斉藤達也 interview #2:インドネシアでのボランティア活動を通じて学んだこと

代々木公園駅から徒歩1分ほどに位置する美容室『LORONG』。心を休め、自分を見つめ直してほしいという思いから、積極的に話しかけない「無言カット」もウリのひとつです。「あまり話しかけられたくない」「執拗な営業はされたくない」など、静かな時間を過ごしたい方から高い支持を集めています。
今回は、そんなサロンを作り上げた斉藤達也さんにインタビュー!いったいどのようにして今のスタイルにたどりついたのでしょうか。中編ではサロン勤務時代の思い出や、インドネシアでボランティア活動をしていた頃について語っていただきました。

駆け出しの頃、接客をした際に感じた違和感

LORONG

――美容学校を卒業した後の進路を教えてください。
「まずは江戸川区の美容室で働き始めました。入社当時は、掃除や洗濯などの地味な仕事が多っかたですね。先輩から『新人は美容師ではなく家政婦みたいなものだ』と言われました。また勤務していたサロンは教育システムがしっかりと整っていたので、立ち姿勢や話し方から学ぶことができ、とても勉強になりました」

――当時、接客をするなかで感じていたことはありますか?
「お客さまと接するなかで、本当は静かに過ごしたい方が多いのではないかと思っていましたね。なぜなら、今はスマホを使い友人と会話をする方が多いからです。実際に対面で美容師と話したい人が、減っているのではないかと感じていました。勤務していたサロンは、積極的にコミュニケーションをとる賑やかな美容室で、当時は僕も自分から話しかけるスタイルで接客をしていますいたが、働き続けるなかで今の接客スタイルでお店を作るイメージが徐々に大きくなっていきました」

刺激的だったインドネシアでのボランティア活動

斉藤さん

――独立するまでにはどんな活動をしていましたか?
「25歳でサロンを辞め、その後の2年間はインドネシアに行き、青年海外協力隊としてボランティア活動をしていました。僕の出身地である長野県駒ケ根市には、青年海外協力隊の訓練所があり、学生の頃から『いつか海外でボランティア活動をしてみたい』と思っていたんです。美容師として働き始めてからも、その気持ちが変わらなかったので、サロンを辞めインドネシアに渡ることを決心しました」

――具体的に、インドネシアではどんな活動をしていましたか?
「女性の自立支援を目的に、現地の職業訓練校で中学生から高校生の女の子に美容師の技術を教えていました。僕の指導を受けた後、実際に美容室をオープンした女性もいましたね。“あなたのおかげで美容師になれた”と言われた時は、とても嬉しかったです」

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ゆるやかに生きる魅力的なライフスタイル

斉藤さん

――働くなかで感じた、インドネシアの魅力を教えてください。
「日本のようにせかせか動くことなく、ゆるやかに生きている現地の方々が魅力的でしたね。周りの空気を読まず、 1人ひとりが自分のペースで生活をしている印象を受け、『こんなに好き勝手に生活していても、人間は生きていけるのか』と衝撃を受けたものです(笑)」

インドネシアでは、宗教の違いにも驚いたと言う斉藤さん。現地の方は全員「神様はいる」と言い切るんだそうです。「まったく違う価値感のなかで過ごしたことで物事をいろいろな角度からとらえることができるようになり、その経験は今の経営にも生きています」と語ってくれました。後編では、『LORONG』をオープン後に感じたことや、今後の目標を伺いました。

Profile

斉藤さん

斉藤達也さん

『LORONG』オーナー美容師。髪を切りながら自分と向き合う、完全プライベートサロン。独りの時間を大切にするため、積極的に話かけることをしない無言カットスタイルの美容室を運営している。

Salon Data

LORONG

LORONG

住所:東京都渋谷区富ヶ谷1-3-14 根本ビル2F
TEL:03-6875-1834
http://lorong.tokyo/

斉藤達也 interview #3:安心できるひとときを提供するために>>

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