オーガニックをテーマにお客様の豊かさを求めた店『Ricco』
閑静な住宅街である阪急御影駅南口より線路沿いを東へ徒歩30秒のところにある｢Ricco｣。この街並に相応しい洗練されたデザインの店内には､温かみを感じる木製の家具が並んでいます。RICCO＝豊か､という意味のこの店の最大の特徴はオーガニックへのこだわり。お客様を豊かにするオーガニックスタイルのこの店の魅力を、オーナーの石谷和弘氏にじっくり聞いてきました。
本当のオーガニックを厳選
――17年前、この店をオープンされたキッカケはどのようなものだったのですか。
「元々は苦楽園のサロンで働いていたのですが､ケガをしてハサミを持つことが出来なくなりました。そこからは美容メーカーへの就職､インテリアデザイナーやサロン経営のコンサルティングなどをして､その後自分の店を持つことにしました。そこで､髪にも身体にも地球にも優しい“オーガニック”という要素を取り入れました。やはりお客様の要求が高いこのエリアで美容室を経営するとなれば､その要望に応えられるものがなければ関心を持ってもらえませんから。しかしオーガニックと言われるものが全て髪や身体に優しいものではなく、オーガニックで使い心地が本当に良いものを選ぶのは難しい。そこで､スタッフもオーガニックの知識に関するディプロマ､つまり認定書も取得して､数あるオーガニック商品のなかで本当によいものだけを厳選して、カラー､パーマやヘッドスパ､シャンプー&トリートメント、肌に触れるタオルまでオーガニックで上質なものをご用意しています」
特注のイスで居心地よく
――内装についてはどのようなコンセプトで造られたのでしょうか？
「私自身､インテリアデザイナーとしての側面もありますので、内装についてもすべて自分でデザインしました。やはり居心地のよい空間のため､木の温かみを活かしています。まず､カット中のイスもサロン用の上下するタイプのものを使用していません。これは家具工房kannaという会社のオーダーチェアです。調度類においても壁を珪藻土にすることで薬剤の匂いもほとんどしません。この会社の家具は、よくこだわりを持った方の邸宅などで使われているものですが、kannaの家具は無垢材や天然素材のみで作られていて、かつ長時間座っていても疲れにくいデザインに仕上がっています。やはりこのイスを気に入って下さる方は多いですね。それと、店の中は外から見えにくくなっています。ここは駅前で人通りもあることから、中が見えにくい方が気兼ねなくくつろいでいただけるのではないかと思ったのです」
本当に効果のある商品を使用
――実際の施術については、どのようなスタイルで行われているのですか？
「ここでも私は経営に専念していてはハサミを持つのはスタッフです。店長の中村はコミュニケーション能力も技術力も高く、完全に信頼しています。サロンで髪に使用させていただくお水は普通の水道水を使用していません。マイクロバブル水または炭酸泉をその時の髪の状態に合わせて常時使用していて、シャンプー台はフルフラットになれるシャンプー台を使用していますので、首や腰への負担なくシャンプーの気持ち良さだけを感じていただけると思います」
御影らしいハイセンスな店内で、オーガニックにこだわってお客様の“Ricco＝豊かさ”を求め続けるこの店。後半では、オーガニックメニュー、そして客層、スタッフの育成法などについてお話をおうかがいします。
オーガニックメニューに加え厳選された商品も販売『Ricco』>>
