緑豊かな環境でお客さまとスタッフのニーズに応え続ける『albero』
池袋駅南口から徒歩数分の、都心とは思えない落ち着いたエリアにある『albero』。同サロンは店内だけでなく、窓からの眺めにも美しい緑があふれています。後編の今回はサロンを運営するFloren株式会社 代表取締役の鈴木恵太さんに、お店に来られるお客さまやお店づくりのこだわり、今後のビジョンについてうかがいました。
子育て中の家族が全員そろって来店することも
――お客さまにはどのような方が多いですか?
「小学校入学前くらいのお子さんを育てている、20代後半〜30代の方が多いですね。全体の3割くらいでしょうか。最初はおひとりで来店されて、『ここなら子どもを連れて来れそう』ということで、次回からお子さんを連れてくるというパターンが多いです。また、お子さんを連れてご夫婦一緒に3人でお越しになる方もいらっしゃいます。奥さんが施術を受けている間はキッズルームやお店の前の公園で旦那さんとお子さんが遊んでいて、それが終わったら交替して施術を受けられるといった方もいます。その他のお客さまの年齢層は20代〜40代でとくに30代前後の方が多く、学生さんや年配の方はあまり来られません」
マンツーマンの施術で、お客さまとスタッフの絆が生まれる
――お客さまからはどのような感想が多いですか?
「目の前が公園でお店も全面ガラス張りなことから、すごく明るくて広々とした印象がある、とよく言われますね。あとは担当者がマンツーマンで最初のシャンプーから最後の仕上げまで施術するスタイルなので、いろいろな話ができたり、悩みが解決できた、と言っていただくこともあります」
窓側にキッズルームを配置することで、公園を利用する親子への宣伝効果も
――お店作りや内装でこだわっている点はありますか?
「この店は“ナチュラルグリーン”をテーマにしています。店舗中央にメインとなる大きな木を置いて、カット面もウッディなものを選びました。シャンプー台の天井部分はグリーンを敷き詰めた棚とライトを使って、“木漏れ日”をイメージしています。こういったわかりやすく明るい緑を中心にした内装は、お子さんが入ってきたときに喜んでもらえるように考えたのですが、実際かなり親しみを持っていただいているようです。
また、このお店のように“全面ガラス張りの美容室”は最近減っていると思いますが、それは施術中の様子をあまり外の人に見られたくないというお客さまが増えたからです。だから、ここでは窓側にキッズルームを作って店内の目隠しにしつつ、道を歩いている人に『この美容室にはキッズルームがあるんだ!』とすぐ気付いてもらえることを狙いました。この公園は休日になると子連れの方が大勢いらっしゃるので、かなりPR効果があると思います」
お客さまとスタッフのことを考えて生まれるコンセプトサロン
――今後のビジョンについて教えてください。
「お客さまが通いやすく、お店のスタッフも働きやすいお店を増やしていくのはもちろんですが、同時に普通の美容室ではなくコンセプトサロンを出していきたいですね。たとえば今考えているのは、もっとヘッドスパに特化した高級なサロンです。普通の美容室で行われている簡単なヘッドスパではなく、ヘッドスパ専門のスタッフがいるような美容室とか。またはネイルやまつ毛エクステなどもトータルでできる美容室とか、そういったイメージです。
それからマンツーマンで施術する、個室に近いスタイルのお店もやってみたいですね。他人の目を気にすることなく担当者との時間を楽しめるようなサロンであれば、お客さまとスタッフも長くお付き合いができるはずです。スタッフはお客さまと一緒に年齢を重ねていくものですから、長く美容師として働けるようにそんなお店も必要かな、と思っています」