鍼灸師の給料・平均年収を徹底解説|収入アップを目指せるおすすめの方法4つを紹介

鍼灸師のお仕事をされている方のなかには、もっと収入を上げたいけれどどうすればいいのかわからないという方もいるでしょう。

今回は、鍼灸師の収入アップのポイントをご紹介します。鍼灸師としてキャリアを重ねながら収入を上げていきたいと考える方は、ぜひ参考にしてみてください。

鍼灸師の給与・平均年収はどれくらいなの? 求人情報をチェック


鍼灸師とは、はり師ときゅう師の資格を持つ方の総称です。はり師ときゅう師の資格は両方とも持っている方がほとんどであるため、両方の資格をまとめて鍼灸師と呼びます。

はり師は針を使ってツボを刺激する一方で、きゅう師はきゅうでツボを温めるのが特徴です。いずれも人間の自然治癒力を活性化し、病気の治癒へとつなげていくことを目的としています。ここでは、鍼灸師のお給料事情についてみていきましょう。

正社員|月給と年収の相場はどれくらい?

鍼灸師の正社員である場合の月収は、リジョブで確認したところ、23~30万円と幅が広いことが特徴です。おおむね、入職後1~3年程度は20万円前半で推移し、経験を重ねるにつれて30万円近く月収が得られるという傾向にあります。ほかにも、美容クリニックや医療法人で月収は高い傾向にあるようです。

年収は380万円程度となります。日本の平均年収が2018年時点で433万円とされているため、日本の平均年収と比較すると、鍼灸師の年収は低い傾向にあるというのが現状です。

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アルバイト・パート|時給の相場はどれくらい?

鍼灸師のパート、アルバイトのお給料も金額の幅が広く、リジョブに掲載されている求人では1,000~1,500円程度となっていました。

パートやアルバイトも、経営母体や鍼灸院のある地域によってお給料の金額が大きく左右されるところが多いです。なかには、時給ではなく日給で支給するというところもあります。

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鍼灸師が収入UPを目指せる4つの方法を紹介!


日本の平均よりも、収入がやや低いといわれている鍼灸師。ここでは、鍼灸師の収入を上げるための4つのポイントをご紹介します。

1. 資格を取得する|おすすめの国家資格2選

鍼灸師の資格だけでなく、ほかの資格を取得することで、できる業務の範囲が増えて、収入アップへとつながります。

近年はかんたんに取得できることがウリの民間資格も増えてきていますが、おすすめするのは国家資格です。国家資格を取得することで、できる業務の範囲を増やせることはもちろん、資格手当を取得できるので、コンスタントに収入を上げていけるでしょう。

つづいては、鍼灸師におすすめの2つの国家資格をご紹介します。

柔道整復師

柔道整復師とは、柔道整復術と呼ばれる非観血的療法で骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷など、損傷の原因が明らかであるケガに対して治療をおこなえる資格です。

接骨院・整骨院だけでなく病院やスポーツ分野、介護分野など、さまざまなところで働くことや開業もできます。
鍼灸師と柔道整復師はどこが違うの? 仕事内容や資格・お給料の違いを紹介!

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師とは、あん摩、指圧、マッサージの3技法を使って、筋肉残りやリンパの流れを改善させる職業です。痛みを感じるほどの指圧は、本来あん摩マッサージ指圧師しかおこなえません。

実は、あん摩マッサージ指圧師以外の職業の方が「マッサージ」をおこなうことは違法です。マッサージという名前を出してよいとされているのも本来は、あん摩マッサージ指圧師のみとされています。

鍼灸師もマッサージはできる? マッサージをするために必要な資格とは? 資格を取得する4つのメリットを解説

2. 需要に合わせたスキルを磨く

鍼灸師はその資格を活かしながら、さまざまな分野で活躍できます。自分の所属する鍼灸院で需要がある施術ができれば、仕事の幅も広がり収入アップにつながるでしょう。ここでは、需要に合わせたスキルの磨き方の実例をご紹介します。

美容鍼で女性層を取り込む

鍼灸師ができる美容に関する鍼灸治療を美容鍼、あるいは美容灸といいます。美容のために施術を受ける方の目的はさまざまです。たとえば、アンチエイジングを目的に美顔鍼や美顔灸を受ける方もいれば、ダイエットを目的に美容鍼や美容灸を受ける方もいます。

美容関係の施術はとくに女性に人気があるので、女性を客層として取り込みたいと考えているのであれば、美容関係の施術をしていくのがよいでしょう。

高齢者の需要に応える|機能訓練指導員

超高齢化社会である日本。日本の高齢者の総人口に占める割合は2021年時点で29.1%となり、約3人に1人は高齢者という計算になります。人口の割合が多いぶん、高齢者をターゲットとする施術は需要が高いでしょう。

高齢者と関わる方法のひとつとして、機能訓練指導員になるという選択があります。一定の実務経験を有するはり師およびきゅう師の資格を有していれば、免許を取得することが可能です。

これは特定施設や通所介護・特別養護老人ホームなどで、鍼灸のスキルや技術を活用しながら高齢者へ介護予防を目的としたケアを提供する仕事でもあります。高齢者を客層として取り込みたいと考えているのであれば、免許の取得を検討してみましょう。

機能訓練指導員についてはこちら:機能訓練指導員は鍼灸師もなれる! 鍼灸師に必要な実務経験とは?

3. より条件のよい鍼灸院に転職する

これまで紹介してきた収入アップの方法は長期的に見たものとなり、すぐに収入をアップすることはむずかしいです。

今すぐに収入を上げたいと考えているのであれば、条件のよい所へ転職を検討してみましょう。好条件のところへ転職することで無理なく、早々の収入アップが見込めるでしょう。

自分に合った鍼灸院を選ぶポイント

条件がよい転職先は、すべての人にとって条件がよいというわけではありません。自分にとってのよい条件を挙げて探していくことが大切です。たとえば、女性であれば福利厚生が充実していてお休みがきちんともらえるところは、収入以外にもポイントとなるでしょう。

これからさらに資格取得を検討しているのであれば、自分のやりたいことができ、キャリアアップ制度も充実している鍼灸院を探したいところです。事前に職場見学ができるのであれば、見学をして雰囲気などを確かめたうえで、自分にとっての好条件な職場を見つけてみましょう。

4. 知識と経験を活かして独立開業する

鍼灸師は、自分で鍼灸院を開業できます。雇われていては、なかなか収入アップが見込めないと考えるのであれば、独立開業を視野に入れるのもよいでしょう。

独立開業をしたからといってすぐに収入アップにつながるということはありません。ですが、経営が軌道にのれば、雇われていたときよりも大幅な収入アップが見込めます。

長期的な視点でスキルアップを検討している方は、技術の向上とともに集客についてのスキルや開業資金、開業するための土地を探すなど計画的に進めていきましょう。

トップページ:https://relax-job.com/

できることから始めて収入アップを目指そう!


国家資格職でありながら、日本の平均年収よりも収入が低くなる鍼灸師。収入アップのためには、資格を取得したり、スキルを磨いたりするなど、さまざまな方法があります。

いずれも収入アップに必ずしもつながるとは限りませんが、技術力の向上や集客努力などで大きな収入アップが見込める方法です。これらのなかから、自分に合った方法でこつこつと収入アップを目指していきましょう。

引用元サイト
職業情報提供サイト(日本版O-NET )はり師・きゅう師
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/175
日本柔道整復師会 柔道整復師とは
https://www.shadan-nissei.or.jp/judo-therapist/
日本柔道整復師会 日本機能訓練指導員協会
https://www.shadan-nissei.or.jp/services/rehabilitation/

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