美容師に必要なこととは?資格や磨くべき技術、スキルなどについて解説|美容師向きの適正とは?

美容師になるためには、国家資格を取得する必要があります。国家資格以外にも、美容に関する知識や技術は重要です。また、信頼される美容師になるためには、それ以外にも磨くべきスキルがあります。

今回は、美容師に必要な資格やスキル、美容師向きの適性などについて解説します。

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美容師免許は国家資格!受験資格や免許の取得方法について解説


美容師として働くために必要な美容師免許は国家資格です。では、美容師免許はどのように取得すればよいのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

まず、美容師の国家試験を受験するためには、受験資格が必要です。受験資格は、養成施設で一定期間学ぶことで得られます。履修年数は養成施設に入学した時期が平成10年4月1日以降か、それ以前かによって異なります。

国家試験が実施されるのは年2回。筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。筆記試験では、関係法規・制度、衛生管理、保健、香粧品化学、文化論、理容(美容)技術理論、運営管理の7課目から出題されます。実技試験は、「衛生上の取扱試験」「基礎的技術試験」と、「第1課題カッティング」「第2課題オールウェーブセッティング・ワインディング」のいずれかです。

美容師免許についてはこちら:美容師免許を取得するにはどうすればいいの? 働きながら目指すには夜間・通信がおすすめ

公益財団法人理容師美容師試験研修センター
https://www.rbc.or.jp/

美容師免許以外にも持っていると役立つ資格や知識がある!


美容師免許は美容師になるために必須の資格ですが、そのほかにも取っておくと役立つ資格があります。美容師としてのスキルアップや、独立する際にさまざまなサロンメニューを用意できるなど、さまざまなメリットが得られるでしょう。

ここでは、美容師に役立つ資格や知識を5つご紹介します。

1.JMA|日本メイクアップ技術検定試験

一般社団法人JMAが行っている試験。 JMAが定める正しいメイク基準を基本とし、技術力や接客力、知識力を高めることを目指す検定です。3級~1級の3段階で、それぞれの級に合わせたメイクの実技試験を受けます。美容師はヘアメイクをセットで依頼されるケースも多いので、役立つ機会が多い技術となるでしょう。

一般社団法人JMA|日本メイクアップ技術検定試験

2.JNEC|ネイリスト技能検定

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが行っている試験。ネイリストの正しい技術と知識向上が目的の検定です。3級~1級の3段階で、それぞれに筆記試験と実技試験があります。近年はヘアサロンにネイルサロンが併設しているケースも多く見られますので、キャリアップに役立つでしょう。

公益財団法人日本ネイリスト検定試験センター|ネイリスト技能検定
http://www.nail-kentei.or.jp/

3.ヘアケアマイスター

日本ヘアケアマイスター協会が実施している認定試験。毛髪診断や皮膚科学など、ヘアケアに関する理論や知識を習得できる試験です。初級にあたる「プライマリーコース」から、「ミドルコース」「ヘアケアマイスター1次」「ヘアケアマイスター2次」と、4段階で習得していきます。ヘアケアの専門的な知識をもってお客様へカウンセリングをすることで、より安心感を与えることができるでしょう。

日本ヘアケアマイスター協会|ヘアケアマイスター認定制度
http://www.jhcma.or.jp/index.html

4.色彩技能パーソナルカラー検定

NPO法人日本パーソナルカラー協会が行っている検定試験。肌や瞳などの色に調和する色をパーソナルカラーといい、お客様に似合う色を診断する技能を身に付けるのがパーソナルカラー検定です。初級にあたる「モジュール1」、中級にあたる「モジュール2」は併願受験が可能で、「モジュール2」に合格すると「JPCAパーソナルカラーアシスタントアドバイザー」に認定されます。上級の「モジュール3」に合格すると、「JPCAパーソナルカラーアドバイザー」に認定されます。

美容師とカラーは切り離せないもの。ヘアカラーをはじめ、メイクにおいても役立つ技術となるでしょう。

NPO法人日本パーソナルカラー協会|色彩技能パーソナルカラー検定
https://www.p-color.jp/

5.ケミカル講座やセミナー

ヘアサロンで使用する、シャンプーやカラー剤、パーマ剤などのケミカル用品に関する講座も実施されています。お客様によっては、ケミカル用品でトラブルが発生する場合もあります。そのようなトラブルを事前に防ぐため、ケミカル用品の理論を学んだり、知識を深めておくことも重要といえます。

また、心理学やカウンセラー向けのセミナーに参加するのも良いでしょう。美容師は、お客様のニーズを理解するスキルが必要です。ニーズを理解したうえで適切な提案ができるよう、接客のスキルを磨くことも大切です。

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アシスタントもスタイリストも! 美容師が磨くべき技術とスキルを解説


美容師は手に技術を持つ職業のひとつです。ヘアスタイリングのプロとして、お客様の希望を考慮しながら「美」を提供するためには、さまざまな技術が必要になります。ここでは、美容師が一流のスタイリストになるために磨くべき技術とスキルをご紹介します。

1. カットやパーマなどの技術力|お客様の希望を叶える施術

美容師の基本的なスキルといえば、カットやパーマなどの技術力でしょう。お客様の理想のヘアスタイルに仕上げるためには、正確なカット技術や、パーマやカラーリングをきれいに仕上げるための技術、お客様にリラックスしてもらえるようなシャンプー技術などが必要です。お客様の希望を叶えるための技術力の向上は、美容師にとっては一番の課題といえるでしょう。

2. カウンセリング力|お客様の希望を正確に把握しつつ提案する

お客様の悩みやなりたいイメージを正確に理解するためには、傾聴力が必要です。お客様がイメージしているスタイルが抽象的な場合もありますし、上手に伝えるのが苦手な方もいるでしょう。そのようなときに、お客様に寄り添い親身になって話を聞くことで、正確なイメージを把握できるようになるでしょう。

また、お客様の希望のヘアスタイルに仕上げることは大切ですが、客観的に見てお客様がより美しく見えるヘアスタイルを提案する、プレゼンテーション能力も必要です。たとえば、ミディアムボブを希望するお客様との会話のなかで、どんなスタイルを希望しているのかを察しながら、的確な提案をしなければなりません。

3. 観察力|お客様の好みを察知する

お客様の服装、メイクなどを見て、好みを察知する観察力も養っておいたほうが良いでしょう。かわいらしい服装やメイクをしているお客様にはガーリーなヘアスタイル、モノトーンやシックな服装でシンプルなメイクのお客様には大人っぽいヘアスタイルなど、観察力がつけば、おおよその傾向もわかってきます。また、顔型などから似合うヘアスタイルをイメージし、お客様のコンプレックス解消に役立つ場合もあります。

4. 流行のアンテナ感度|トレンドに敏感に反応する

ヘアスタイルは時代によって変化していくため、同じショートボブであっても、現在の流行と数年前ではスタイルが少し違います。性別や年代に限らずどんなお客様にも、トレンドを取り入れたヘアスタイルは喜ばれるでしょう。美容師は、時代の流行や最新の情報をいち早くキャッチするため、アンテナの感度を高めておかなくてはなりません。

5. コミュニケーション・接客力|お客様に心地よい時間を提供する

サロンではお客様と美容師がマンツーマンでの施術になるため、会話やコミュニケーションが必要になります。お客様に気持ちよく施術を受けてもらうためにも、接客は重要。コミュニケーションを取りながら、お客様に居心地のよい空間を提供して「またこのサロンに来たい」と思ってもらえるような接客を心がけましょう。

6. デザイン力|お客様に似合うヘアスタイルをデザインする

お客様のなかには、スタイリストに自分が似合うヘアスタイルになるようにと「お任せ」で依頼する方もいます。その場合、お客様の魅力が引き出せるヘアスタイルをデザインできる能力が必要です。お客様とのカウンセリングのなかで希望のヘアスタイルをイメージして、実際にデザインとして落とし込めるスキルを磨きましょう。

7. 向上心|自分の技術をさらに高める努力ができる

美容師は、日々移り変わるトレンドを意識しながらスキルアップを目指していきます。技術力、接客力、カウンセリング力、デザイン力、トレンドへの感度など、つねに磨く努力ができる職業でもあるのです。向上心を持つことで、自身が成長を感じながらできる仕事にやりがいが生まれるでしょう。

何が重要? 美容師向きの適正とは


美容師には技術力のほかにもコミュニケーション力など、さまざまな能力が必要です。ここでは、美容師として活躍するのに向いている適正についてご紹介します。

1. 美容やおしゃれが好き|知識や情報の収集が苦にならない

美容師はお客様に似合う「美」を提供する職業です。そのため、お客様に満足してもらえるようなサービスを提供するためには、美容師自身が美容やおしゃれが好きでなくてはいけません。また、「今なにが流行しているのか」などトレンドに関する情報収集が苦にならず、積極的に情報収集やスキルアップするための勉強ができる人に向いています。

2. 人が好きで、積極的にサポートしたい

美容師は接客業でありサービス業でもあるため、まず人と接することが好きでなければいけません。初対面の人とも会話することに抵抗がなく、話を繋げられるコミュニケーション能力が大切です。また、お客様がきれいになっていくのにやりがいを感じていて、積極的にサポートをしていきたいと考えている人は、美容師に向いているといえるでしょう。

3. 忍耐力や体力|長時間の仕事を乗り切れる

美容師はまず、アシスタントとしてサロンでスタイリストになるための下積みがあります。アシスタントの間は営業時間中、シャンプーやスタイリストの補助としてさまざまな仕事があり、営業時間終了後に先輩スタイリストから技術を学びます。そのため、長時間労働を乗り切るための体力と忍耐力が必要です。

美容師に器用・不器用は関係ある?


美容師は器用な人が向いている、と考える方も多いのではないでしょうか?美容師を志していて自分が不器用だと感じている人は、「向いていないのかな……」と落ち込んだ経験もあることでしょう。しかし、実は美容師に器用・不器用はあまり関係ないのです。

美容師の養成施設に通っているときや美容師になって間もないときは、器用な人のほうが早く技術を習得していくように見えるかもしれません。スムーズにステップアップしていく人を見て、うらやましく思うこともありますよね。ところが、不器用な人ほど忍耐強く努力を重ね、時間がかかってもしっかりとした技術を身に付けられるケースも多いのです。

また、左利きの方も、美容師が向いていないと諦めてしまうケースがありますが、左利き用のハサミも販売されていますので、諦める必要はありません。

もともとの特性よりも、美容師の仕事や人が好きなこと、忍耐力があることなどのほうが、美容師として重要なことといえるでしょう。

大丈夫? 押さえておきたい美容師のマナー


接客業である美容師は、お客様に対するマナーも覚えておかなくてはいけません。とくに施術中はお客様とマンツーマンになるため、マナーや言葉使いなどをしっかりと身に付けておきましょう。ここでは押さえておきたいマナーをご紹介します。

1. 挨拶は基本! 明るい笑顔で迎えよう

どんな職業であっても、挨拶は基本です。とくに接客業では、来店するお客様に明るく笑顔で挨拶をしてお迎えすることが大切。はじめて来店するお客様は「どんな美容室なのか」と緊張をしています。はじめての方に対しても、来店時にスタッフが明るく対応すれば安心できるでしょう。お客様にサロンですてきな時間を過ごしてもらうためにも、笑顔で挨拶することが大切です。

2. 電話応対は忙しい時でもていねいに

予約の受付や問い合わせなども、アシスタントやスタイリストの仕事です。忙しいときに問い合わせの電話が鳴ることもあるでしょう。そんなときでも、素っ気ない態度や忙しいからといって早口でまくし立てるような口調は禁物です。電話では相手の顔が見えないため、口調だけでお客様は判断してしまいます。どんなに忙しいときでも、電話応対ではていねいに接するように心がけましょう。

3. 砕けすぎはNG! 言葉遣いをチェックしよう

繰り返し指名をくれるリピーターのお客様は、スタイリストにとってとてもありがたい存在です。何度も施術しているうちに、プライベートの話や悩みごとを聞くこともあるでしょう。親しみを込めて砕けた口調で話してしまいがちですが、なかにはそれを不快に思うお客様もいます。また、まわりのお客様も聞いていて不快に感じる方もいるので、あくまでもお客様であることを忘れないようにしましょう。

4. 清潔感のある外見を心がけよう

美容師はお客様を美しくする職業ですので、自身の身なりにも気を付けなければいけません。サロンの雰囲気はありますが、あまり清潔感のないヨレヨレの服装やボサボサのヘアスタイルだと、お客様は不快に感じます。サロンには鏡がたくさんありますので、ご自身の服装やヘアスタイルをこまめにチェックしましょう。

技術とスキルを磨いて、より信頼される美容師を目指そう!


美容師は、国家資格のほかにも技術・接客などのさまざまなスキルが必要で、労働時間や下積み期間が長い仕事です。しかし、お客様がきれいになったときの喜びを感じられる、やりがいのある仕事でもあります。

美容師にとって必要な技術とスキルを磨いて、今よりもさらにお客様やサロンから愛されて信頼される美容師を目指しましょう。

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