル関係のハッシュタグを踏まえて投稿
インスタグラムでは投稿の際、「ハッシュタグ」をつけることが推奨されています。ハッシュタグとはキーワードに「#」をつけて投稿するテクニックであり、同一のSNS上で検索にひっかかりやすくします。美容院関係のハッシュタグであればヘアスタイルをハッシュタグにするのは効果的でしょう。「#アップスタイル」のように、画像のヘアスタイルを説明する意味も込めてハッシュタグをつけると閲覧数を増やせます。
ただし、ヘアスタイルのハッシュタグで難しいのは「同じヘアスタイルでも人によって表現が違う」点です。「アップスタイル」というヘアスタイルにせよ、「アップ」と略する人もいれば「ポニーテール」と表現する人もいます。いずれも間違いではないのですが、ハッシュタグにどんな言葉を使うかで閲覧数は大幅に変わるのです。
そこで、ヘアスタイル関係のハッシュタグをつけるときには「リアルタイムのインスタグラム上でどんな呼び方が流行しているのか」をチェックしてから投稿するようにしましょう。流行に乗っていないハッシュタグを使用すると閲覧数が少なくなるだけではなく、「あのお店はセンスがない」と決め付けられる恐れがあります。また、流行のハッシュタグを調べることで世間一般のトレンドも把握できます。検索によく引っかかるヘアスタイル関連のハッシュタグがあれば、「需要の高いヘアスタイル」といえます。美容師も積極的にトレンドのヘアスタイルの画像を投稿して、ユーザーの注意を引きましょう。ただし、ヘアスタイルのトレンドは非常に移り変わりが早く、一時期の流行もあっという間に廃れてしまいます。特定のハッシュタグに固執するのではなく、ユーザーの需要は常にチェックする意識が大切です。
コメント欄でのやりとりは丁寧に!
SNSの醍醐味の1つがユーザー同士の交流です。インスタグラムを続けていると、写真にコメントをくれるユーザーも増えていくでしょう。中には質問をしてくるなど、美容師とのコミュニケーションを図ってくるユーザーもいます。頻繁にやりとりをするユーザーができればリピーターにもつなげられますし、インスタグラム上の「コメント返し」は積極的に行いたいところです。
ただし、インスタグラム上で仲良くなったからといって「タメ口」で返したり、過度にふざけたりするのはおすすめできません。どんなに交流が深くなっても、相手は「お客さん」です。美容師の不用意な発言が相手を不快にさせる恐れもあります。特に「質問」への返しは重要であり、丁寧かつ分かりやすい対応を心がけましょう。もしも質問に対して適当な返事をされたら相手は美容院に良い印象を抱かないでしょう。
SNSが便利であると同時に怖いツールでもあるのは、良いコメントも悪いコメントも全てユーザー間で共有されてしまうからです。「10回中9回」は良いコメントをしてきた美容院が、たった1回適当なコメントをしただけで「嫌な対応をされた」と噂になることもありえます。そして、1回のコメントが拡散され評判が落ちれば店に打撃を与えてしまいます。
普段の業務が忙しくて返信にまで手が届かない美容院もあるでしょう。そんなときはあらかじめ「できるかぎり質問には答えます」と断っておいたり、「この投稿に関しては質問を受け付けます」と特定の投稿に対してだけに質問を募集したりするのがおすすめです。また、質問を放置しないように業務の合間を縫ってインスタグラムを開く習慣をつけましょう。
更新は定期的に行う!まずは数を意識する
インスタグラムは情報発信、宣伝において非常に便利なメディアです。上手く使えばホームページを持つよりも集客力アップに役立つでしょう。ただし、インスタグラムを「持て余す」状態が続けば、かえって逆効果です。定期的な更新を心がけることが大切です。
インスタグラムの更新がストップすると、まずは「ユーザー離れ」が起こります。今までチェックしてくれたユーザーも「更新が遅い」と不満を抱いた時点で美容院のインスタグラムを訪れなくなってしまいます。また、「更新がない状態」を「店に活気がない」と捉えるユーザーもいるでしょう。インスタグラムを始めたからには、まず「投稿の量を増やす」ように努力する必要があります。
ただ、業務中に何度も更新するのは至難の業です。そこで、朝のオープン前の時間帯と、夜の仕事が一段落した時間帯には必ず投稿するなど、「美容院にとっての投稿しやすい時間」を見極めましょう。また、ターゲット層がインスタグラムにアクセスしやすい時間帯を考えるのも大切です。社会人であれば通勤電車や仕事終わりの時間帯にスマホを見る人が多いでしょう。お昼休みに時間潰しでインスタグラムを眺める女性層も考えられます。ターゲット層の生活リズムに合わせて更新頻度を上げると、インスタグラムの効果は強まります。
インスタグラムの更新を増やすには、投稿者の制限も緩くした方が得策です。「正社員しか投稿してはいけない」などのルールは取っ払い、アルバイトや研修生もインスタグラム投稿してもらいましょう。むしろ、仕事量が少ないアルバイトの方がSNSにアクセスする余裕があります。投稿内容のチェックは必要ですが、美容院に関わる全てのスタッフでインスタグラムを盛り上げましょう。
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写真のクオリティには気をつけよう
美容院のインスタグラムは「内容のハードルが高い」といえます。美容院はファッションやトレンドと深く関わっている場所であり、インスタグラムの投稿でもユーザーから「センス」をチェックされています。また、ヘアスタイルの写真をアップしても映りが悪ければ「他の美容院に行こう」と心変わりされるでしょう。美容師がインスタグラムを使う際には写真のクオリティにこだわりましょう。
基本的な注意点として、「ヘアスタイルの写真は角度を統一する」「暗い場所で撮影しない」などは踏まえておきたいところです。撮影者によって写真の角度が変わっていると、ユーザーが見やすいとはいえません。ヘアカタログが撮影の角度を統一しているように、インスタグラムの写真同士も比較しやすいような撮り方を意識しましょう。ただし、ヘアスタイルによっては「強調したい」ポイントは変わるので、複数の角度から撮影するのも有効です。暗い場所での撮影は単純に映りが悪くなるだけでなく、店舗に活気がないような印象を与えます。明るい照明の下で撮影するようにしましょう。
芸能人が利用している「フィルターをかけるテクニック」も真似してみると写真の美しさはレベルアップします。スマホアプリで写真の明るさを調整したり、輪郭をわざとぼかしてモデルをかわいく見せたりできます。アプリを利用すると撮影そのものが苦手な人でも、写真のクオリティを上げられます。ヘアアレンジの方法については、細かく複数の写真で伝えるのもいいでしょう。あるいは、動画を編集してアップするのもユーザーに親切です。「美容師が見せたい写真」よりも「ユーザーが見たい写真」を考えて撮影すると、より閲覧数は伸びていきます。