美容から文化を発信したい『prankster』

演劇や音楽といったサブカルチャーの最先端を行く街の一つとして知られる下北沢で、カラーやブリーチといった、エッジの効いたスタイリングで人気を集めているのが「prankster」です。人気店でトップスタイリストとして活躍していた岩野マサシさんのユニークとこだわりいっぱいのコンセプトが、若い世代を中心に厚い支持を受けています。

下北沢だからできることがあります

――岩野さんのキャリアからお伺いしてよろしいですか?
「美容師としては22年ほどになります。独立して、このお店を出してからは10年が経ちました。以前は大手の美容サロンに在籍していました。アシスタントからはじめてスタイリストになって…でもキャリアを積むうちに講師やイベントの仕事が増えていったんです。そうなると自然とサロンに立つ時間が減り、お客様に対応することも少なくなりますよね。でも、自分としてはもっと美容師としての仕事をしたいという気持ちが強かったんです。それが独立した理由の一つですね。」

――第一線に居続けたいということですね。
「それと大手の美容サロンですと、仕事が分業なんですよね。カット、シャンプー、ブロー、カラー、パーマとすべて違う人が対応します。それを全部自分でやりたかったんです。だから、独立して、それとはまったく逆の美容サロンにしようと思ったんですよ。」

――下北沢を選んだ理由は?
「お店のコンセプトを決めていく中で、“年齢を思い切って絞り込もう”と考えたんです。当時はすでに高齢化ということが言われはじめていて、アンチエイジングであるとか、白髪染めであるとかをアピールするお店が出てきていました。つまり、幅広い年齢層に対してアプローチしようということですね。でも僕はカラーやデザインといった自分のやりたいことに嘘をつきたくなかった。そうなるとターゲットは10代から20代が一番のボリュームゾーンになりますよね。でも、逆にいえばそこを狙っていくことで、差別化ができるんじゃないかという思いもありました。デザインであるとか、カラーであるとか、ブリーチであるとかね。昔はもっとエッジの効いた人がいたじゃないですか? 原宿とか、奇抜とも思えるようなスタイルで歩いていた人もいましたよね? でも最近はブリーチをしたいと言っても断る店があったりして、保守的になっているところがあると思います。だから美容面から起爆剤となれるようなことを、その発信源となる20代のお客様たちと一緒に展開していきたいと思ったんです。そういうことを考えていた時に、場所として下北沢がいいかな、と。ここは古着の街だったりもしますし、実を言えば僕自身、ずっと下北沢に住んでいましたから。それで見渡してみた時、意外とナチュラル系の美容サロンが多く、エッジの効いた店がなかったので、チャンスがあるんじゃないかな、と。」

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ホワイトを基調とした待合スペース

10年間、お客様が育ててくれました

――若い世代をメインターゲットにするために、実施している工夫はありますか?
「営業時間ですかね。ウチは正午から23時までと、かなり夜型になってます(笑)。これもお客様のライフスタイルに合わせて設定しました。おかげで、仕事終わりのサラリーマンが来たりしますよ。“明日プレゼンなんで、ピシッとしかったんだけど、どこもやってなくて。助かりました!”なんて言いながら、遅い時間に入ってくるお客様もいらっしゃいますから。」

――独立して10年が経過したということで、ここまでご自身の狙い通りに来ていますか?
「独立するまでは当然、経営とかしたことありませんでした。不安だらけの中でスタートして、でも少しずつお客様に来ていただけるようになり、ようやく安定してきたというところ。やはり続けることでみなさんに知っていただけるようになったんです。そして、ご来店頂ける方の多くは、ファッション感度の高い方のように思います。そのようなお客様たちが“こんな店がある”って、ぐいぐい引っ張って行ってくれたんですよね。例えば、“ブリーチしていてもパーマがかけられる店があるんだよ”って広まっていったんです。お客様がお客様を連れて来てくださるんですよ。」

――お客様自身にも、“こうなりたい”というのが明確にある方が多いのでは?
「そうですね。例えば“このカラーにしたいだけど、ほかの店では止められちゃったんです。でも、どうしてもやりたくて”というお客様がいらっしゃいます。それをやってあげると、お客様の感動の度合いが違うと思うんですよ。だから常連のお客様の割合は高めです。新規のお客様は月に30人程度ですね。」

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ヘアショーのテーマから生まれたオリジナル商品「モノクローム」。

充実のオリジナル商品が揃う

――特徴的なサービスがあれば、教えて下さい。
「例えばカラーは他店より充実していると思います。1〜2社の商品で展開するのが普通だと思いますが、ウチは10社以上のカラーを用意しています。あとはオリジナルの商品ですね。オープン2年目くらいから展開しています。もともと作りたいという気持ちはあったんですよ。」

――オススメのオリジナル商品などはあるのですか?
「ウチは年に1回、テーマを設けてヘアショーをやっているんです。そのテーマをベースに商品を開発することが多いですね。例えば“モノクローム”という商品がそれです。」

――ヘアショーのテーマが“モノクローム”だったのですね。
「そうです。“モノクローム”って“二面性”という意味があるんですよ。それでこの商品はボディクリームとしても、ヘアクリームとしても、ふた通りの使い方ができるんです。そんな風にして自分たちのやることとリンクした形で、オリジナルの商品を作っていますね」

音楽、演劇、古着などを中心としたさまざまなサブカルチャーが混在する下北沢だからこそ、自分たちのポリシーを明確に打ち出すことでファンを増やしている『prankster』。後編では、そんな『prankster』の働き方についてお伺いします。

Profile

岩野さん

岩野マサシさん

店長
施術歴22年以上となるオーナーの岩野マサシさん。
自分のやりたいことを実践しながら、お客様のさまざまなニーズに応えることの努力も怠らない。

   

Salon Data

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東京都世田谷区北沢2-13-14 3F
03-3419-7238
https://twitter.com/prankster_010

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