エステティシャンになるには資格が必要? エステティシャンを目指す方法や様々な資格を紹介
エステティシャンとは、お客様の悩みに合わせて美容やリラクゼーションなどの施術をおこなう仕事です。しかし、この仕事に就くには資格などは必要なのでしょうか。
今回は、エステティシャンを目指す方法や、おすすめの資格をご紹介します。基本的な資格以外にも、キャリアアップや仕事の幅を広げるのに役立つ、国際資格・脱毛資格をお伝えするので、ぜひ役立ててください。
エステティシャンになるには資格が必要なの?
瘦身や脱毛などの施術をおこなうエステティシャンは、おもに美容サロンやリラクゼーションサロンなどで働きます。では、エステティシャンを目指すためには、なんらかの資格が必要なのかを確認しましょう。
エステティシャンの仕事内容は以下の記事を参考にしてください。
エステティシャンとは?|1日の流れや仕事内容など徹底解説
エステティシャンに必須の資格はナシ|資格取得のメリットとは?
エステティシャンになるために必要な必須の資格はありません。美容に関わる仕事のため、資格が必要なイメージがあるかと思いますが、実はエステティシャンの場合、未経験でもなることが可能です。
とはいえ、働くうえで民間資格を取得するメリットはあります。そこで、エステティシャン関連の資格を取得するメリットをお伝えしましょう。
1. お客様の信頼を得やすい|集客力UP
エステティシャン関連の資格を取得していると、それが技術力の証明となるため、お客様の信頼を得やすくなります。
なにも資格を持っていないスタッフよりは、なんらかの資格を持っているエステティシャンに施術してもらったほうが安心だと感じるお客様は多いものです。資格があることで、ほかのサロンと差別化ができ、集客力UPにもつながります。
2. 確かな知識と技術が仕事の質を上げる
資格を取得する過程で、確かな知識と技術力が身につきます。その技術や知識を活かして、お客様の悩みを解決できたり、お客様に合った施術ができたりするようになります。
よりお客様に満足してもらえる施術ができるようになるので、リピーター増加にもつながるでしょう。よいエステティシャンになるには、つねに知識と技術を学び続ける姿勢が大切です。
3. 給与UPにつながる|資格手当・指名数増加
サロンによっては、指定の資格を持っていることで手当がつくことがあります。お店側も、より技術の高いセラピストに働いてほしいからです。
資格を取得することで、技術と知識の証明ができ、より高いレベルの施術を提供できるので指名数やリピーターが増えやすくなります。また、給与にインセンティブ加算をするサロンが多いので、指名数が増えることで給与UPにつながるでしょう。
4. 就職・転職に有利|応募できるサロンが増える
未経験でも働けるサロンはありますが、即戦力を求めているサロンも多いです。資格を持っていることで、一定の技術と知識が証明できるので、就職および転職に有利になる可能性もあるでしょう。資格保有者しか応募できないサロンもあり、資格を持っていれば応募できるサロンの幅が広がります。
よりレベルの高いサロンで働けるチャンスにもなるので、エステティシャンとして上を目指す人にとって、資格を取ることは大きなメリットです。
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エステティシャンを目指すには?
エステティシャンを目指すには、具体的にどうすればよいのでしょうか。ここでは、エステティシャンを目指すためのおもなルートをいくつかご紹介します。
1. 専門学校・スクールへ通う|認定校なら資格取得のサポートも
エステティシャンを目指すために、専門学校やエステティックスクールに通うという方法があります。美容専門学校では、美容に関する総合的な知識と技術を身につけることが可能です。
エステティックスクールは、フェイシャル・脱毛などそれぞれの分野に特化した技術を身につけられます。とくに日本エステティック協会などの認定校で学ぶ場合は、資格取得に向けてのサポートも期待できるでしょう。
専門学校のメリットとは?
専門学校では、必須科目として「美容の総合知識・技術」、選択科目として「エステティック専門知識」があるので、エステティックの知識だけでなく、美容の総合的な知識・技術を学べます。
エステティシャンだけでなく、ほかの美容関連資格も同時に勉強できるので、幅広く学びたい方に適している教育機関です。2年以上のカリキュラムを組んでいる学校が多いので、時間をかけてじっくり学べます。
スクールのメリットとは?
エステティックスクールは、脱毛やフェイシャルエステなどといった特定の分野に特化し、集中的に学べるのが特徴です。受講スタイルは、通学と通信を選べる場合もあり、働きながら・通学しながら学べます。そのため、短期で集中的に学びたい方に適している施設です。
多くのスクールではカリキュラムを修了し、試験に合格することで、認定資格を取得できます。
2. エステサロンで働きながら学ぶ
スクールや専門学校に通わず、エステサロンで働きながら学ぶことも可能です。未経験でも働けるサロンに入り、そのサロン独自の研修を受けて、知識および技術を身につけていきます。この場合、お金をもらいながら学べるのが大きなメリットでしょう。
施術だけでなくサロンの掃除やレジ計算、施術準備なども経験できるので、エステティシャンとしての今後の成長にもつながります。
これから取得を目指す方に! おすすめ資格を紹介
資格を持っていなくても、働けるエステティシャン。しかし、資格を持っていることで有利になることは多いです。ここでは、これから資格取得をしようと考えている方に向けたおすすめの資格をいくつかご紹介します。
AJESTHE(日本エステティック協会)|AJESTHE認定エステティシャン
AJESTHE(日本エステティック協会)は、健全なエステティックの普及と発展を目的にして、1972年に設立された団体です。
AJESTHE認定エステティシャンとは、基本的な知識・技術を兼ね備え、適切なサービスを提供できる能力を持っている人に与えられる資格です。
一般社団法人 日本エステティック協会
資格取得までの流れ
資格を取得するためには、認定養成学校に入学する方法と、実務経験を積んでから試験を受ける方法の2つがあります。
認定の養成学校では、300時間以上のカリキュラムを履修したあとに試験を受けることが可能です。一方、エステサロンで1年以上の実務経験がある場合は技術力確認試験に合格したあとに試験を受け、合格することで資格の取得ができます。
キャリアアップができる上位資格
AJESTHEの認定エステティシャン資格には、認定上級エステティシャンや認定トータルエステティックアドバイザーという上位資格があります。
認定上級エステティシャンは、認定校での1,000時間以上のコースを修了、または認定エステティシャン取得後に2年以上の実務経験があるなどの条件を満たし、筆記と実技の両方の試験に合格すれば取得可能です。
また、認定トータルエステティックアドバイザーは、認定上級エステティシャン資格を取得している・所定の実務経験があるなどの条件を満たし、試験に合格することで取得できます。
AEA(日本エステティック業協会)|AEA認定エステティシャン
AEA(日本エステティック業協会)とは1987年に設立され、おもにエステティシャンの教育や業界の社会的信用と信頼性の確保などをおこなう団体です。
AEA認定エステティシャンになることで、基礎的な知識および技術を持ち、なおかつ禁忌や注意事項をしっかりと理解したうえで安全な技術を提供できることをアピールすることが可能です。
資格取得までの流れ
この資格を取得するには、フェイシャルやボディなど施術を取り扱うエステサロンで働いたという実務経験がある、もしくはAEA認定の学校で指定されたカリキュラムを履修している必要があります。
そして、筆記と実技からなる認定試験に合格したのち、登録申請をすることで資格を取得することが可能です。
キャリアアップができる上位資格
AEAでも、AJESTHE同様に、上級認定エステティシャンと認定インターナショナルエステティシャンという上位資格があります。
上級認定エステティシャンは、認定エステティシャンや同等の資格取得後に1年以上の実務経験があるなどの条件を満たし、試験に合格すれば取得できる資格。
認定インターナショナルエステティシャンは、上級認定エステティシャンの資格を取得しており、一定の実務経験があるなどの条件を満たし、試験に合格することによって取得可能です。
国際資格を取得すれば海外での活躍も目指せる
エステティシャンの資格には国際資格もあり、国際資格を得ると、海外でエステティシャンとして働くことも可能です。そこで、3つの国際資格をご紹介します。
CIDESCO-NIPPON(シデスコ)|Beauty Therapy Diploma
エステティックの教育機関として世界的に認められている国際団体のCIDESCO-NIPPON(シデスコ)は、1946年にベルギーで設立されました。エステティック全般の知識および技術のレベル向上と、世界中への普及を目的として活動しています。
CIDESCOインターナショナル・エステティシャンだということを証明するBeauty Therapy Diplomaは、エステティックの知識および技術が世界水準にあることを示すことが可能です。
資格取得までの流れ
養成学校で600時間以上のエステ基礎教育を受けていること、またはエステの実務経験が3年以上あることが受験資格の条件です。
書類審査を受けたあと、筆記・実技試験があります。そして、60時間の事前講習を受けたあとに、本試験を受けることが可能です。
INFA(インファー)|INFA国際ライセンス
INFA(国際エステティック連盟)は、1978年に設立された、世界に1つしかないエステ教育専門の国際機関。とくにヨーロッパでは評価の高い団体で、エステ業界では世界のリーダー的存在ともいわれています。
INFA国際ライセンスとは、INFAが認める国際的なエステティックライセンスです。世界的に権威のある資格で、85点以上の優秀者には「ゴールドマスター」の称号が与えられ、さらに優秀と認められるとゴールドメダルが贈られます。
資格取得までの流れ
INFA国際ライセンスを取得するには、INFAスクールの規定のカリキュラムで全単位を取得して修了試験に合格し、年2回行われる国際試験を受けて合格する必要があります。
スクールでは、本場ベルギーの新しい知識や技術を学ぶことが可能。コースの種類は「フェイシャル」「ボディ」「フェイシャル&ボディ」の3つです。
ICAM(イカム)|
ICAM JAPANとは、美の本場といわれるフランスにある「ICAM FRANCE」と提携して、日本やアジアの美の発展に寄与することを目指す団体です。ライセンスを取得するためには、ICAMの認定校で所定の内容を学ぶ必要があります。
資格取得までの流れ
ICAMライセンスはいくつかの部門に分かれており、エステティック部門では4つのライセンスがあります。もっとも基礎である「認定エステティシャン」資格は300時間、もっとも上位の「マスターエステティシャン」は1,200時間の履修が必要です。
その後、試験に合格することでライセンスを得ることができます。
仕事の幅を広げる脱毛の資格
エステサロンで提供されるメニューのなかには、脱毛もあります。医療脱毛の場合は国家資格である医師免許や看護師免許が必要ですが、サロンで美容脱毛をおこなう場合は資格は必須ではありません。しかし、持っているとよい資格もあるのでチェックしてみましょう。
日本スキン・エステティック協会|認定電気脱毛士(CPE)
認定電気脱毛士(CPE)とは、電気脱毛士の技術管理をおこなう米国電気脱毛協会(AEA)が認める国際的な資格。日本スキン・エステティック協会がAEAと提携し、日本での試験を実施しています。
資格取得までの流れ
認定電気脱毛士(CPE)の受験資格には4つのパターンがあります。例を挙げると、ひとつは、電気脱毛の実務経験が1年以上かつ600時間以上あり、CPEの予備試験に合格した人です。
予備試験は実務なので、予備試験合格後、筆記の認定試験を受けて合格すれば資格取得です。
日本脱毛技術研究学会|認定登録脱毛師(CRE)
日本脱毛技術研究学会は、美容電気脱毛の健全な発展を目指して活動をおこなっている団体です。学会が毎年実施する筆記および実技試験により、認定登録脱毛師(CRE)の資格を得ることができます。
資格取得までの流れ
認定登録脱毛師(CRE)の受験資格として、実技試験を受けるには1年以上の実務経験が必須。筆記と実技を両方合格してから3カ月以内に認定登録することで、資格が認められます。
日本脱毛安全普及協会|2級認定脱毛士
日本脱毛安全普及協会は、連射式脱毛を安全に提供するための知識や技術をサポートする団体。2級認定脱毛士は、テキストの内容をきちんと理解できているかを問われる資格です。さらなる上位資格に、上級脱毛士もあります。
資格取得までの流れ
認定脱毛士の受験資格は、実務経験が6カ月以上あることです。年に3回程度実施され、90分の筆記試験で80%以上正解できれば資格を取得できます。
資格取得はメリット多し! 自分に合った資格&方法を選ぼう
エステティシャンになるには、美容専門学校やスクールに通う方法と、サロンで働きながら研修を受ける方法があります。
エステティシャンになるために必ず必要な資格はありませんが、資格を取っておくことで確かな技術および知識の証明となり、給与UPが見込めることや就職・転職に有利になるといったメリットが得られるのが特徴です。
国際資格や脱毛の資格など、業務の幅を広げられる資格もあるので、自分に合ったものを選んで、エステティシャンとして活躍してみてくださいね。
引用元
【AJESTHE(日本エステティック協会)】
日本エステティック協会
AJESTHE認定エステティシャン
AJESTHE認定上級エステティシャン
AJESTHE認定トータルエステティックアドバイザー
【AEA(日本エステティック業協会)】
日本エステティック業協会
エステティシャンになる
資格取得について
【CIDESCO】
CIDESCO-NIPPON
ビューティーセラピーディプロマ
【INFA(国際エステティック連盟)】
国際エステティック連盟(INFA )とは
INFA国際ライセンス
スクール案内
コース案内
【ICAM JAPAN】
ICAM JAPAN
ICAM JAPANについて
ICAMライセンス
【JSA(日本スキン・エステティック協会)】
日本スキン・エステティック協会
エステティシャンの方へ CPEとは
CPEになるために
【JES(日本脱毛技術研究学会)】
日本脱毛技術研究学会
学会活動について
CRE資格取得要項
【JESA(日本脱毛安全普及協会)】
一般社団法人 日本脱毛安全普及協会
協会概要
脱毛士検定
2級認定脱毛士検定
厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag:エステティシャン