美容師のイメージは良い?悪い?
美容師のイメージが良いか悪いか、これから美容師になる人は気になるでしょう。また、すでに美容師になっている人も自分たちがどう見られているか気になるでしょう。美容師のイメージには良いものも悪いものもありますが、それはどの職業でも同じです。あくまで1つの情報として受け取り「美容師は世間でこう見られているようだから、このように振る舞おう」という参考程度にしてください。ここでは、美容師の良いイメージと悪いイメージをまとめます。
美容師の良いイメージは?おしゃれ&感性が豊か
美容師の良いイメージで一番強いものは、やはり「おしゃれ」ということです。むしろ「おしゃれでない美容師を探す方が難しい」というくらいほとんどの美容師はおしゃれです。中高年向けの格安美容室などは別ですが、一般的なヘアサロンで勤務している美容師ならおしゃれでないと仕事にならないので、ほぼ全員がおしゃれだと言えます。
特に美容師のおしゃれの特徴は「安いお金でも綺麗に見せられる」ということです。美容師は会社員と比較すると、収入が低い職業です。そうした低収入でもおしゃれに見せるスキルという点では、会社員でおしゃれな人よりも明らかに秀でているでしょう。
服装がおしゃれというだけではなく、美術やアートに関する感性全般が普通の人より優れているというイメージもあります。まず職場自体が普通の会社よりおしゃれですし、日々美意識の高い同僚に囲まれて仕事をしているため、自然と美術に関する感性が磨かれていきます。特にパリやロンドンなどヨーロッパへの海外研修を積極的にしているサロンなどもあり、そのようなサロンで勤務している場合はさらに感性が磨かれていくでしょう。
その他の良いイメージは、おしゃれとも似ていますが「ルックスの良い人が多い」ということです。生まれつきの目鼻立ちが良いというより、自分によく似合う髪型をわかっていることがまずプラスになります。さらに外見の良さが仕事の結果に直結する職業なので、体型の維持や肌質の改善でも努力している人が多いです。女性美容師の場合はメイクの技術も優れているので、メイクによって生まれつきの顔立ち以上に美人に見えるということもあります。
また、美容師は「褒め上手」というイメージもあります。同じ髪型にカットしても、カットの途中や最後で「すごく可愛くなりましたよ」というような褒め言葉をかけるかかけないかで、お客様の満足度は全く異なります。同じ値段・同じカット時間でより大きな満足をしてもらった方がいので、経験の豊富な美容師ほど褒める技術に秀でています。特に日本人の男性は女性の外見やファッションなどを褒めることにあまり慣れていませんが、美容師の男性はそれをスマートかつ自然にできるというのも良いイメージに繋がっているでしょう。
そして褒め上手とも似ていますが「会話が上手い」というイメージもあります。お客様がひっきりなしに入るサロンであれば毎日8時間程度は人とマンツーマンで会話する仕事をしているわけですから、話術は自然と磨かれていきます。特に「今日は話す気分じゃない」という時でもそれを見せずに話せるという点で、美容師は一般の職業の人より秀でていることが多いでしょう。
能力的には「手先が器用」というイメージもあります。これもただのイメージではなく実際に器用でしょう。一般の人が大学で教養や政治経済などについて学んでいる時間にハサミを使ってあらゆるスタイリングの練習をしていたわけですから、一番吸収の早い若い年代ですでに器用さに大きな差がついています。加えて社会人になった後の仕事でも毎日指先を使いそれが生活に直結するわけですから、いやでも指先が器用になっていくでしょう。
美容師の悪いイメージは? 浮気性が多い&低収入?
美容師の悪いイメージとして「浮気性が多い」という点が挙げられます。このイメージは特に男性で強いものです。美容師がもともと浮気性というより「浮気が発生しやすい状況が物理的に揃っている」というのが原因です。
まず美容師はお客様の髪の毛という敏感な場所を長時間触ります。それも病院のような無機質な空間で触るわけではなく、良い香り・気持ちの良い音楽・おしゃれなインテリアに囲まれた場所で触るわけです。このようなシチュエーションである程度魅力的な美容師に髪の毛を気持ちよく触ってもらっていると、女性のお客様が恋愛感情を覚えることも多いと言えます。これは同僚も同じで、サロンのスタッフ同士でスタイリングの練習をするなど髪の毛を触る機会が多くあります。もともと職場恋愛はどの職業でもよくあるものですが、美容師の場合はそれに「髪の毛を触る」という時間が加わるので、より職場恋愛が起こりやすいのです。
このように特に男性美容師は「浮気が発生しやすい環境」が整っているのですが、このせいで「美容師の恋人・夫に浮気をされた」という女性の声が少なからず聞かれます。これが「美容師には浮気性が多い」という悪いイメージに繋がっていると言えるでしょう。
女性美容師でも同様の条件は揃っていますが、女性の場合は男性のお客様が少ないため、お客様との浮気は少なくなります。このため男性美容師ほど浮気性なイメージを持たれることはありません。
その他、美容師の悪いイメージとしては「低収入」という点も指摘できます。これはイメージでなく、実際大部分の美容師が当てはまるでしょう。女性だったら「低収入でも結婚すれば良い」という考え方がありますが、男性の場合はそうは行かないので、特に低収入というイメージを持たれやすくなります。一方、美容師は外見については低収入に見られることはありません。「良いイメージ」の部分で書いた通り、安い服でもおしゃれに見せるテクニックに秀でていますから、傍目には「かなりお金がある人」に見えることも多いでしょう。実際の生活で節約してうまくやりくりすれば、世間が思う「低所得の生活」のように惨めな境遇になることは少ないと言えます。だからこそこの何十年もの間、美容師になりたい若者が減ることなく一定数をキープしているわけです。
他の悪いイメージとしては「軽い」「チャラい」などがあります。これは、その人を美容師と知らない人が街角などで会った時に抱くことがある印象です。美容師という職業柄、かなり派手な髪型・珍しい髪型にすることもよくあります。そのような髪型は年配のお堅い人からすると「これだから最近の若者は」という見方をされてしまうわけです。美容師としては必要な努力でありむしろ真面目に仕事をしている証拠なのですが、美容師と知らなければ「チャラい」と見られることもあるわけです。
美容師は日頃このような見方をされているので、逆に「人を外見で判断しない」という意識が一般的な職業の人よりもやや強めかもしれません。何か変わった外見の人を見つけても「それが必要な仕事なのかもしれない」と自分たちの立場で考えられるからです。こう考えると悪いイメージは持たれても、美容師本人にとってはプラスになる部分もあると言えます。
美容師にはこのように悪いイメージもありますが、良いイメージの方が全体的に上回っています。そのため、これから美容師を志す人も、すでに美容師として働いている人も、世間のイメージについては安心してください。
「浮気性」などもあくまで一部で持たれているイメージですし「低収入」というイメージも、面貸しや業務委託などで活躍すれば、同年代のサラリーマンを超える、月収60万円~80万円という金額を稼ぐことも可能です。自分個人の努力によって美容師の悪いイメージを覆し、良いイメージをさらに伸ばすことは可能ですので、ぜひそのような努力をしましょう。