ホスピタリティ・コーディネータとは? 役立つ資格 #3

サロンで日々お客様に接する仕事をされているみなさんの中には、もしかしたら、接客が苦手、と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方はもちろんのこと、接客を得意とするみなさんにもお勧めしたいのが、ホスピタリティについて学ぶことです。
ホスピタリティとは、「おもてなし」という意味の言葉で、ただのサービスとは一味違う、お客様とのコミュニケーションを大切にする考え方でもあります。

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ホスピタリティとサービスの違い

役立つ資格

「お客様は神様です」に代表されるような接客の精神が、「サービス」の極意とされます。サービスとは、お客様を神様のようにあがめ奉仕し、お客様とサービス者が主従関係にあるような考え方です。
これは、「サービス」という言葉の語源にも顕著に表れています。「サービス」の語源は、ラテン語のservus(奴隷)で、ここから転じて、サービス=奉仕となりました。
それに対して、「ホスピタリティ」という言葉は、同じくラテン語のhospes(客人の保護者)を語源としています。
これは、巡礼の旅をする旅行者を客人として招き、無償で宿泊させたり食事を提供したり、病を看護したりする習慣から生まれた言葉です。ホスピタリティでは、主従関係ではない対等の立場で、お客様をもてなし、そのことに自分自身が満足する関係性が保たれます。

ホスピタリティ・コーディネータとは?

JHMA(日本ホスピタリティ推進協会)が認定する、資格制度のことです。接客業のみならず、企業や地域社会、教育機関などで、人と人、人と自然が共に生きる、よりよい環境を作り出すためのホスピタリティを実践できる人材を養成することを目的としています。
そして、お客様に奉仕するだけではない、おもてなしの精神を学びます。ホスピタリティについて学び、決められた基準に達したら、ホスピタリティ・コーディネータとして認定されます。

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ホスピタリティ・コーディネータ養成講座を受けよう!

役立つ資格

ホスピタリティ・コーディネータとなるには、養成講座を受ける必要があります。
これは、JHMAが主催する2日間の集中講座で、直近では第42回の養成講座が2017年2月に東京で開催されます。講座を受講するには、JHMAのホームページから申し込みを行います。
受講資格は、以下の通りに定められています。

  • ホスピタリティ産業(接客サービスを提供する業種)に3年以上従事する人
  • ホスピタリティ産業をはじめとして、企業や団体などで企画・営業・管理などにあたる人
  • 教育機関などの指導者
  • 医療機関などの指導者
  • ホスピタリティの推進を目指す人

ホスピタリティ・コーディネータの認定をもらうには?

ホスピタリティ・コーディネータの認定を受けるには、養成講座を受講し、筆記試験を受け、スピーチ審査を受け、さらにレポートを提出する必要があります。
それらをすべて実行した後、一定の基準に達したら、合格を通知され、ホスピタリティ・コーディネータの認定を受けることができます。

ホスピタリティ・コーディネータにできること

役立つ資格

ホスピタリティ・コーディネータの資格を得ると、JHMA(日本ホスピタリティ推進協会)の会員として認められ、ホスピタリティの精神を理解した上で、お客様をもてなす接客をすることができます。
ただ、お客様にサービスするだけではなく、互いに「もてなし」「もてなされる」ことで喜びを分かち合い、お客様の求めるものを真に理解し、それを提供できます。お客様は、ただかしずかれるだけでは得ることのできなかった、本当の意味での深い満足を、あなたの持つホスピタリティの精神から得ることができるでしょう。
ホスピタリティ・コーディネータは、他にも、教育機関で講座を開いたり、企業や地域社会で指導者として活躍することができます。
日々サロンで忙しく働くみなさんの中には、接客を苦手と感じている人や、今の自分の接客を今以上により良いものとしたいと思っている人も少なくないでしょう。
そんなみなさんにとって、とてもためになる認定資格が、ホスピタリティ・コーディネータです。ホスピタリティの考え方を理解し、ワンランク上の接客を身につけるために、ぜひお勧めしたいと思います。

文/sapuri

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