美容師として一人前になりたい!スタイリストへのカリキュラムをクリアするための心がけ

美容師はサロンに入店すると、「アシスタント」というポジションからキャリアをスタートさせます。そして、サロンごとに用意されたカリキュラムを用意し、一人前と認められてようやく「スタイリスト」として活躍できるのです。スタイリストになるまでは給料も安く、修行ばかりで精神的にも追い込まれがちです。それでも課題をクリアしてスタイリストに早くなろうと美容師たちは努力し続けます。ここでは、アシスタント時代を乗り越えるための心がけについて説明します。

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美容師の通過儀礼!スタイリストになるためのカリキュラムとは

美容師がサロンへの就職が決まり「アシスタント」になると教育カリキュラムは始まります。カリキュラムはサロンによって異なりますが、大まかな流れには大差がありません。まず、いきなりハサミなどのカット用具を持てるサロンは非常にまれです。カリキュラムの最初期ではビジネスマナーや挨拶、言葉づかいについて徹底的に教え込まれます。美容師も接客業なので、最低限お客様の前に出て恥ずかしくない礼儀作法を身につけなければいけません。また、マッサージやシャンプー、トリートメントなどの技術もこの頃に教えられます。アシスタントがとりあえず担当するようになるのは、カットが終わったお客様のシャンプーからです。お客様に快適と感じてもらえるようなシャンプーの技術を先輩美容師から細かく学んでいきます。

お客様の前に立てるようになってから、カラーについての知識やメイク技術を教わっていきます。そして、理解度に合わせて実際にカラーやパーマを人の頭で練習していきます。ハサミをにぎらせてもらえるのは入店して2~3年後が一般的でしょう。それでも、いきなりお客様の髪を切らせてもらえるわけではありません。「カットモデル」と呼ばれる練習台になってくれるお客様が中心です。カットモデルはアシスタントに切ってもらうかわりに、無料や格安料金で済むシステムです。カットモデルはアシスタント自身が調達せねばならず、途上でのスカウトに精を出すことになります。

たくさんのカットモデルを経験し、技術や知識が身についてきたら「オーディション」を受けます。そして、上司から実力を認められてようやくスタイリストを名乗れます。施術の腕前だけでなく、接客術や人間性などを総合してスタイリストになれるかどうかは審査されます。

カリキュラムではとにかく練習あるのみ

アシスタントがスタイリストへのカリキュラムをクリアするための第一条件としては「練習」しかありません。そして、スタイリストになるまではずっと練習の日々が続きます。「美容専門学校で技術は教えてもらったのに、どうしてまた勉強し直さなくてはいけないのか」と不満に思う人もいるでしょう。しかし、学校の授業とプロの現場はまったく違います。学生時代のカットモデルは「学生だから」と大目に見てくれた部分が少なくありません。たとえミスをしても笑って許してくれる傾向があります。しかし、プロは「ミスがない」状態が当然です。完璧な施術をして「普通」なのがプロ美容師であり、お客様から期待されるハードルは学生の非ではありません。プレッシャーの中でお客様に満足してもらえる技術を磨くには、学生時代を越える練習量が求められるでしょう。

練習では「先に進む」ことも大切ですが、「反復練習」も重要視するべきです。キャリア初期の美容師には覚える内容がいっぱいです。新しい技術を学ぶたび、古い技術が抜け落ちていくかもしれません。そこで、定期的に古い技術を思い出すための反復練習が必要になります。カットやパーマなどの基本技術は何度繰り返してもいいでしょう。

スタイリスト時代はハサミを握らせてもらうまでに時間がかかります。しかし、あくまでもお店での話であり、自主練習ではむしろ積極的にハサミを使いましょう。遅い人だと最初の3年間はカット練習を店ではさせてもらえません。そのうちに学生時代に習ったはずの基本を忘れ、技術が衰えてしまうリスクがあります。プライベートの時間を利用した自主練習は必須ですし、できれば多くの「人相手」の練習を積むようにしましょう。”

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できる美容師は先輩とのコミュニケーションに差がある

早くスタイリストに昇格する美容師の特徴として「コミュニケーション能力の高さ」が挙げられます。たとえば、先輩との接し方をとりあげても、「できる美容師」には明確な差があります。意識の高いアシスタントはできる限り先輩と仲良くなろうとします。練習のアドバイスを求めたり、分からないポイントを聞きにきたりして先輩の意見を参考にします。なぜなら、「経験」ばかりは焦って身につくものではないからです。自分の実力が今、どれほどの段階なのかはアシスタント本人に判断できるものではありません。経験豊富な先輩の声を聞いてはじめて気づかされる欠点も多いでしょう。

しかし、先輩も人間なのでどうしても「かわいい後輩」と「そうでもない後輩」は出てきます。もちろん、社会人の義務として最低限のスキルは教えてくれるでしょう。しかし、それ以上の「要領よく仕事ができるコツ」や「自分だけの秘密のテクニック」などを伝授してもらえるようになるには先輩との信頼関係がないと難しいものです。そのため、アシスタントは先輩美容師と仲良くなっておいたほうが得です。プライベートで遊びや食事に行くと、距離が近くなって正直な意見を聞けるようになります。また、美容師が集まると自然に仕事の話になりやすいので、店では聞けないようなエピソードを語ってもらえるかもしれません。

先輩と仲良くしているアシスタントは店長からも高評価を得られます。美容師はお客様に好かれなくてはいけない仕事です。身内とさえ仲良くなれない美容師だと不安を覚える店長がいても仕方がないでしょう。コミュニケーションに優れたアシスタントは人間性を認められるので、スタイリスト昇格にも有利に働きます。

技術を身につけたらアピールの場を作る

技術職である美容師は「1人でコツコツと」スキルを磨くイメージがあるかもしれません。確かに「不言実行」という言葉があるとおり、自分自身について語っている暇があったら練習をした方がいいという考えもあるでしょう。自主練習の時間は往々にして美容師は孤独を感じますが、「いつか優れた美容師になる」という想いが自分を高めてくれるのです。

しかし、ある程度の技術が身についたら自分からアピールしていく気持ちも大切です。ときとして寡黙さや謙虚さが美容師のキャリアの足かせになるケースもありえるからです。

先輩や上司は何もしなくても「後輩アシスタントをしっかり見てくれている」ように思い込みがちです。しかし、先輩たちはともすればアシスタント以上に多忙な毎日を送っています。アシスタントの修行についても細かい部分まで見えているとは限りません。黙々と自主練習に励むのもいいですが、先輩からすると「どこまで伸びているか分からない」と思われている可能性はあります。また、先輩から「どう?進んでいる?」と聞かれたときに毎回「まだまだです」と謙遜していると、実状を理解してもらえていないために言葉通りで受け取られてしまうのです。

技術が身につくにつれて自分から「チェックしてください」と先輩にアピールする姿勢は大事です。また、あえて先輩の目につく場所で練習するなど「努力を印象づける」工夫もしてみましょう。せっかく実力があるのに、それを隠していてスタイリスト昇格が遅れるのはデメリットでしかありません。そして、成功した美容師の下積み時代も参考にしてみましょう。

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