アイリストの志望動機の書き方|採用担当者に響く例文とNG例を解説
まつエクやラッシュリフトなど、目元の施術をおこなう専門職「アイリスト」。その採用選考で提出する履歴書や面接において、志望動機は合否を左右する重要な要素です。
この記事では、採用担当者の心に響く志望動機の伝え方から、状況別の具体的な例文、避けるべきNG例まで、書き方のポイントを解説します。
なお、「アイリスト」は株式会社ローヤル化研が商標登録しているため、許可なく「アイリスト」を名乗ることはできません。
引用元
ローヤル化研|企業の方へ
なぜ志望動機を聞かれるの?サロン側が知りたい3つのこと

採用担当者が志望動機を聞くとき、応募者が「何を話すか」と同時に「どのように話すか」も見ています。アイリストは接客業であるため、正しい日本語や敬語を使えるかなど、ビジネスシーンに適応できるかを判断しながら、応募者の素質や性格も見極めているのです。
そのことを踏まえ、なぜ志望動機を聞くのか具体的な理由を見ていきましょう。
1. なぜこのサロンを選んだのか
数あるサロンの中から、なぜ自社を選んだのか。これは採用担当者が最も知りたいことの一つです。サロンのどこに魅力を感じて応募したのかを知ることで、ほかのサロンにはない魅力をきちんと調べられているかを判断できます。
さらに、サロンに対する思いや熱意が高いと感じる人ほど「入社後も意欲的に働き、長く貢献してくれそう」だと期待できます。
2. サロンのコンセプトや求める人材像とマッチしているかどうか
「採用してみたものの、なんだかちょっと違うな」というミスマッチを防ぐため、サロンのコンセプトや求める人材像とマッチしているかを判断するために志望動機を聞くこともあります。
サロンのコンセプトや求める人材像を理解したうえで、自分がどのように貢献できるかを具体的に答えられれば、担当者も入社後のビジョンをイメージしやすくなります。
3. 就職後、どのように活躍していきたいのか
就職したあとに、どのように活躍してくれるかを判断したいことも理由のひとつです。志望動機の内容には、やる気や熱意を含めることも大切です。しかし、それだけではサロンにとってのメリットが見つかりません。
サロンは「採用する理由」を探しています。このことから、就職後にどのように活躍し、どのようにサロンへ貢献してくれるのかを判断するために志望動機を聞くのです。
志望動機で伝えるべき4つのポイント

採用面接の際に、志望動機として伝えるべき重要なポイントを4つ紹介します。これらの要素を盛り込むことで、あなたの熱意とポテンシャルがより深く伝わります。
1.なぜアイリストを目指したのか
2.なぜそのサロンでなければならないのか
3.入社後に活かせるスキルや技術
4.アイリストとしての目標や将来のビジョン
これらを自分自身の言葉で、具体的なエピソードを交えて語ることが、オリジナリティのある魅力的な志望動機につながります。
応募するサロンのタイプ別|志望動機のポイント

サロンと一口に言っても、全国展開する大手サロンと、地域に根差した個人サロンでは特徴が異なります。それぞれのタイプに合わせてアピールするポイントを変えることで、より効果的な志望動機になります。
大手・チェーンサロンの場合
大手サロンは、充実した研修制度、確立されたキャリアパス、福利厚生の手厚さなどが魅力です。そのため、企業の理念やビジョンへの共感を軸に、自身の成長意欲をアピールするのが効果的です。
■アピールポイントの例
・「貴社の〇〇という企業理念に深く共感いたしました。」
・「充実した研修制度のもとでスキルを磨き、将来は店長として店舗運営にも貢献したいです。」
・「多くの店舗で多様な経験を積み、トップアイリストを目指したいです。」
個人経営・小規模サロンの場合
個人サロンは、オーナーの技術やこだわり、お客様一人ひとりと向き合う丁寧な接客が特徴です。そのサロンならではの魅力に触れ、自分のスキルや人柄がどうマッチするかを伝えることが重要です。
■アピールポイントの例
・「オーナーの〇〇様が手がける△△という技術に感銘を受け、その元で働きたいと強く思いました。」
・「お客様とのコミュニケーションを大切にする貴サロンのスタイルは、私の『一人ひとりに寄り添う接客がしたい』という思いと合致しています。」
・「アットホームな環境で、チームの一員としてサロンの成長に貢献したいです。」
採用担当者に響く志望動機の書き方

ここからは、実際に志望動機を作成するための具体的なステップと構成を解説します。
1. 結論から書く(PREP法)
志望動機は、まず結論から伝えましょう。
ビジネスシーンで用いられる「PREP法」という文章構成を意識すると、話が分かりやすく伝わります。
・P(Point):結論
「貴社の〇〇という点に魅力を感じ、志望いたしました」
・R(Reason):理由
「なぜなら、私は〇〇という経験を通じて△△だと感じているからです」
・E(Example):具体例
「前職では、〇〇といった状況で△△のスキルを活かして貢献しました」
・P(Point):結論(再提示)
「以上の理由から、私の持つ〇〇のスキルを活かし、貴社に貢献できると確信しております」
この順番で話すことで、一貫性のある分かりやすい内容になります。
2. 自分自身のエピソードを交える
志望動機に説得力を持たせるには、あなた自身の具体的な体験談が不可欠です。
新卒の方であれば、はじめてまつエクに行った際の感動やそのサロンへあこがれたきっかけ、サロン経験者の方であればお客様と向き合う中で目元ケアの重要性を実感したエピソードなどが挙げられます。ほかのサロンへの批判にならないように気をつけながら伝えましょう。
3. 就職後のビジョンで締めくくる
最後は就職後のビジョンで締めます。最初に書いた「結論」に対して「理由」を述べたあと、「このような理由から、私は貴サロンに貢献できると感じ志望しました」という内容でまとめましょう。
具体性のある内容ほどイメージが湧きやすいので、「働きながら新たな資格取得にも挑戦し、スキルアップを目指しながら貢献したいです」など、実際に働くことを想定して書くのがポイントです。
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こんな志望動機はNG!注意したいポイント

良い印象を与えるためにも、避けるべきNGポイントをしっかり押さえておきましょう。
1.給与や福利厚生など待遇のことばかり述べている
2.「教えてもらう」という受け身な姿勢
3.独立を前提としている
4.ネガティブな退職理由
特にネガティブな表現は、同じ理由でまた辞めてしまうのではないかという懸念を抱かせます。たとえ事実であっても、ポジティブな表現に言い換える工夫が必要です。
また、新卒以外の人は退職理由について聞かれることもあります。このようなときを想定して、退職したサロンの悪口にならないよう、前向きに受け取れる理由も準備しましょう。
ポジティブな表現への言い換え例
NG |
OK |
|---|---|
「人間関係がうまくいかず辞めました」 |
「チームワークを大切にし、スタッフ全員で目標達成を目指せる環境で働きたいと考えています」 |
「給与が低かったためです」 |
「お客様への貢献が正当に評価され、自身の成長に繋がる環境で実力を試したいです」 |
「残業が多くて大変でした」 |
「効率的な業務を意識し、プライベートと両立させながら長く働ける環境を求めています」 |
面接で志望動機を伝える際のポイント

書類選考を通過したら、次は面接です。書いた内容をただ読み上げるのではなく、熱意が伝わるように工夫しましょう。
■明るい表情と声のトーンを意識する
アイリストは接客業です。笑顔でハキハキと話すことで、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。
■姿勢を正し、相手の目を見る
自信のある印象を与え、真剣な気持ちが伝わります。
■丸暗記は避ける
要点を押さえたら、自分の言葉で話すことを意識しましょう。その方が自然で、気持ちがこもります。
■結論ファーストを徹底する
面接官の質問には、まず「はい。理由は〇〇です。」と結論から答えることで、簡潔で分かりやすいコミュニケーションが取れます。
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志望動機の例文まとめ|未経験・経験者・転職別

ここでは、新卒、異業種や同業種からの転職など、状況別の志望動機の記入例をご紹介します。
新卒・業界未経験で応募する場合
私は中学生のころからメイクに興味を持つようになり、いろいろなメイク方法を自分なりに家で試していました。ずっとまつ毛エクステには興味があり、高校の夏休みにまつエクを体験しました。
目元だけで顔の印象ががらりと変わることを体感したとともに、まつ毛の健康を考えて行われる施術にも感動しました。アイリストになったら、お客様にもまつエクのすばらしさを感じていただけるような施術をおこないたいと思っております。
美容師から転職する場合
美容師として3年間働くなかで、ヘアセット後に目元のケアを少していねいにおこなうだけで女性の美しさが際立つことを実感し、その後、まつ毛エクステを独学で学ぶようになりました。美容師もお客様の希望を聞き取り、よりニーズに合った髪型を提案することができ、やりがいがありました。
しかし、さらに目元のケアは細かな作業が必要になる分、より自分のコミュニケーション能力やスキルを活かせる仕事だと考えて、技術力が確かな貴社に応募しました。
美容師免許を取得している人が異業種から転職する場合
高校卒業後、美容学校に通って美容師免許を取得しましたが、一般企業に就職しました。営業職としてお客様のニーズをヒアリングし、提案するスキルを磨いてまいりました。
同僚との情報交換などを通じて美容への関心は常に高く、特に目元ケアの技術の進化に大変興味を持っておりました。前職で培ったヒアリング能力を活かし、お客様の美に直接貢献できるアイリストとして働きたいと考え、応募いたしました。
アイリスト経験者が転職する場合
アイリストとして2年間、アイラッシュサロンで働いてきました。目元のケアに特化したサロンだったので、施術のクオリティとスピードが鍛えられ、実際に1日に10人のお客様に施術した日もあります。
その中で、さらにお客様一人ひとりのご希望により合った細やかな施術を提供したいと思い、ていねいなカウンセリングと多彩な施術に魅かれ、貴社に応募しました。
仕事への熱意を上手にアピールして採用につなげよう!

アイリストとして採用してもらうための志望動機では、これまでの経験と、アイリストとして働きたいという熱意を、具体的なエピソードを交えて伝えることが重要です。
応募先サロンの特徴をよく研究し、自分の強みとどう結びつけられるかを考え、あなただけの志望動機を作成してください。前向きな自分だけの志望動機でアピールすることが、採用への近道です。
アイリストの志望動機に関するFAQ
Q. 志望動機と自己PRの違いがよくわかりません。
A. 志望動機と自己PRは、伝える目的が異なります。
・志望動機: 「なぜこのサロンで働きたいのか」という、未来に向けた意欲や熱意を伝えるものです。応募先サロンの魅力と、自分のビジョンを結びつけて説明します。
・自己PR: 「私を採用すると、こんな貢献ができます」という、過去の経験に基づいた自身の強みやスキルをアピールするものです。自分の能力を客観的に示し、入社後の活躍イメージを持たせることが目的です。
この2つは連動させることで、より説得力が増します。例えば、「〇〇という強み(自己PR)を活かして、貴サロンの△△という分野で貢献したい(志望動機)」といった形です。
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Q. 未経験なのですが、志望動機では何をアピールすれば良いですか?
A. 未経験の場合は、経験者に比べて「ポテンシャル(将来性)」が重視されます。以下の3点をアピールするのが効果的です。
1.熱意・学習意欲: なぜアイリストになりたいのか、という純粋な気持ちや、これから技術を学んでいく強い意欲を伝えましょう。「貴社の研修制度でスキルを吸収し、一日も早く戦力になりたい」といった主体的な姿勢が大切です。
2.人柄・コミュニケーション能力: アイリストは技術職であると同時に接客業です。お客様に安心感を与えられるような、明るい人柄や丁寧な言葉遣いをアピールしましょう。
3.前職との共通点: 異業種での経験でも、アイリストの仕事に活かせる要素は必ずあります。例えば、「アパレル販売で培ったヒアリング能力」「事務職で身につけた丁寧かつ迅速な作業スキル」など、活かせる経験を見つけてアピールしましょう。
Q. 志望動機の適切な長さはどのくらいですか?
A. 状況によって異なりますが、以下の長さを目安に準備することをおすすめします。
・履歴書に書く場合: 記入欄の8割以上を埋めるのが理想です。文字数にすると200字〜300字程度が一般的です。要点を簡潔にまとめ、読みやすく記載しましょう。
・面接で話す場合: 1分〜1分半程度で話せる長さにまとめましょう。長すぎると要点が伝わりにくくなり、短すぎると熱意が足りない印象を与えかねません。時間を計りながら声に出して練習し、スムーズに話せるように準備しておくことが重要です。
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