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【マナー講師・真山美雪さんが伝授】カジュアルな美容業界でもこれだけは覚えておきたい! 社会人のマナー#2

マナー講師の真山美雪さんに教わる、覚えておきたい社会人の常識。第2回は、無自覚に使いがちな間違った敬語についてのお話をお届けします!

1.敬語は正しく使わないと相手に失礼!

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10日に1回は美容院に足を運ぶという真山さん。実際に接客を受けた際に気になるのは、やはり言葉遣いだといいます。
「接客用語などは先輩に教わるのかもしれませんが、間違った敬語はそこで働く皆さんが同じように使っていることもあり、店のマニュアル自体を見直したほうがよいのでは? と思うこともあります。逆に、言葉遣いや敬語の使い方がきちんとしているサロンは新人教育や指導に力を入れているという姿勢が伺えて、好印象を覚えますね」

学生時代にアルバイト先やインターンシップ先で覚えた間違った敬語を、社会人になったいまでも違和感を覚えずにそのまま使っているケースも多いそう。相手のことを思って丁寧に敬語を使ったつもりでも、正しく使えていなければ失礼にあたります。ホスピタリティマインドが裏目に出て相手の気分を害してしまう場合もあり、とてももったいないこと。ここで、ありがちな敬語の間違いフレーズをチェックしてみましょう。自分の敬語の間違いに気づいた人から、マナー力は向上するはず!

2.よくある敬語の間違いその1「のほう病」

敬語の間違いフレーズで断然多いのが、何かを指して「~~のほう」という、“のほう病”。真山さんによると、「お飲み物のほう」「シャンプー台のほう」「髪型のほう」「雑誌のほう」など全てに“のほう”をつける方は本当にたくさんいるのだそう。
例えば、以下のフレーズ。

・お飲み物のほうはいかがいたしますか?
・お名前のほうを頂戴できますか
・電話番号のほうよろしかったでしょうか
・雑誌のほうは何をお持ちいたしましょうか?
・カードのほうお預かりします

いかがでしょうか。つい言ってしまっているなと心当たりがある人も多いのでは? “のほう”は、「紅茶とコーヒー、どちらのほうがよろしいですか?」と2つのものを比べるときに使ったり、方角などを示したりするときに使うのが正解です。

この“のほう病”は、社会人になりたての若い方に限らず、ベテランのスタイリストでもくせで使ってしまい、しかもそれを「正しい敬語だと思っている方がいる」と真山さん。名前はもらえないので、「名前を頂戴する」も間違い。「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」あるいは、「お聞きしてもよろしいでしょうか」が正しい。

3.よくある敬語の間違いその2「なります病」

“のほう病”と同じくらい使われている間違った敬語が、「~~になります」という、“なります病”。語感が柔らかく、丁寧な印象を受けるためサロンに限らずレストランやコンビニでも多用されていますが、問題はその使い方です。
例えば、以下のフレーズ。

・お冷になります
・お手洗いはあちらになります
・お会計は1万円になります
・領収書になります

そもそも、「~~になります」の語源である「なる(成る・為る)」は変化を表す言葉です。例に挙げた「領収書になります」は、領収書から何かに変化をしたわけではないため間違った表現です。「領収書です」もしくは「領収書でございます」というのが正しい表現。「~~になります」は、「2週間後の髪色はこうなります」など変化を示す際や、「アシスタント歴は3年になります」など経歴の説明に使うのが正解です。

「~~のほう」「~~になります」は正しい表現と間違った表現があるので注意が必要!

「丁寧に言おうとしている気持ちは伝わるのですが、『お冷になります』などと間違った敬語の使い方をしてしまうのはもったいないですよね。敬語の使い方を間違えると失礼に当たるので『お冷です』と、語尾を簡単に“です”“ます”にするのもひとつの手だと思います」というのが真山さんの意見。

「~~のほう」も「~~になります」も、正しい表現の場合と誤った表現の場合があるので、使い方には注意が必要。どちらも丁寧に言っているように感じますが、むやみに使うのは間違いのもとなので気をつけましょう!

Profile

真山さん

真山美雪さん

株式会社ビジヨンテツク代表取締役。一般社団法人日本CA協会代表理事。公益財団法人日本電信電話ユーザ協会電話応対技能検定指導者。米国カリフォルニア大学に留学後、日本航空株式会社に国際線客室乗務員として皇室をはじめ数々のVIPを担当。出産を機に退職後、CAの経験を活かし研修講師として仕事を再開。ワールドカップラグビー2015では、ロンドンに開設されたJAPAN パビリオンでVIP接遇やスタッフの教育を担当。現在はホスピタリティのみならず、ストレスケア、メンタルヘルスをテーマにした研修をはじめ、講演も数多く行っている。『誰にでも愛される人の「気くばり」ルール』(宝島社)『人間関係が楽になる「気づかい&マナー事典」』(池田書店)など著書多数。

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