脱ぎっぱなしを防ぐラクチン管理。クローゼット整理術 #3
毎朝、サロンに着ていく服がなかなか決まらなくてバタバタ……。
そんな人には、クローゼットの整理整頓をおすすめします。自分の「好き」という思いがたくさん詰まったクローゼットを見直すことは、今の自分の気持ちを整理したり確認したりすることにもつながるのだとか。
そこで、クローゼットオーガナイザーの新倉暁子さんに、具体的にアドバイスしていただきましょう!
一時置きの場所を確保する
一日中立ちっぱなしでクタクタ……家に帰ると気が抜けて、脱いだ洋服をつい置きっぱなしに。そして、朝、着ようと思ったらしわくちゃ! なんてことはありませんか?
第3回目は、ラクチンに維持できる、洋服の管理法についてご紹介します。
部屋が片付かない原因になるのが、「一度着たけれどまだ洗わない服」。クローゼット扉の前に、一度着た洋服の山が……そんなことになる前に、置く場所を決めておきましょう。「次の日また使うバッグ」も同じです。
帰ったらその辺にポン、ではなく、指定席を決めておきましょう。まずはルールを決めて、そこに戻すのを習慣にします。簡単なルールにすれば、出しっぱなし・やりっぱなしを防げるでしょう。わが家では、クローゼットの中にバスケットを用意して、「一度着たけれどまだ洗わない服」をまとめて入れてあります。

時間の余裕が出る週末(お休みの日)に、洗濯するものはまとめて洗い、それほど汚れていないものはハンガーに吊るします。
週に1度はこのバスケットが空になるようにリセットするのがルール。バスケットからあふれるほど入れないようにして、洋服のメンテナンスにも気をつけています。脱いだパジャマの一時置きにも、バスケットを利用するといいですよ。見た目にもテンションが上がるような、お気に入りのバスケットを置いてみてはいかがでしょうか。
壁面を活用する

疲れきって、服をハンガーに掛けるのも面倒……。
そんな人は、もしかしてクローゼットまで行く距離が長いのかも知れません。たとえばコートやジャケットのように毎日着る洋服や、毎日持つバッグは、玄関周りに収納スペースを作っておくと便利。動線が短くなり、戻しやすくなるはずです。
収納用品を設置するスペースがない場合は、壁面を上手に利用してみましょう。たとえばネットハンガーを設置すると、S字フックを好きな場所にかけられるので便利。ロングネックレスやハンドバッグを吊るすことができますし、ジーンズのベルトループを引っ掛ければ、壁面を一時置きスペースとしても活用できます。スペースが限られているサロンのバックヤードでも、壁面を利用した収納は有効です。壁だけでなく、収納扉の裏なども活用できないか、考えてみましょう。
クリーニング店の「預かりサービス」を活用する
クローゼットに収納している洋服が多すぎると、洋服がシワになるだけでなく、見づらく、出し入れもしにくくなります。「8割収納」を心がけましょう。
そのためには、「着ない服」を処分することも大切です。さらに、クローゼットが小さくて余裕がないという人は、クリーニング店の「預かりサービス」を利用してみてはどうでしょうか。クリーニングに出すと、そのまま次のシーズンまで預かってくれるサービスが人気です。お店によっては無料、もしくは手ごろな値段で利用できるようになっています。ネットで申し込めて、家まで引き取り・宅配してくれるところも。
クローゼットの中がギュウギュウ、という方は、上手に活用してみてはいかがでしょうか。

こういったラクチンな管理法を取り入れると、「片付けストレス」を減らすことができます。
また、普段からものと丁寧に向き合う習慣のある人は、それが行動にも自然に表れます。片付けの対象はものだけではありません。思考・時間・情報すべてです。まずはクローゼットから整理整頓をして、自分磨きをしてみませんか。

取材・文/臼井美伸(ペンギン企画室)
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