ビューティーアドバイザーは薬局・ドラッグストアではどんな仕事をするの？ ドラッグストアからの求人はある？
ビューティーアドバイザー（美容部員）というと、百貨店の化粧品カウンターをイメージする人が多いかもしれませんが、美容部員の活躍の場は実は百貨店以外にもたくさんあります。市場に出回る化粧品の種類の幅が広がるにつれ、美容部員が求められる職場は着実に増えてきているのです。ここでは、薬局やドラッグストアでのビューティーアドバイザーの仕事内容や求人情報の探し方などをご紹介します。
ビューティーアドバイザー（美容部員）は薬局・ドラッグストアではどんな仕事をするの？
ビューティーアドバイザーといえば、百貨店のカウンターや専門店、コスメセレクトショップなどのイメージがどうしても強いですが、薬局やドラッグストアではどんな仕事をしているのでしょうか。ここではドラッグストアでのビューティーアドバイザーの仕事内容をご紹介します。
化粧品販売だけじゃない、ドラッグストア勤務の仕事内容とは？
ドラッグストアで勤務するビューティーアドバイザーは、おもに化粧品コーナーで化粧品販売スタッフとして働いています。化粧品は日用品などと比べると利益率がとても高く、女性客の来店促進につながるため、多くのドラッグストアでは薬や生活用品に加え、化粧品の品揃えにも力を入れているのが特徴です。
ドラッグストアの一部店舗では、独自の化粧品ライン（プライベートブランド）を開発して店舗で販売をしたり、エステやネイルサービスを提供したりしているところがあります。これは、ほかのドラッグストアとの差別化を図っていることが理由です。都市型のドラッグストアの場合は、化粧品専門店や百貨店と同じように大手ブランドの化粧品カウンターが並び、各ブランドの美容部員が接客をおこなっています。
そのため、化粧品に力を入れている一部のドラッグストアでは、百貨店や専門店顔負けの接客の質を維持しているところもあるのです。ただし、店舗で勤務しているスタッフの美容教育が追いついていない店舗や品揃えやサービスなどの点で、お客様の期待に応えきれていない店舗がまだまだ多く存在します。そこで、薬や日用品の知識が豊富なスタッフだけでなく、美容や化粧品に精通したスタッフの育成や採用が求められています。
ドラッグストアで美容部員として勤務する場合は、店舗により事情は少しずつ異なりますが、一般的には化粧品コーナーで販売されている商品やサービスのみを熟知していればよいということはまずありません。そのストアで売っている薬や生活用品、食品や飲料など、幅広い商品を販売する必要があります。そして、それら商品の知識に加え、レジの操作や品出し、検品など、店舗の運営に関係する業務も多岐にわたるのが特徴です。
また、化粧品メーカーに入社して薬局やドラッグストアでアドバイザーとして働く場合、一般的には自社の製品をメインに販売します。しかし、店舗によっては、他社ブランドの接客もしなければならないケースもあるでしょう。そのため、ドラッグストア勤務は美容の仕事に関わりつつ、さまざまな業務を任されるマルチな環境で仕事がしたいという方に向いているのです。
ただし、ドラッグストアだからといって必ずしもほかの業務もこなさなければいけないというわけではありません。たとえば、都市型のドラッグストアの場合は、化粧品専属のスタッフを配置している店舗もたくさんあります。その場合は、自分が担当する化粧品コーナーで専属の美容部員として限られた業務内容に集中することが可能です。ドラッグストアの勤務に興味があるけれど、店舗の運営よりも化粧品販売に注力したいという方は、都市型の店舗に配属希望を出すとよいでしょう。
都市型のドラッグストアではインバウンドのお客様も非常に多く来店するので、忙しくなってしまうこともあります。忙しい店舗で勤務するスタッフは、かなりスピーディーに効率よく働くことが求められることが多いです。忙しくテンポの速い環境でテキパキと働きたい方には、都市型のドラッグストアが向いているといえるでしょう。一方、じっくりと丁寧にひとりひとりのお客様を接客したいという方には、地域密着の店舗がおすすめです。
ドラッグストアからの求人はある？ 求人情報サイトをチェック！
全国チェーンのドラッグストアの多くは、新卒・中途問わず美容部員を積極的に採用しています。各社のウェブサイトの採用ページより募集状況を随時チェックできるので、直接確認するようにしましょう。
もしくは、ドラッグストアにブランド展開している化粧品メーカーに美容部員として新卒入社し、配属先としてドラッグストアでの勤務を希望するというのもひとつの方法です。ドラッグストアで美容部員として働きたい方は、大手化粧品メーカーに採用されてからドラッグストアの配属となった方が美容全般に関する研修や配属先でのサポートが充実していることが多いです。
そのため、地域密着型のドラッグストアで働くスタッフでありながら、ビューティーアドバイザーとしての専門性も磨きたいという方は、まずは化粧品メーカーに入社したほうがよいでしょう。ただし、大手メーカーで正社員として採用された場合は、異動が発生することもあるので、特定の店舗やエリア内で働きたいのであれば、直接ドラッグストアに応募するのがおすすめです。
大手のドラッグストアは全国に何百もの店舗を抱えているので、全国各地のストアで常時スタッフを募集しています。なお、ドラッグストアに入社する際、登録販売者（第2・3類の一般用医薬品を販売できる専門資格保有者）の資格があると優遇されるでしょう。
最近では、若い世代を中心にインターネットで化粧品を買う人は増え続けています。ただし、やはり化粧品は実際に使ってみたり、専門スタッフからアドバイスを受けたりしないと使い心地はわからないものです。また、40代以降の女性はインターネットや通販よりも、デパートや専門店、ドラッグストアなどの店頭で購入することが多くなっています。
今後高齢化が進めば、地域密着型の化粧品カウンターのへのニーズは高まるでしょう。美容を通して美しくなる感動を届けたい、対面販売・接客を通してお客様を喜ばせてあげたいと思っている人には、ドラッグストアの美容部員という仕事はぴったりの職業だといえます。
薬局・ドラッグストアは地域密着型の働き方ができる場所！
一般的にドラッグストアの化粧品カウンターは、親しみやすさや地域密着を売りにしていることが多く、地元の常連のお客様が多く来店されます。ひとりひとりのお客様のお悩みに向き合い、丁寧に接客して長くお付き合いができることも、ドラッグストアで働く大きな魅力のひとつです。
また、ドラッグストアの売り場では、百貨店や専門店の化粧品カウンターとは違い男性も多く勤務しており、さまざまな専門性や役割を担うスタッフと一緒に働きます。そのため、女性が極端に多い職場にありがちな人間関係に悩まされることも少なく、ゆったりとした環境で働くことができるというメリットもあるのです。
さまざまな客層を相手にする薬局には、百貨店で取り扱われるブランドからセルフコスメ、ヘルスケアなどいろいろな商品が揃っています。幅広い年齢層のお客様にさまざまなアイテムをおすすめするなかで、豊かな商品知識やコミュニケーション能力を高めていけるのも魅力です。百貨店や小売店などでは経験できない仕事内容に触れ美容の知識を高めつつ、地元で働きたいという方はドラッグストアの求人情報をぜひチェックしてみましょう。
