ホリスティックビューティーで質感からデザインを作り上げる『U-REALM ginza』
2017年6月にオープンし1周年を迎える『U-REALM ginza』。デザインに特化したサロンだった『U-REALM』にケアを加えることで、唯一無二の存在となり注目を集めています。銀座店代表の森聡司さんに、入社のきっかけやコンセプトを伺いました。
デザイン×ケアで『U-REALM』がさらにパワーアップ
――U-REALMグループの歴史について教えてください。
「創業は2005年になります。今ではフランチャイズを含めて10店舗を展開、スタッフ数でいえば90人という大きな組織になりました。創業から9年ほどは1店舗で経営をしていたのですが、2014年からは立て続けに新規店をオープンしています。U-REALMで育った人間が増えてきて、独立や店舗展開をしていきたいという声があがり、それに応えるべく会社が動いた形ですね」
――このお店のコンセプトは?
「もともとU-REALMはデザインに特化したサロンだったのですが、銀座店ではきれいな髪のコンディションからデザインを作り上げるということをコンセプトとしています。ケアとデザインの両立ですね。ケアは勉強すればできるようになりますが、デザイン性についてはすぐには確立されないと思うんです。でもU-REALMはデザインを追求してきたサロンなので、そこにケアを組み合わせることで唯一の存在になれると思っています。カラーやトリートメントは必ず自分たちで試してみて、そこから本当にいいものを選ぶようにしています」
――ホリスティックビューティーというものを提唱しているそうですが、どんなものなのでしょうか?
「『ホリスティック』とは相対的という意味ですが、頭皮や髪を細胞からサポートする新しいヘアケアの形です。具体的にはテラヘルツ機能水を使ったタンパク質の再生や復元、そして結合水を使って薬剤などが髪に残らないようにすることで、髪本来の艶や強さを引き出すことができます」
自由と責任のなかで成長できる環境
――森さんの入社のきっかけについて教えてください。
「僕は代表取締役の高木が以前在籍していたサロンで一緒に働いており、メインでアシスタントをしていました。高木が独立をし『U-REALM』を立ち上げるときに一緒に移ってきました。ただ、地元の福岡にいつかは帰ることを決めていたので、一度は退職し福岡で働いていたのですが、このお店での仕事に忘れられない部分があって。やはり東京は美容の第一線なので情報が早いんですね。それで戻りたいと思っていたときに、高木がまた声をかけてくれて。その後は、経堂店、銀座店の立ち上げに参加し、今は両店の代表に就かせてもらっています」
――高木さんについていこうと思った理由は?
「絶対的に守ってもらっている感じがあるんですね。高木は基本的には口を出すようなことはないですし、自由にやらせてもらっているんですが、それは結果を出すための自由という感じなんです。『自分たちで考えてやったことで失敗をしても責任はちゃんととる、そのかわりなぜ失敗したのか、次にどう活かすかを説明できるように』と言われていて。もちろん会社が求める数字というのは提示されるんですけど、それに対してどう道筋を立てて、スタッフをどうまとめていくかということは、店長と代表で話し合って決める形なんです。なので、店舗によって年齢層、ターゲットやお店の雰囲気など全然色が違いますね。価格を下げてお客さまをたくさん呼ぶのか、それとも付加価値を付けていくのかとか、その戦略もそれぞれ決めていて、そこにやりがいを感じます」
――それは楽しくもあり、大変でもあるような…。
「そうですね、自由といっても放し飼いの自由という感じではないのでシビアですよ。胃が痛くなるときもあります(笑)。うちの会社では総売上に対してスタッフの頭数で割っていくという感じなので、湘南だろうが、新宿だろうが、銀座だろうが場所は関係なくて、単純にスタッフの数に対して目標の売上が決められているんです。たとえばゴールデンウィークになると、住宅街のなかのお店であればあまりお客さまは来ないですが、繁華街にあるようなお店だと人がたくさん訪れます。でもそういうことは事前にわかっていることなので、ゴールデンウィーク前にどんなことができるのか、お客さまがあまり来ないと言ってもひとりも来ないわけではないので、お越しいただいたお客さまに何ができるか、どんなキャンペーンができるかを考えて行動します。いろいろ考えないといけないこともあって大変ですが、達成したときはスタッフとの一体感が生まれるんです。店長や代表だけが取り組んだところで結果は出ないんですよね。細かく指示を出し、スタッフとの温度差が出ないようにしています」
スタッフは自分たちの写し鏡だと言う森さん。後編では『U-REALM』がとくに力を入れている人材育成について詳しくお話を伺います。
情報があふれ便利な時代だから人間らしい接し方で熱量を引き出す『U-REALM ginza』>>