美容師必見!お客様との会話で使える鉄板ネタとは
美容師としての技術に自信はあっても、「お客様との会話にはあまり自信がない」という人は意外とたくさんいます。お客様との会話であまり盛り上がらなかったり、お客様が話に興味を示してくれなかったりした経験はありませんか。お客様との会話で確実に盛り上がることができる、いわゆる「鉄板ネタ」について知っておくと、仕事でも役立てることができます。この記事では、お客様と盛り上がれる鉄板ネタについてご紹介していきます。
流行に敏感な人にはSNSのトレンドやテレビの話がおすすめ
今や生活に欠かせないものとなっているSNSの中には、私たちの生活に密接した情報があふれています。お客様の中にもSNSを頻繁にチェックしている人はたくさんいるため、盛り上がるネタがあれば、お客様との会話にどんどん取り入れていきましょう。今ではSNSが流行を生み出していることも多いため、美容師もSNSのチェックをしておくことをおすすめします。
SNSのトレンドで接客中に使えそうな鉄板ネタとしては、例えば、海外で話題となっているスイーツやファッションなどが挙げられます。また、主婦層と盛り上がれる話題には、料理の時短テクやレシピ、生活に役立つリメイク術などがあります。子育て中のお客様であれば、子育てにまつわる話で盛り上がっても良いでしょう。
次に、テレビの話では、誰とでも気軽に盛り上がることができるような話題を選択することがおすすめです。例えば、話題となっているテレビドラマの話や、朝の情報番組などで紹介されているようなニュースや健康ネタなどが適しています。政治や宗教の話などはできるだけ避けて、お客様が興味を示してくれそうな話題を振ってみましょう。
SNSのトレンドやテレビの話をするときには、「お客様が興味を示してくれるかどうか」という点がポイントです。美容師が振った話題にお客様が興味を持ったことが分かったら、振った話題を掘り下げていき、お互いの距離を縮めていきましょう。話題を頻繁に変えるのではなく、同じようなトピックで盛り上がることが大切です。特に、初めて訪れた美容室では、何となく疎外感を感じてしまうお客様もいます。そのため、美容師と少しでも距離感が縮まり、共通点を感じることができれば、お客様の多くが「居心地が良い」と感じます。美容室の居心地が良いことが分かれば、次回の利用も期待できるといえるでしょう。
盛り上がる!出身地についての話
出身地に関する話題も、お客様との距離感を縮めるのに役立ちます。特に、お客様と美容師の出身地が同じだった場合などは、特に地元の話題で盛り上がることができます。自分の行動範囲と、お客様の出身地・勤務地などが重なっていると分かったときは、お客様との距離も縮まる可能性が高いといえるでしょう。例えば、地元出身者なら誰もが知っているような地域のあるあるネタや、地元で人気の飲食店など、とっつきやすいような話題からお客様に振ってみると良いでしょう。そこで会話が弾んだら、よりローカルなネタで盛り上がってみるのがおすすめです。例えば、出身地に新しいカフェなどがオープンしたときには、ぜひ話題として取り上げてみましょう。お客様がすでにカフェを利用していた場合には、おすすめのメニューなどを教えてもらっても良いでしょう。そして、お客様と盛り上がった会話の内容については、後からカルテにメモしておくのがポイントです。時間が経つと会話の内容を忘れてしまうことがあるため、カルテにメモしておいて、次回の来店時の会話に活かしていきましょう。来店があったときには、「教えていただいたお店に行ってみました。○○のメニューが美味しかったです」などというように、お客様から教えてもらったお店に行ってみた感想を伝えましょう。「自分が話したことを覚えてくれていたんだな」と思うと、お客様もうれしく感じるものです。共感が持てる話題があると、それだけで美容師との距離も縮まり、信頼関係を築くことができるといえます。
美容師ならではのアドバイスも!スタイリングの話
美容師の知識が発揮できる話題としては、やはり髪にまつわる話題が挙げられます。日頃のヘアケアやスタイリングの話など、美容知識が活かせる話題を美容師がすると、特に説得力があります。しかし、お客様の中には「美容師さんに聞くのはためらわれる」と感じている人もいるため、自分からスタイリングに関する悩みなどをなかなか言い出せないという人もいます。そこで、お客様との会話の流れからそのようなことを感じた場合には、美容師が軽く話を振ってみると良いでしょう。すると、お客様も「実はずっと悩んでいて…」などというように、話が盛り上がる可能性が高いといえます。
また、例えば、髪が傷んでいる客様に対して、「髪の毛の傷みが激しいですね」などと言ってしまっては、お客様が傷ついてしまう場合があります。美容師として的確なアドバイスができることは大切なことではありますが、美容師として思ったことをそのまま言葉にするのが良いとは限りません。会話の流れをしっかりと把握して、言葉を選んでアドバイスができるのがベストといえます。
美容師との会話の中で喜ばれるものとして、簡単にできるヘアアレンジなどのちょっとしたテクニックの話題は、お客様からも人気があります。会話の中からお客様の悩みを見つけ、プロならではのアドバイスをしましょう。美容師からスタイリングに関する話を聞くことができると、お客様も「ちょっと得した気分」になるといえるでしょう。そして、美容師からのアドバイスが役に立てば、次回の来店にもつながるといったメリットがあります。会話の最後に、次の来店時の提案もさりげなく伝えることをおすすめします。
女性におすすめ!食べ物や服などのお店の話
お客様との会話で困ったときは、食べ物や服などのお店の話がおすすめです。特に、話題となっている美味しい食べ物の話題は、盛り上がりたいときの鉄板ネタです。女性は「美味しい食べ物には敏感」という人が多いため、会話に困ったときは話題となっているお店などを紹介してみると良いでしょう。そして、話が盛り上がってきたら、会話の流れでお客様からおすすめのお店を教えてもらいましょう。お客様からお店を教えてもらったら、まずは話に興味を持つことがポイントです。「興味しそう」「今度行ってみます」「おすすめのメニューはありますか」などというように、お客様が提示した話題に対して「関心がある」という姿勢を示しましょう。お客様の様子をうかがってみて、「食べ物の話よりも、ファッションの話の方が喜ばれる」と判断したら、ファッションに関する話題を振ってみると良いでしょう。
人間は自分の話に関心を持たれたり、注目されたりすると、誰でも気分が良くなります。お客様の話にはしっかりと興味を示し、帰り際に「また美味しい店のお話聞かせてくださいね」などの言葉を添えることを忘れないようにしましょう。
お客様との会話が苦手な美容師が、無理に「話をしよう」と思って意気込んで会話を展開しようとすると、会話そのものがぎこちなくなってしまう可能性があります。そのため、美容師として、使える鉄板ネタをいくつか用意しておくことがポイントです。鉄板ネタの中からお客様が興味を示しそうなものを振って、そして話題を提供した後は、美容師は聞き役にまわっても良いのです。