豊富な選択肢でスタッフをバックアップする『air-OSAKA』
美容師になりたいと願う人の多くが、1度は憧れるサロンとしても知られるairグループ。副店長の遠藤さんもairで11年のキャリアを持つ古株であり、現在はそれぞれの店舗の店長や副店長を同期のスタイリストが勤めていることも多いのだとか。これはつまり、それだけ人が育っていく職場環境ということに他ならず、それほど魅力がある仕事をしているということ。後編では、その辺りを中心にお話を伺いました。
スタッフ個々の希望に応える会社
――遠藤さんご自身は11年ものキャリアをairで積んでいますが、同じ店で働き続ける理由は何でしょうか?
「僕が入社した時、現副社長の高田にとても感銘を受け、成長させてもらったという自負があります。airは大きな組織ですが、社長を含めトップの人間がスタッフひとりひとりに目をやり、トップ自らが頑張ってる姿を見せてくれるのがやりがいにつながっています。また、将来的にどんな仕事をしたいかという選択肢が多いのもairの特徴。例えばサロンワークを中心にして店長になりたいのか、プロダクト開発をしたいのか、作品作りを中心に活躍したいのかなど、サロンワーク以外の選択肢も豊富です。ハサミを置いた後の将来まで考えられる職場であること、自分が興味のある分野に進んでいけること、そして何より人間関係の良さがここで頑張りたい、一緒にもっと高いレベルを目指したい、と思う理由です。」
全員での社員旅行や忘年会も楽しみ
――人間関係の良さを上げられましたが、全店舗だとすごい数のスタッフがおられますよね。それぞれの店のスタッフとどのように交流するのでしょうか?
「忘年会や社員旅行などグループのスタッフ全員が集まる機会がある他、多店舗との行き来もあるために同じ店舗以外の、スタッフ同士もよく知っています。同期のスタイリストがたくさん残っているので、情報交換などもしやすいですね。また月に1回は、神戸店と共同で様々な勉強会を実施するなど、店同士の交流も盛ん。こういった交流が普段からあるので、忘年会なども和気藹々とした雰囲気ですよ。トップがここのスタッフの意見に耳を傾けてくれることもあり、全体的に言いたいことが言える環境だと感じています。」
――現在は副店長として大阪店のスタッフをまとめる役割も担われていますが、特に意識していることはありますか?また、今後美容業界へ就職を希望している人にもメッセージをお願いします。
「大阪店のスタッフは全員で21名。これはグループの中でも西日本では最大級の人数なのですが、まとめるために気をつけているのは、スタイリスト、アシスタント共に常に同じ意識を共有する、ということです。シャンプーのやり方などひとつとってもそれぞれのやり方ではなく、店としてのやり方を徹底し、airのスタンダードからブレないことが大切。また、朝礼や終礼で日々の目標や反省を全員で振り返ることも重視しています。これから美容師になりたいなという人には、人として当たり前のことをできる人であって欲しいこと、それと、やはり元気とやる気ですね。最近はSNSなどで自分の作品を世間に発表できる機会も増えているので、若いうちからそういったものを活用して自分の作品を発信していく、というような向上心を持って欲しい。僕自身、銀座店から大阪店に配属になり、より人とのつながりを感じることが多くなりました。それは東京からわざわざ髪を切りに大阪まで足を運んでくださるお客様だったり、各店舗のスタッフとのつながりだったりするのですが、そういった人間関係を作るためにも、まず自分が信頼され魅力的な人間にならなければ、と思います。」
大きな組織を同じ方向へと向かせる手腕や将来的な選択肢の幅広さは、さすが大規模サロン。しかしその根底にあるのは「人」であり、スタッフがairの一員であることに誇りを感じているということが伝わってきました。airが愛される理由やトップサロンであり続ける理由も、ここにあるような気がします。
Profile
遠藤隆弘さん
air OSAKA 副店長
専門学校卒業後に東京の別のヘアサロンを経てairに入社。銀座店で副店長としてサロンワークを行う傍ら製品開発にも携わり、大阪店のオープニングと同時に大阪店へ。現在はサロンワークやスタッフ教育など幅広く活躍している。