美容師の腕時計の選び方は?サロンワークでも使える時計選びのポイント

昔の美容師の世界では、腕時計をつけないのが普通でした。カットの時にお客様の頭に当たる、シャンプーをする時に濡れるなどの問題があったからです。しかし、時代が進んで腕時計のバリエーションも豊富になりました。カットの邪魔になりにくいものや防水性の高いものも以前より安価になり、多くのデザインから選べるようになっています。進化した腕時計の中でもサロンワークにはどのようなアイテムを選べばいいのか、選び方のポイントをまとめます。

防水性の高い腕時計ならシャンプーで濡れても平気

美容師の仕事は、シャンプーや備品の洗浄などで手が濡れることが多くあります。防水性の高い腕時計なら水を使う作業でも気にせず行うことができます。特にアシスタント時代は水を使う仕事が多いので、腕時計をつける場合は防水性の高いものを選ぶようにしましょう。

現代の腕時計の防水性はかなり高く、水だけだったらどれだけ濡らしても気にしなくていいアイテムが多くあります。しかし、それらの腕時計でもお湯には弱いことがよくあります。シャンプーでは38度程度のぬるま湯を使うので、防水の腕時計でもシャンプーの時には濡れないようにしましょう。特に備品の洗浄作業では高温のお湯を使うこともよくありますが、その時はさらに注意が必要です。

腕時計がお湯で濡れないようにするには、バンドをゆるくして装着位置を上にずらすのが有効です。肘より上まで上げれば服の袖をかぶせることもできますし、濡れることはまずないでしょう。しかし、普段あまり緩い腕時計をしているとお客様によっては「だらしない」と感じる可能性もあります。だらしなく見えないギリギリの緩さにしておくか、もしくはシャンプーなどの作業前だけ緩めるようにしましょう。

防水の腕時計は、サロンワークで使いやすいこと以外にもメリットがあります。腕時計のバンドを洗えるため臭いが気にならないということです。特に革バンドの腕時計など、夏場に毎日装着していると汗などの臭いがつくことがあります。革の腕時計でも洗うことはできますが、洗うのも乾かすのも手間がかかりますし、洗うたびに革が劣化してしまいます。一方、防水の腕時計ならそのような心配はありません。革バンドの腕時計を使っていて臭い対策に負担を感じている美容師は、防水の腕時計を検討してみるのもいいでしょう。

大きな腕時計や金属製はNG!施術の邪魔にならないものを

美容師の腕時計選びでは、シンプルなアイテムを選ぶことも重要なポイントです。たとえばビジネスマンがつけるような大きい金属製の時計をしていたら、カットがしにくくて仕方がないでしょう。仮に問題なくカットできるとしても、太い金属製の腕時計がお客様の顔の近くにずっとあるのは、やはりいい状態ではありません。たとえ小さい腕時計だったとしても、やはり金属製は避けるのが無難です。

小さくて金属以外で防水の素材となると、やはりゴム製かプラスチック製がベストです。昔の腕時計はこれらの素材だと安っぽいことがほとんどでしたが、現代ではおしゃれなアイテムが多数販売されています。美容師の腕時計はファッションとの相性が人一倍重要になりますが、自分のファッションに合うゴム製・プラスチック製の腕時計も、専門店のネット通販などを使えば見つけやすいでしょう。

プラスチック製の腕時計を選ぶ時に注意することは、時計部分が大きいアウトドアスタイルのものは避けるという点です。ゴム製で時計部分が大きいアイテムは少ないですが、プラスチック製ではしばしば時計部分が大きくなります。特に男性がつけるとワイルドで格好いいのですが、お客様の頭に当たりやすいですし、袖口からの出し入れを繰り返していると袖が破れやすくなります。プラスチック製の腕時計を選ぶ時は特に、時計部分が小さくて薄いアイテムを選ぶようにしてください。

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自分の仕事の内容に合わせてベストの腕時計を選ぶ

最終的にどんな腕時計がベストかは、その美容師の仕事内容によって異なります。シャンプーや備品の洗浄などの作業がまったくない美容師だったら、防水性にこだわる必要はないでしょう。また革バンドの臭い対策についても「腕時計の手入れが好きなので苦にならない」という人も一定数いるはずです。革バンドの腕時計の方が自分のファッションに似合うという場合は、利便性よりファッション性を重視して、革バンドの腕時計にするのもいい選択です。

美容師によってはスマートウォッチが向いていることもあるかもしれません。スマートウォッチは簡単なメールの送受信もできるので、特にマネージャーや店長などの立場では役立つことも多いでしょう。お客様が多くてやむを得ずカットに入る時も、外部と連絡を取る場面があるからです。スマートウォッチで長いメールを打つことは難しいですが、「後ほどお返事します」「後でかけ直します」などの文面はすでに用意されていて、選択するだけで返信できる機能もあります。商品によってそれぞれの機能が違いますが、スマートウォッチによってマネジメント業がスムーズになる可能性もあるでしょう。

腕時計をつける場所も、必ずしも自分の腕である必要はありません。腰のシザーベルトにつけている美容師も多くいます。シザーベルトはハサミや櫛などの道具が入っているものですから、通常通り施術しているだけでも何度も見ることになります。その度に時間の把握ができますし、気になった時にベルトを見ても道具を取り出しているように見えます。そのため、お客様に失礼なことが一切ありません。

サロンによっては「逆時計」を導入していることもあります。腕時計でなく主に置き時計・掛け時計で用いられるスタイルです。時計の表示が左右逆になっていて、鏡に映すと通常の時計のように見えるものです。これなら美容師が鏡越しに時計を確認できます。お客様への施術中にチラチラと時計を見て、お客様に不快な思いをさせる心配がないわけです。逆時計はインテリアとしてもユニークなので、気づいたお客様が興味を持ってくれることもあります。

逆時計でなくても、サロンのあちこちに時計があれば、お客様に席を移動してもらう時や、カラーの道具を取りに行く時など、あらゆる場面で自然に時間を確認することができます。サロンのマネージャーやオーナーに、時計を増やすことを提案してもいいでしょう。おしゃれな時計ならサロンを華やかにしてくれますし、面白い時計ならお客様との話題作りにもなります。

サロンによっては、美容師のこのような提案を積極的に採用してくれることもあります。そのようなサロンは腕時計などの装着品についても自由度が高く、自分の働きやすいスタイルで勤務させてもらえることが多いです。今勤務しているサロンがそのような環境でないなら、より良い環境を求めて転職するのもいいでしょう。

転職するのであれば、まず一般のお客様のように雰囲気の良さそうなサロンを探して、そこに1人のお客様として行ってみるのがいいでしょう。カットは同僚の練習でしてもらっているため他店ではできないこともあります。しかし、トリートメント・ヘッドスパ・ヘアセットなどは他店でやってもらってもかまいません。

他店にお客様として行き、時計も含めたサロンの環境全体をチェックしてみましょう。ある程度実務経験がある美容師なら、働きやすいかどうかかなりの精度でわかるはずです。いくつかの店舗をチェックして候補を絞り込んだ後、さらに求人情報も確認しましょう。現場の環境が働きやすいと想定できるもので、しかも給与などの待遇も問題ないようなら、転職して失敗する可能性は低いと言えます。

美容師の転職はこのように求人情報・現場の双方を見て決めるのが理想です。求人情報についてはやはりネットで探すのが一番便利でしょう。ネットの中でも美容転職の求人情報に特化したサイトなどは、美容師にとって必要な情報だけが掲載されているため、働きやすいサロンをより効率的に探すことができます。

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