書類や面接でどこが見られる?採用試験突破のポイントをキャリアアドバイザーが解説
薬剤師として就職や転職を目指すときにつまずきやすいのが採用試験。書類選考や面接において、志望動機や自己PRはどのように作成すればいいのか、面接では何を見られているのかなど、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、薬剤師の転職支援を行う「エニーキャリア」のキャリアアドバイザー、森正弘さんにインタビュー。日々、多くの転職相談に向き合うプロの立場から、採用試験突破のポイントについてお話を伺いました。
今回、お話を伺ったのは…
「エニーキャリア」キャリアアドバイザー
森 正弘さん

北海道大学大学院工学院を卒業後、大手電力会社にて研究職として従事。2021年に「エニーキャリア」へ入社し、キャリアアドバイザー業務をスタート。現在6年目でこれまで約400名の就職・転職活動に伴走。理系出身の思考や価値観を活かした提案を強みに、2024年度受注金額MVPを獲得している。
採用担当者が見ているのはニーズの理解とマッチ度
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――まず志望動機など履歴書を書く際の「基本」を教えてください。
時系列順で書くことを意識してください。これまでの経験(過去)、現在のスキルや取り組み(現在)、そして入社後にどのように貢献できるか(未来)の流れで書くと、内容が整理されて伝わりやすくなると思います。
――採用担当者は志望動機のどこを見ているのでしょうか?
志望動機では、応募者の希望だけでなく、会社のニーズに合っているかが見られることが多いです。企業や薬局が求人を出す場合には必ず募集背景があります。それを理解したうえで志望動機が考えられているかが重要なポイントです。
たとえば薬局側に「管理薬剤師が退職するため後任を募集している」という背景があれば、「管理薬剤師の経験があり、貢献できると思った」という形で構成すると、採用側にも意図が伝わりやすくなります。
――そうしたニーズをつかむにはどうすればいいんですか?
転職エージェントサービスを利用している場合は、エージェントに確認すると求人の背景がわかることが多いです。個人で転職活動をしている場合は、求人情報や薬局の立地から推測するのもひとつの方法になります。
――具体的にどのように推測するのか教えてください。
たとえば薬局の場合、近くにある医療機関の診療科目を見ることで、どのような処方箋が多いかを想像できます。もし近隣に耳鼻科がある薬局であれば、「耳鼻科の処方箋が多いと考えられるため、自分の耳鼻科領域の経験を活かせる」という形で志望動機につなげることができるんです。
――自己PRではどのような点が評価されやすいのでしょうか?
薬剤師の場合、特別なスキルよりも「目の前の業務をしっかりこなせる人物かどうか」に注目されることが多いです。そのため、患者対応や処方箋業務など、日々の業務を丁寧に積み重ねられる人物であることをアピールすると評価されやすい傾向があります。
――経験をアピールする際のポイントは何ですか。
数字などの定量的な情報を使うと効果的です。たとえば「内科中心の薬局で1日○枚の処方箋に対応」「薬剤師○名、事務○名の体制の店舗で勤務」「調剤経験○年」など。具体的に書くことで、採用側も経験のイメージを持ちやすくなります。
薬剤師の面接対策。組織に合わせて働く柔軟な姿勢が重要

――まず、薬剤師の面接はどのような流れで行われるのでしょうか。
多くの場合、面接は1回で終わります。2次面接が行われるケースもありますが、割合としては少ない傾向です。そのため、最初の面接でしっかり自分の経験や考えを伝える準備をしておくことが結果につながりやすくなります。
――面接ではどのような点が重視されますか。
経験も評価されますが、組織に合わせて働ける人物かどうかが最も重要です。薬剤師は専門職であるため仕事で扱う知識はほぼ同じですが、薬局や病院によって業務の進め方は異なります。そのため、自分のやり方に固執せず、職場のやり方に柔軟に合わせられる姿勢をアピールすることが大切です。
――薬剤師の面接でよく聞かれる質問は何ですか?
「なぜ薬剤師を目指したのか」「これまでの職務経験」「服薬指導で気をつけていること」「将来のキャリアについて」が代表的な質問です。とくに服薬指導については、患者対応の姿勢を確認するために聞かれることが多い傾向にあります。
――面接官の立場によって、質問内容は変わりますか。
変わることが多いです。面接官が現場の薬剤師の場合、これまで取り組んできた業務内容や処方箋など、実務に関する具体的な質問が中心になっています。
一方で、病院長や理事長など経営層の方が面接官の場合は、抽象度の高い質問が多い印象です。たとえば「医療についてどう考えているか」「薬剤師として働く意義」といった職業観や価値観を確認する質問をされることがあります。
――最後の逆質問では何を聞くといいのでしょうか?
「どのような人材を求めているのか」を質問するのがおすすめです。回答を聞いたうえで「自分はこのような経験があるので、〇〇(回答の人物像)に当てはまっており御社に貢献できると思います」といった形で答えることで、採用担当者に好印象を与えやすくなります。
今回のインタビューを通して見えてきたのは、選考を突破するためには、自分の経験や考えを整理したうえで相手のニーズを理解し、わかりやすく伝えることの大切さでした。これから就職や転職を目指す方は、まず自分のキャリアを見つめ直し、将来の働き方をイメージすることから始めてみてはいかがでしょうか。
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この記事の監修者
森正弘
薬剤師専任キャリアアドバイザー
社内MVP受賞
【経歴・実績】
・北海道大学大学院(修士)修了 / 元大手インフラ企業 研究職
・社内受注金額MVP / 成約率41%の実績
【プロフィール】
理系院卒の深い理解と論理的交渉で、週休3日や高年収など他社が敬遠する難条件も実現。
深層心理まで掘り下げ、客観的な利点と欠点を提示します。意見を押し付けず、最終的にはご本人の意思決定を最優先に尊重します。
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