今はいい、でも40歳になったら…コロナ禍を契機に見出した新ジャンルへの挑戦【RELIVE/代表/益満千尋さん】#1
「薄毛に悩む男性のための美容室」をコンセプトに、薄毛の男性のヘアスタイルに特化したカットやスタイリングを提供しているRELIVE。
2022年のオープン以来、その高い専門性が全国のお客様から注目を集めています。
「美容室に行っても相談しにくかった悩みを丁寧にカウンセリングしてもらえた」、「薄毛が気にならないカッコいい髪型になれたのも嬉しかったけど、それ以上に心が軽くなった」など、喜びの声が後を絶たないそう。
今回は、代表の益満 千尋さんにインタビュー。RELIVE立ち上げまでのストーリーをお聞きしました。
お話を伺ったのは…
RELIVE 代表
益満千尋さん
専門学校卒業後、大手チェーン美容室に入社。社内最速でスタイリストデビューを果たし、カットコンテストにも積極的に参加するなど、若手時代を突き進んだ。数社で経験を積み、2014年に自身のサロンをオープン。プチプラをコンセプトにしたサロン経営は順調だったが、コロナ禍をきっかけにこれからの働き方や店舗業態について深く見直す。2022年、専門学校時代の同期である栗田卓弥氏と共に、薄毛に悩む男性のための美容室「RELIVE」を考案&吉祥寺店からスタート。専門性の高いサービスが話題となり、薄毛に悩む男性リピーターが増えている。現在は直営店の他、インショップ型フランチャイズ制度を導入した店舗も全国に拡大中。
MASUMITSU’S PROFILE
お名前 |
益満千尋 |
|---|---|
出身地 |
鹿児島県日置市 |
出身学校 |
日本美容専門学校、東京理容専修学校 |
休日やプライベートの過ごし方 |
いかに事業が伸びるか考えています |
異動、転職の繰り返し。苦労しながらも「行動」することで次に進んだ

――まずは、美容師を志したきっかけは?
地元は鹿児島でパソコン系の工業高校に通っていましたが、親戚の叔母さんに「これからは手に職の時代だよ」と言われたのがきっかけに。
当時よく一緒に遊んでいた友達の付き添いで、初めて美容室に行きました。いつも1000円カットで切っていた僕は、「こんな職業もあるんだな〜」と興味を持って眺めていたのを覚えています。
――専門学校時代はどんな学生でしたか?
せっかく美容師を目指すのだから、東京の専門学校を出て都内の美容室に就職したいと思いました。
希望した学校の昼間部には受からず、夜間部へ通うことに。昼間部の学生が羨ましくて、この人たちには絶対勝ちたい!という思いでしたね。でも美容のことは何一つ知らなくて、もう“なにくそ魂”でとことん練習したのが学生時代の思い出です。
――最初に就職したのは大手チェーンサロンだったそうですが。
就活も苦戦しました。有名店を受け、美容学校の講師にも挑戦して、どれも落ちて…僕はどこにも必要とされていないのかとすごくショックでした。
その後、友達が教えてくれた美容室を受けて合格し、無事入社できることに。
神奈川県がメインの大手チェーンでしたが、東京で働くのが夢だったので、都内の店舗を希望して働き始めたのが美容師としてのスタートです。
――修行時代はどうでしたか?
めちゃくちゃがんばって、半年ほどでスタイリストデビューすることができました。
モデルを呼んで練習したり、カットコンテストに出場したりと充実していましたが、顧客をつけるのはなかなかな難しく、チラシ配りをする日々も。
チェーン店だったので、自分の希望する客層や環境に合わせて他店舗への異動も経験。でも残念ながら、お店の売り上げが立たない状況となり、新たなサロンへ転職しました。
――違うサロンも経験されているのですね。
転職先も大手チェーンだったのですが、入社して2週間でなんと店舗がなくなるという通告が。別店舗に移り、また希望を出したりと、転職後も本当にいろいろありました…!
そんな中でも、ついてきてくださるお客様もたくさんいて、本当に感謝しかないです。
――独立したタイミングは?
将来的には自分でお店をやりたいと思っていました。
大手チェーンでの修行を卒業し、その後は独立開業の勉強をしながら新宿の業務委託サロンで働き、並行して吉祥寺の面貸しサロンで顧客も切っていました。
その面貸しサロンのオーナーさんにお世話になり、間借りで吉祥寺に「COLO」という美容室をオープンしたのが最初です。
プチプラをコンセプトにしたサロンで、多くの反響があり、2年後には店舗拡大のため移転。順調でした。
独立後の経営は順調だったがコロナ禍で今後を大きく見直す

――2020年、突然のコロナ禍に業界全体が立ち止まった時期がありました。
プチプラサロンで料金が安かったので、お客様の来店は比較的安定はしていました。
しかし、この先の運営や働き方について不安、疑問も抱くように。
忙しいのはありがたいけれど、売り上げのために回転を増やし、たくさんのお客様を対応しなければならない。自分の手があいたら、本当は事務作業などをしたいのに、他のヘルプに入ったりして結局できない。
営業時間も長くなりがちで、スタッフのみんなに負担が…いつか辞めてしまうのでは…そんなビクビクした気持ちで、いつしか自分が疲弊していました。今はまだよくても、40歳になる頃はこの働き方はもう厳しいだろうなと。
――これまでの見直しや今後を考える機会にもなったのでは。
まさにそうです。もともと2店舗目も考えていたので、コンセプトを磨いてもっと価値を感じてもらえるサロンを作りたい。
そして、スタッフが長く働いていける環境を整えたい。そんなお店ができないか、考え始めました。
――新たなコンセプトを考案したきっかけは?
僕と同じくRELIVEの代表を務める栗田は、専門学校時代の同級生なんです。
将来何か二人で新しいビジネスができないか、何度か話を重ねていく中で、栗田から「自分は薄毛に悩んでいて実は投薬しているんだ」という話を聞きました。
僕自身も昔から薄毛が気になっており、でもどう対策していいのかも分からず、治療法についてもよく知りませんでした。
髪と頭皮の専門である美容師の仕事をしていながら、薄毛に関する知識が全くない…その事実にハッと気づいて、衝撃を受けました。それと同時に、僕と同じレベルの美容師がたくさんいるはずだと。
――男性の薄毛と聞くと、クリニックや治療のイメージがあります。
多くの方は、クリニックに行ってみようと思うのではないでしょうか。
美容室で薄毛の悩みを相談するのは気がひけるし、そもそも頭皮を人に見られたくない。相談しても、「大丈夫ですよ」とないがしろにされた気がして残念だった、もうこの際、自分で切るか…という声はよく聞かれます。妥協して、諦めてしまっている人が多いのが実情。
でも本当は、クリニックに行く前に、美容室で何とか悩みを解消したいと思っているはず。
――薄毛に悩む男性人口は多いのに、安心して頼れるような受け皿が少ない。
ビジネスモデルを考える上で、サロンで集客したお客様をクリニックに送客するというやり方も検討しました。
これは一つのアイデアでしたが、美容と医療の兼ね合いなどもあり、実現させるのが難しく断念。
美容室としてうまくいく方法を考え、薄毛に悩む男性のヘアデザインに特化した美容室「RELIVE」が誕生しました。
多くの男性が必要としていた「薄毛に悩む男性専用の美容室」をスタート

――「RELIVE」のコンセプトを教えてください。
コンセプトは、薄毛に悩む男性のための美容室。
お客様一人ひとりのお悩みをしっかりお聞きして、改善策を提案します。どのようなカットにすれば気になる部分が目立たなくなるか、スタイリングで自然にカバーできるのか。薄毛の知識と技術を備えたスタッフが担当するので、安心しておまかせいただけます。
――お店の作りとしての特徴は?
完全個室で、プライベートな空間を大切にしています。
話しにくいことも多いデリケートなお悩みだと思うので、周りの目を気にせず気兼ねなく相談できる空間に。
最初の受付からカウンセリング、施術、お会計まで一人の担当者が責任を持って担当し、すべて個室内で完結します。

――スタイリングのコツなどもアドバイスいただけるのでしょうか?
自宅でも美容室の仕上がりが再現できることが大切なので、ドライヤーのかけ方、ワックスのつけ方など、スタイリングの方法は丁寧にアドバイスしています。
セット後の仕上がりは必ず写真を撮って、その画像をLINEの専用ツールでお客様と共有。自分でセットする際に、いつでも参考にしていただけます。
――お客様からの反響は?
オープン以来、ありがたいことにお客様が増え続けています。
「こんなに目立たなくなるなんて驚いた」、「もっと早くここに来ればよかった」、「かっこいい髪型になれたのも嬉しいけど、気持ちがすごく楽になった」など、いろんなお声をいただきます。
RELIVEのサービスが多くの方々に共感いただけたことが嬉しく、リピート率が高いのも強みだと思っています。
取材・文:青木麻理(tokiwa)
撮影:高嶋佳代
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