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コラム・特集 2017-10-30

感性を磨くコツは? JHA東京エリア賞受賞のDouble 松井正太さんの流儀 #1

美容業界のアカデミー賞とも言われているコンテストJapan Hairdressing Awards(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)通称JHAにおいて2016年東京エリア賞に輝いたDoubleの松井正太さん。そんな松井さんのスタイリストとしての流儀を伺いました。
Japan Hairdressing Awards(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)ってどんなコンテスト?
英国美容界の年間行事で最も権威のある『BRITISH HAIRDRESSING AWARDS』を参考として、1990年から日本で開催されているコンテスト。年に1度、優れた創作活動をした美容技術者を部門別に表彰。美容師界最高峰のフォトコンテストとも言われ、多くの美容師が熱い想いを込めた作品を応募している。今回、松井さんが受賞した「アプリケーションアワーズ」部門は、未発表のオリジナル作品を最大4作品まで応募することが可能。ノミネートされた中から選ばれた1作品に各賞が贈られる。

ひとつひとつ乗り越えた美容師人生

――美容師になろうと思ったきっかけを教えてください。
「もともと、高校時代は将来のことも考えず、どうしようもない毎日を過ごしていました。高校時代を知っている友人や家族に、今の自分は信じられないと驚かれるほど……。進路を決めるときに、もともと何かをつくることが好きだったことに加えて、手に職をつける仕事ってなんだろうと考えたときに、専門学校の理容科の倍率が0.9倍だったのを見つけて。勉強も得意ではなかったので、受ければ誰でも受かるだろうという軽い気持ちで入学を決めて(笑)。それが美容師としての人生を歩むきっかけとなりました」

――やんちゃだったんですね(笑)。卒業後はどんなステップだったんですか?
「理容師免許しか持っていなかったので、最初は理容室で働きました。通信制の学校に通って美容師免許を取得し、晴れて美容師になったんです。Doubleに入る前に1店舗経験し、順調にスタイリストとしての道を歩んでいました。その後、美容師界のカリスマと言われている山下浩二のつくる作品や業界誌のインタビュー記事を読んだりして、この人の下で働きたいなと想いDoubleの門をたたいたんです。ここでは、中途でもアシスタントからのスタート。前の店舗ではスタイリストをやっていたので、いち早くスタイリストになれるかなと思っていましたが、そう簡単にはいきませんでした。レザーカットやドライをはじめとした、山下の技術や考え方は独創的でオリジナル。今までの考え方を180度くつがえされました」

松井さん

ブローは一切なし。究極の再現性にこだわる

――サロンワークとしてヘアをつくる上でのこだわりは何ですか?
「『似合わせ』と『再現性』は大事にしています。一人ひとりの個性を活かすヘア、そしてどんなスタイルが似合うかということを常に考えています。『再現性』という部分では、Doubleはブローを100%といっていいほどしないんです。ドライヤーで乾かすだけで形になるような、シンプルだけど計算しつくされた技術にこだわっています。本当の意味での『再現性』だと思います」

――ブローをしないのは驚きです! 普段の生活をしている中で、どのようにして感性を磨いていますか?
「年を取っていくと、自分より若い世代の流行ってちょっとずつ理解しにくくなる思うんです。でも、分からないからといって無視してしまうと、感覚がどんどん古くなってしまう気がします。なので、流行を意識し続けることは大事かなと思います。例えば、今だと90年代っぽいヘアや文化が流行っているけど、90年代に流行ったもので、今よみがえるものとよみがえらないものがありますよね。なんで今また流行ったか考えたり探ったり、これがもしかしたら流行るかもしれないっていう予測を立てたりしてセンスを磨いています。お客様へのヘアづくりにも活かせるし、クリエイティブな作品をつくる際にも活きてきます」

松井さんの感性の磨き方は、私たちが生活する上で取り入れても役に立ちそうですね。後半では、JHAで東京エリア賞を受賞するまでの道のりや、作品をつくる上でのこだわりをご紹介します。

取材・文/梅澤暁(レ・キャトル)
撮影/中村早

Salon Data

Double

Double

美容業界の先駆者とも言われている山下浩二さんが代表を務めるサロン。定評のある似合わせと、独自のレザーカットで究極の再現性を実現。
住所:東京都渋谷区神宮前4−13−13 フォレストプラザ表参道1F

http://www.hearts-hair.jp/Double/index.html

作品のこだわりは? JHA東京エリア賞受賞のDouble 松井正太さんの流儀 #2>>

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