ナチュラルな内装とオーガニックにこだわり20年愛されてきた名店『mieno』
自由が丘駅から徒歩3分。周囲には洗練された店構えの雑貨屋や、お菓子の名店などが並ぶ自由が丘らしさあふれる土地で、20年近く営業を続けているのが『mieno』です。アンティーク調でナチュラルなテイストの内装、オーガニックの商材で人気を集めている『mieno』のオープンの経緯やコンセプトについて、オーナーの石塚稔さんに伺いました。
時代の流れを読み、経営の知識を生かして進んでいきたい
――このサロンをオープンさせたきっかけを教えてください。
「自由が丘で十数年別のサロンに勤めまして、その頃からいつかは独立をと考えていました。時代的な背景もあると思いますけど、僕たちの時代でいうとある程度の経験を積んだら独立するのが当たり前でしたからね。今はまた変わってきていますけど。普通美容師が独立するときは、元々働いていた場所から少し離れたところに出店するものですが、オーナーとの関係も良好でしたし、僕自身が自由が丘という場所が気に入っていたので自由が丘に出店しました。今年で20年ほどになります」
――廃業する美容室も多いなかで、20年続いている理由はなんだと思いますか?
「たまたまですよね(笑)。僕の場合はたまたまやっていたことが時代にあっていたのかなと。社会が変わって、人口も減少してきて、一時期は美容師もカリスマ美容師が出てきて、人気の職業だった時代もありましたけど、今はスタッフを集めるのもなかなか大変なんですよね。それで今は経営についても学んだり、時代の流れを考えたり、そういうことをやるようにはしています。美容師としての技術とは別に、美容室を経営する立場から経営を学ばないといけないのに、なかなかそれができている人がいないので、10年で95%の美容室は廃業になると言われているんですよね。オーナーをやるからには、やはりそこをきちんと学ばないと生き残っていけないと思います。僕自身もこれからはたまたまではなくて、きちんとプランニングしてやっていきたいと思っています」
オーガニックでお客さまの髪を美しく
――こちらのサロンのコンセプトを教えてください。
「オープンしたばかりの頃は、まだ若かったので漠然としていましたが、経営をするなかでだんだんと確立していきました。コンセプトとしてはオーガニック、ナチュラルにこだわって、お客さまの髪をきれいにするということを使命としています。薬剤は体につけるものですし、体に悪いものが入っていないものを使っていきたいと思ったんです。僕の感性にも、時代にも合っている気がしています。今ではオーガニックに特化したサロンとして認知していただけるまでになりました」
――長く通われているお客さまも多いとのことですが、お客さまの声としてはどんな声が多いですか?
「見ての通り、小さなお店なのでアットホームで落ち着くと言ってくださる方が多いですね。大型店は落ち着かないと、お越しいただく方が多いです。内装はナチュラルでアンティークをコンセプトにしており、それも気に入っていただいています」
――100%技術保証をされているということですが、どういった保証をされているんですか?
「施術にご満足いただけない場合、1週間以内にご連絡をもらえれば納得いただけるまでお直しを無料でするか、料金を100%返金させていただいています。美容室に行って、なんかちょっと気に食わないなということって、あると思うんですよね。でもそれが言いづらくて、もみ消してしまうみたいな(笑)。そこにきちんと責任をもって、また来たいと思っていただけるようなお店作りを目指しています」
20年近く愛されるお店を経営してきた石塚さんが、最も大切にしているのが「人間としての成長」。どのようにそれを実現しているのか、後編で詳しく伺います。