エステティシャンにおすすめの髪型とは? 長さ別のポイントを紹介
エステティシャンは美容のプロとしてお客様の前に立つため、身だしなみにも美意識の高さが求められます。それは、髪型も例外ではありません。
本記事では、エステティシャンの髪型のポイントや長さ別におすすめの髪型、そして面接時の髪型や服装のポイントについて紹介します。
エステティシャンの髪型のポイントとは?
エステティシャンの髪型は「必ずこの髪型でなければいけない」といったルールは基本的にありません。ただし、サロンによって髪型を決めているケースもあります。
サロンのルールで髪型の指定があるなしに関わらず、共通して配慮しておきたいポイントを5つ紹介します。
1. 清潔感
エステティシャンの髪型は、清潔感を感じられることがとても重要です。
施術でお客様に触れる上、施術によってはお客様との距離が近い場合もあります。その際、エステティシャンが清潔感に欠ける髪型や身だしなみをしていたら、お客様が衛生面に不安を感じてしまうかもしれません。
お客様に、不潔な印象や不快感を与えないためにも、清潔感のある髪型を意識しましょう。
2. サロンの規定
サロンによっては髪型や髪色について規定を設けている場合もあります。そのため、入社する前に規定をしっかりとチェックしておくことが大切です。
そのほかネイルなどの身だしなみ全般についても書かれていることが多いため、あわせてチェックしておきましょう。
また、面接などでサロンを訪れた際に、働いているスタッフの髪型や身だしなみに注目してみるのもおすすめです。
3. エレガントさ
美容のプロとしての美意識の高さとエレガントさを意識しましょう。
エステティシャンの美意識が低い部分が垣間見えると、お客様はその人に施術を任せても大丈夫か、不安に感じるかもしれません。
不要な不安を避けるためにも、お客様にあこがれてもらえるようなエレガントさのある髪型を意識し、髪型だけでなく髪質にも注意を配りましょう。そのためには、こまめなカラーリングやトリートメントなど、日頃からのケアが重要です。
4. 施術しやすさ
清潔感とエレガントさも配慮した髪型でも、施術の妨げになるような髪型は避けましょう。
下を向いて施術をしてもじゃまにならないよう、前髪やサイドの髪が顔にかからないような髪型が最適です。
施術中に髪の毛がお客様の肌に触れることのないように配慮しましょう。お客様によっては髪の毛が触れることに不快感を示したり、かゆみを感じたりする場合もあるため、注意が必要です。
5. 主張しすぎない
サロンでの主役は、エステティシャンではなくお客様です。お客様より目立つことがないよう、控えめで主張しすぎない髪型を意識しましょう。
髪型を決める際はお客様の視点に立って考えることを意識し、安心して快適に施術を受けてもらえるよう配慮しましょう。
おすすめの髪型とポイントを長さ別に紹介
エステティシャンにはエステティシャンにふさわしい、上品でおしゃれで清潔感にあふれたヘアスタイルが求められます。
ここでは、エステティシャンの髪型のポイントを踏まえた上で、長さ別におすすめの髪型を紹介します。
ロングヘアおすすめの髪型
髪が肩より長い場合、もちろんそのままでは施術をするときに髪がぱらぱらと落ちてしまいます。お客様が不快に感じないように髪をまとめてすっきりした印象になるようにしましょう。
そこでおすすめするのは、お団子やポニーテール、夜会巻きです。夜会巻きは後で詳しく紹介します。
アップは派手に見えがちですが、パーティヘアではありませんから派手になり過ぎないよう質素なイメージで作るくらいでちょうどいいと思います。
ロングヘアのポイント
髪の毛が横から落ちるようなルーズな巻き方や、逆毛を立てる方法はエステティシャンには向きません。一見おしゃれに見えても不潔な印象になりやすいため、お団子やポニーテールならおくれ毛がないように、夜会巻きならきちんと巻き上げて、清潔感のある髪型にしましょう。
仕上げには、髪の毛が落ちてこないようワックスやスプレーを使ってしっかりと固めましょう。
長さが足りなかったり、どうしてもきれいに整えられなかったりするときは、ヘア用のネットに髪の毛を入れるなど1日中エステをしても崩れないよう対策が必要です。髪飾りはシルバーやべっこうなどのシンプルな素材のものにしましょう。
ミディアムヘアおすすめの髪型
一番個性を出せるのはミディアムヘアですが、まとめるには長さが足りず難しいかも知れません。
バックやサイドで簡単にまとめたシニョンや、サイド部分を束ねるハーフアップなどがおすすめです。
ミディアムヘアのポイント
肩に髪の毛がつかない程度の長さなら、無理にアップにする必要はありませんが、うつむいたときに髪がお客様の顔に当たってしまうのはもちろん、ぎりぎりというのもNGです。
サイドの髪をしっかり上げるように束ねたり、ヘアピンで留めたりといったフェイスラインの見えるスタイルがおすすめ。クリップやマジェステで留めるなど、後ろ姿の清潔感も大切にしてください。
ショートヘアおすすめの髪型
髪を片耳だけかける、オールバック、前髪と両サイドの髪を編み込んで横に流すなどショートでもアレンジはたくさんあります。少し長めにしてボブヘアっぽくするのもいいでしょう。
ショートヘアのポイント
肩にもついていないし、下を向いても髪の毛が落ちてこないくらい短い人は、お客様への影響は少ないため特にアレンジする必要はないと思いがちですが、洗いっぱなしのボサボサヘアでは身だしなみをきちんとしているとは言えません。
ショートだからと手抜きをせず、ヘアクリームやヘアワックスでセットしましょう。だからと言って、固めておしまいでは冷たい感じになってしまいます。
まず目や耳にかかる髪があるときはヘアピンで留め、すっきりした印象を心がけてください。
またショートの場合は、前髪やサイドの髪をどうアレンジするかがポイントになります。顏のまわりをすっきり見せるように、前髪は横に流してシンプルなヘアピンで留め、サイドの髪も前髪と一緒に流して顔に落ちてこないようにしましょう。
前髪やサイドの髪をねじったアレンジもおすすめです。コテで毛先を軽く巻いて、前髪と両サイドの髪を編み込みにし、ヘアピンで耳の後ろに留めます。上品で華やかな印象になります。
スタイリングを簡単にするためにはカットの仕方もポイントになります。前髪は中央を短めに、サイドは流すために長めにしておきます。
ベリーショートなら髪を片耳だけかけるのもクールですてきです。前髪を流したい方向と逆にブローするとふんわりと自然な流れになります。
前髪を伸ばしていて額を出しているなら、オールバックにして後ろですっきりまとめてもいいでしょう。
前髪はどうする?上品に見えるアレンジを
前髪は第一印象を決める大切な要素でもあります。接客業には欠かせないおしゃれな前髪アレンジについてもう少し紹介しましょう。
前髪を作っている人は、横に流してピンで留めたりスプレーで固めたりしています。おでこを出すとぐっと清潔感がアップします。
ロングヘアの定番!夜会巻きの作り方
見た目にも気を遣い、トレンドも上手に取り入れるなら、夜会巻きがおすすめです。
夜会巻きは英語で「フレンチツイスト」「フレンチロール」などと呼ばれます。キャビンアテンダントや美容部員など華やかな仕事をしている人に人気の髪型で、清潔感もありますし上品でエレガントな印象になるため、エステティシャンには最適と言えるでしょう。
誰もが一度は目にしたことがあると思いますが、明治時代に鹿鳴館で開催された舞踏会を「夜会」と呼んだので、舞踏会に行くとき女性がしていたアップスタイルの髪型を「夜会巻き」と呼ぶようになりました。
コツをつかめば簡単にできるのも魅力の1つで、コームやヘアピンなど自分が使いやすい道具で留めるだけで完成。1分ほどで簡単に髪をまとめられるので忙しい朝にもピッタリです。
用意するもの
用意するものは、ヘアピン、ヘアゴム、ヘアクリップ、ヘアスプレー、そして使い慣れたブラシなどです。夜会巻きコームという便利なクリップもあります。
夜会巻きの作り方
崩れにくい夜会巻きを作るコツは、少し低い位置で作ることです。髪を巻き上げるときに上の方に巻き上げ過ぎないよう、下の方で2回くらい巻き、毛先を内側に入れ込んでシニョンのようにまとめるのもおすすめです。
①アイロンで毛先を巻いておく
まず髪全体をくしでよくとかし、髪の毛を巻き込みやすいように、太さ26mmのヘアアイロンで毛先を巻いておきます。柔らかくてコシのない髪質の人にとっては、この手順は大切です。
②全体をたるまないようにしっかりねじり上げてまとめる
全体の毛束をたるまないように、地肌と平行になるように意識しながらしっかりとねじり上げます。やりにくいと思ったら、後ろで1つに束ねてからねじり上げてもかまいません。
ラフに仕上げたいときには顔のまわりにおくれ毛を残しておくのも良いのですが、エステティシャンでしたらおくれ毛はだらしなく見えてしまうかも知れないのでやめましょう。
毛先の部分を折りたたむようにして指で押し込み、毛束の内側に入れ込みます。余った毛先は、ねじった部分と地肌の間にさし入れるようにするのがポイントです。
③アメピンで数カ所固定する
アメピンを何カ所か差し込んで固定します。頭を振ってみて、落ちてこないようにしっかりと留めましょう。
④毛先を内側へ隠す
毛の流れを整えて、折り込んだ毛先を隠すようにおおいます。
⑤トップの高さを調整する
ねじり上げた毛束の固定は、地肌近くにしっかりとピンを留めるのがコツです。特に毛の量が多い人は、ピンの数を増やして、しっかり固定しましょう。
片手で押さえながらトップの毛束を引き出し、高さを調節してきれいに整えたら完成です。無臭のスタイリングスプレーで固めましょう。
夜会巻きコームを使うやり方
夜会巻きコームという便利なものもあります。コームのカーブした部分が外側に来るように持ち、髪をすくいながらねじった部分に差し込みます。最後にコームのカーブが頭に沿うように、ねじった部分の下の方に深くコームを差し込んだら完成です。
ラクにしっかり留めたい人は、コームを使う方法がおすすめです。
エステティシャンの髪色のポイントとは?
エステティシャンにふさわしい髪色とはどんな色でしょうか。お店によってまちまちで最近は比較的自由なサロンが多くなってきましたが、あまり派手なカラーリングはNGとなることが多いようです。
清潔感のある黒髪
清楚に見せる黒髪は、日本女性らしい美しさをアピールできてエステティシャンにもふさわしい髪色です。女性らしさを際立たせてくれ、日本人の顔だちにも一番合っているのです。
エレガントな雰囲気のある茶髪
明るすぎる茶髪はNGのサロンが多いですが、ナチュラルな茶髪は適度に存在感をアップしてくれますし、髪の毛の量が多く重たい印象になる人にも効果的です。
おしゃれで若々しく今時の女性に見せることもできるので、黒髪と同様に選択肢のひとつとして、おすすめの髪色とも言えます。
サロンによっては規定があることも
接客業ならどこでもあるように、また一般の職場でも規則があるように、エステサロンごとに髪色の規定が定められているケースが多いです。
規定をしっかり守って、サロンのイメージを保てるようにしましょう。
サロン面接時の髪型と服装のポイントとは?
面接の際にも就業時と同様に、清潔感がありエレガントさのある髪型を意識しましょう。仮にそのまま施術に入っても問題ないような髪型で、面接に臨むことがおすすめです。
髪色が明るい場合は、落ち着いた色にしておきましょう。
髪型以外も含めた、エステティシャンの面接にふさわしい身だしなみのポイントについては、下記の記事で詳しく紹介しています。
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エステティシャンの面接でよく聞かれる質問とは?面接のときに見られているポイントや身だしなみについても紹介
服装はどんなところに気をつければいい?
服装は、特に指定がない場合は黒やグレーのリクルートスーツ、服装自由の場合でも落ち着いたオフィスカジュアルがおすすめです。派手な装いやカジュアルすぎるものは、良い印象を与えません。いずれの場合も清潔さや上品さのあるものを選びましょう。
また、シワや汚れがないよう配慮することも大切です。
今のままじゃだめ?髪色・髪型自由なエステサロンはある?
今の自分のファッションを変えずにエステティシャンとして働きたい人もいるでしょう。接客業はご指名のお客様も大切ですから、個性を大事にすることも必要です。
髪型・髪色自由なサロンもある
エステティシャン求人のなかには、髪型や髪色が自由というサロンもあります。
自由と言っても、サロンによってその許容範囲はさまざまでしょう。お客様をお迎えするのにふさわしい、おしゃれできれいで上品で、さらに動きやすく常識的な清潔さを持ち合わせた髪色・髪型を意識しましょう。
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エステティシャンの髪型や髪色についての規定は、働く場所によって異なります。しかしどのような規定であっても、お客様の視点を意識して身だしなみを整える必要があることに変わりはありません。
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