ヨガインストラクターの業務委託|メリットと注意点を押さえて仕事を探そう
趣味や健康目的などでヨガを始め、ヨガに魅了されてインストラクターの道に進む人は少なくありません。ヨガインストラクターとしての働き方にはさまざまなタイプがありますが、「業務委託」という働き方をご存じでしょうか。
実は、業務委託でヨガインストラクターになることには多くのメリットがあります。ただし、注意したい点もあるので、両方の面を理解したうえで、今後の働き方の選択肢の一つとして検討してみてください。
ヨガインストラクターの業務委託とは
ヨガインストラクターの業務委託とは、ヨガスタジオやフィットネスジムなどでフリーランス(個人事業主)として業務委託契約を結び、仕事を請け負って働く形態です。
1レッスンあたりの金額が決められ、歩合制で報酬が支払われる形式が一般的。東京都を例にとると、1レッスンあたりの報酬は60分で3,000~5,000円程度というケースがよく見られます。
経験や資格がないと採用されにくい
ヨガを指導する立場なので、インストラクターとしての実務経験やヨガインストラクターの関連資格がないと業務委託での採用は厳しいというのが現実です。応募要件のなかに、指導歴や必須資格が明示されていることもあります。
そのため、ある程度ヨガインストラクターとしての実績を積んでから業務委託に転向するのがおすすめです。
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副業で行う人もいる
働く時間を自分でコントロールできるため、本業のかたわら、副業で業務委託のヨガインストラクターになる人もいます。ヨガ人口が多くインストラクターの需要も高いため、空いた時間を有効活用して働けることは、業務委託の大きな魅力の1つでしょう。
ヨガインストラクターが業務委託で仕事をするメリット
業務委託でヨガインストラクターとして働くメリットとは、どんな点なのでしょうか。
1. 時間や休みを自由に決められる
業務委託では、レッスンを行う時間や休日をある程度自分の都合で決められます。たくさん働きたい場合は多くのレッスンを入れ、休みたい時間帯や日があれば、レッスンを受け付けないという調整が可能です。
また、前章で副業について触れましたが、別の仕事をしている人が、仕事終わりや本業の休みの日にレッスン指導の予定を入れるという働き方もできます。
2. レッスンの内容も自由
業務委託では、自分のやりたい雰囲気やメニューで指導を展開できることもメリット。自分が疲れている日はリラックスメニュー、元気がある日はアクティブなメニューというようなやり方も可能です。
3. 複数の委託元と契約してもOK
業務委託を行っているフィットネスクラブやヨガスタジオはたくさんあるため、1カ所に限定せず複数の場所とかけ持ちしてもOKです。かけ持ちすることで、ヨガインストラクターとして幅広く活動できます。
同じ日に複数の場所で行う場合、移動の手間や交通費はかかりますが、異なる環境やメンバーで多角的なレッスンを行えることがメリットです。
昨今ではオンラインでレッスンを行うケースも増えており、自宅やスタジオから視聴する生徒に向けてレッスン内容を配信できます。
4. 人気が出ればどんどん高収入に
業務委託は成果報酬のため、働くほどに収入が増えるほか、人気ヨガインストラクターになると、委託元に交渉して報酬を上げてもらうことも可能です。スキルやキャリアを高めていくことで、高収入を目指せるでしょう。
5. さまざまな支給を受けられるケースも
委託元との契約によりますが、ヨガを行うための場所を借りられるだけでなく、ヨガに必要なマットやブロックなどの道具を貸してもらえたり、交通費などを支給してもらえたりすることもあります。
当然自己負担のところもあるので、借りられる・もらえることを前提とせず、契約時に確認しておくと安心です。
ヨガインストラクターが業務委託で仕事をするときの注意点
ヨガインストラクターの業務委託には、多くのメリットがある反面、注意したい点もあります。どんな点なのかを下記で押さえましょう。
1. 経験や実力の差が受注を左右しやすい
業務委託で働く場合、ヨガインストラクターとしてのキャリアや能力が、そのまま仕事の受注や報酬に反映されやすいことが特徴です。経験が少ないと、そもそも契約できなかったり報酬が少なかったりします。
たくさん稼ぎたい場合、前でも触れたように、業務委託に転身する前にしっかりと経験を積むことや、資格を取得して知識と技術を磨くことが重要です。
2. 収入が不安定
業務委託は基本的に歩合制です。正社員やパートのように収入の保証がなく、せっかく契約していても、仕事がなければ無収入の可能性もあります。
なるべく安定した収入を得るためには、コンスタントに働く時間を確保する・レッスンの予定をしっかり入れてもらえるような委託元と契約するなどが大切です。
3. 複数かけ持ちの場合はスケジュール管理が大変
複数のスタジオやジムと契約している場合、スケジュールでは移動時間も考慮しなければなりません。
また、ただレッスン指導を行うだけでなく、スタジオに来たお客様への接客やレッスン後の掃除なども業務に含まれることがあるため、きちんとタイムスケジュールを管理しないとうまく回らない可能性があります。
4. 税金や保険料などは自腹
業務委託は個人事業なので福利厚生がなく、所得税・住民税・健康保険料・年金などは自分で払わなければならない点にも注意しましょう。また、スタジオへの交通費も自分持ちということが多いです。
ヨガインストラクターの業務委託の仕事の探し方と応募方法
ヨガインストラクターが業務委託で働きたい場合、どうやって仕事を探し、応募から採用までの流れはどうなるのかを見ていきましょう。
1. 求人サイトや求人広告などをチェック
求人サイトを調べたり、インターネットで「(地域名) ヨガインストラクター 業務委託 求人」などと検索したりして、業務委託のヨガインストラクターの募集情報を探しましょう。
知人に紹介してもらえるケースや、ヨガスタジオの公式サイトに求人が出ている場合もあります。
2. 希望の企業に応募する
働きたい企業が見つかったら、応募資格を満たしていることを確認し、応募します。
3. 連絡が来たら応募書類を提出
企業から連絡が来るので、必要に応じて履歴書や職務経歴書を提出してください。ヨガレッスンを指導するという仕事柄、即戦力として働けるかという点を見られやすいので、ヨガ関連の所持資格やヨガインストラクターとしての今までの実績をしっかり記載します。
また、志望動機や自己PRの項目で、自分のスキルや魅力をアピールすることも重要です。具体的なエピソードなどを交えながら、その企業で働きたい理由・自分がどのように貢献できるか・将来の展望などを伝えましょう。
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4. 面接やオーディションを受ける
書類選考の次は面接です。一般的な面接試験と同様に、応募者の人柄・募集元企業とのマッチ度・熱意などが見られます。緊張する場面ですが、適宜笑顔を向けながら、堂々と自信を持って受け答えをしましょう。
また、ヨガインストラクターの採用試験では、面接とあわせて短時間のオーディション(模擬レッスン)が行われることが多いです。ヨガのスキルや指導力がどの程度あるかをチェックされるので、対策してから臨むとよいでしょう。
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5. 採用可否の連絡が来る
採用試験の全過程が終わったら、企業で選考が行われるので、採用か不採用かの通知が届くのを待ちましょう。無事に合格した場合、最後のステップに移ります。
6. 業務委託の契約内容を確認し、双方合意の上で契約締結
面接時などにある程度企業側から説明がありますが、採用にあたって業務委託契約書が作られ、提示されます。業務内容・契約期間・報酬体系・契約解除や損害賠償についてなどの項目が盛り込まれているので、念入りに確認してください。
提示されたすべての内容に合意できれば、契約を締結します。
税務署に開業届を提出しよう
業務委託で事業を開始することになったら、管轄の税務署に開業届を提出する必要があります。税金の優遇を受けたい場合、あわせて「青色申告承認申請書」も出しておきましょう。青色申告では、最大65万円もの所得税控除を受けられます。
引用元
業務委託で人気ヨガインストラクターを目指そう
ヨガインストラクターとして業務委託で働くと、自由な働き方ができて収入アップにも期待できます。ただし、無資格未経験では採用のハードルが高いので、資格を取って指導経験も積み、自信をつけてからがおすすめです。
無事に業務委託での採用に至ったら、さらに意欲的に働き、活躍の幅を広げていきましょう。
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