人間は本来、不完全なもの! 劣等コンプレックス克服法 #2
そもそも人間は不完全なものです。神話の時代から人間は、失敗し、許しを請い、不完全さをさらしてきました。劣等コンプレックスを感じて当たり前なのです。
日本では「コンプレックス」という言葉が独り歩きしてしまい、コンプレックス=劣等感と誤用され、現在に至っています。つまり、俗にコンプレックスと表現される感情は、本来は「劣等コンプレックス」と呼ばれる言葉で表現されるべき感情なのです。
自分は、至らなく、不完全なのが当たり前。それを認めて、不完全な自分を受け入れることが、劣等コンプレックスに押しつぶされない考え方です。
認めた上で、そこから自分の理想に向けて、成長の第一歩を踏み出しましょう。
「結果」と自分は別物
自分が出した「結果」と、その人の価値は別物です。自分の学歴や年収を、自分の価値と考えるのはやめましょう。人間の価値は、学歴や年収などの「結果」ではありません。自分と、「結果」は別々のものです。
学歴や年収などの「結果」がよくても、必ずしも幸せな人生を送れるわけではないというのは、周囲の人や、有名人などを見ていると、理解できるのではありませんか?
他人と比べすぎるのはやめよう
最近は、誰もがSNSに簡単に投稿できるようになり、学歴や年収による自分の生活レベルなどを自慢したり、他人の生活を簡単に垣間見たりすることができるようになりました。
このことにより、自分の生活を他人の生活と比べて、劣等コンプレックスを持ってしまう機会が増えています。
しかし、他人のゴージャスな生活を見て、羨んでばかりいるのは、建設的ではありません。
そのゴージャスな生活は、その人の一面を切り取っているだけで、それだけがその人の人生ではないからです。SNS上で、どんなに豪華で恵まれた生活を送っているように見えても、その人が幸福かどうかは、本人にしか分かりません。SNS上の他人の生活が羨ましく、自分より優れて見えるとしても、それは、あなたの幻想の上に成り立っているにすぎないのです。
つまり、他人の生活を羨み、劣等コンプレックスを持つことに、意味はないのです。学歴や年収、生活レベルだけでは測れない、自分だけの幸福を見つけることにこそ、人生の意味はあります。
自分のいい面を見よう
人間には、悪い面もあれば、いい面もあります。劣等コンプレックスに押しつぶされそうになったら、自分のいい面を見ましょう。
例えば、学歴や年収が劣っていると感じる場合は、他のいい面を探します。
学歴や年収が劣っていても自分は・・・
「センスがよい」「仕事ができる」「人に親切にできる」「人当たりがよい」「話し上手だ」「素敵な家族を持っている」「友人が多い」「親友がいる」などなど、いい面はいくらでも見つけられると思いませんか?
もしも、なにも思い当たらなかったら、それがあなたのいい面です。謙虚であるという、素敵な一面です。
情報に左右されすぎない
ウェブ上には、「結婚するための○つの方法」とか「仕事と家庭を両立できる女性の〇つの特徴」、「○○な女子はモテる」などといった情報があふれています。そういった記事を読むと、劣等コンプレックスが刺激されることもあるかもしれません。
しかし、そのような情報は、必ずしも正しいとは限りません。色んなサイトを見ていくと、全く正反対のことが書かれている場合があります。
つまり、ある人が正しいと思ったことが、別の人にとっての正しいこととは限らないのです。人にはそれぞれの幸福があり、それぞれの人生があります。
ウェブの情報や、他人の意見に左右されない、自分だけが持っている価値観や個性を大切にしましょう。
学歴や年収などによる劣等コンプレックスは、多くの人が持っている感情です。それをバネにいい人生を送れるか、劣等コンプレックスに押しつふされてしまうかは、考え方次第です。
劣等コンプレックスに押しつぶされない考え方を身につけ、幸福な人生を手に入れてください。
文/sapuri