美容師のディレクターとは? 美容師のランクとキャリアアップのポイントを紹介
美容師として美容室やヘアサロンで働く場合、ランクが設けられていることが一般的です。アシスタントやスタイリストはよく聞きますが、「ディレクターとはどんなことをするランクなんだろう」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで、美容師のランクについて、種類ごとの特徴や仕事内容を解説します。これから美容師としてキャリアアップしていきたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
美容師のランクとは?
美容師には、スキルや役割、肩書きなどに応じたランク制度が設けられています。ランクは、経験や実力などをもとにサロンからの評価を受けて決められるものです。
次章で各ランクについてくわしく解説しますが、おおむね以下のような種類があります。
階級(高い順) | ランク名 |
1 | 代表・オーナー |
2 | 店長・ディレクター |
3 | トップスタイリスト |
4 | スタイリスト |
5 | ジュニアスタイリスト |
6 | アシスタント |
店によって呼び方が異なることがあるほか、規模の大きいサロンなどではさらに細かく分類されていることもあります。
ランクの種類と仕事内容を紹介
美容師のランクの種類と仕事内容を見ていきましょう。
1. 代表・オーナー
美容師のランクの最上位は、サロンの代表やオーナー(経営者)です。サロンをうまく経営していくためのマネジメントを主に担当するほか、施術者として店に立ち続ける人もいます。
年収はおおむね500万円前後とされていますが、幅広いビジネスを展開していたり多店舗経営をしていたりする場合、1,000万円以上という人も少なくありません。
2. 店長・ディレクター
店舗の管理を任されているのが店長です。
では、ディレクターとは何かというと、店でトップクラスの技術や経験を持っているランク。店長と兼任しているケースも多いようですが、店によってはディレクターというランクがないこともあります。
イベントやショーなどのプロデュースを行うこともあり、演出の手腕やリーダーシップが求められる立場です。
なお、求人サイト「リジョブ」の2024年1月時点の求人データによると、正社員店長(候補)の月給は28万2,990~61万3,346円でした。サロンによって異なるため大きな幅がありますが、頑張れば大きく稼げるチャンスがあります。
ディレクターにも種類がある
サロンによって違いますが、ディレクターのなかで「エグゼクティブディレクター」「アートディレクター」「サロンディレクター」などの種類に分けられていることも。
名称ごとに役割が異なり、「重役」「幹部」という意味を持つ「エグゼクティブ」クラスは、ディレクターのなかでもトップレベルの位置づけとされるなど、ディレクター内にもランクがあるようです。
また、サロンによっては、代表がアートディレクター、店長がサロンディレクターと定められている場合もあります。
3. トップスタイリスト
スタイリストのなかの頂点といえる存在が、トップスタイリストです。技術力や接客スキルが高いことから指名数や売上が多く、サロンを代表するスタイリストといえるでしょう。
売れっ子のため、主要な施術のみを担当し、シャンプーなどはアシスタントに任せるというケースも多いようです。通常のスタイリストより指名料も高くなることが一般的で、給料アップを狙えるでしょう。
4. スタイリスト
つづいては、一般的なスタイリストです。美容師はアシスタント時代を経てスタイリストに昇格し、カットやカラーなど、全施術を担えるようになります。
施術者として一人前であることが証明された立場なので、ここから経験を積みスキルアップしていくことで、上位ランクを目指せるでしょう。
なお、前述した「リジョブ」の2024年1月時点の求人データでは、正社員スタイリストの月給は23万1,753~41万359円でした。店長クラスよりはどうしても低いですが、サロンによっては40万円以上もの高給を狙えます。
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5. ジュニアスタイリスト
スタイリストデビューを目前に控えたアシスタントを「ジュニアスタイリスト」と位置づけるサロンもあります。難易度が高くないカットなどを任せられるケースもあり、スタイリストとアシスタントの両方の業務を担うランクです。
給料はアシスタントよりやや高くなるケースが多いようです。
6. アシスタント
美容師の見習いとして働く修業期間スタッフ。将来どのランクになるにしても、美容師なら必ず通る道です。お客様のお迎えや席への案内を始め、パーマやカラーの施術の補助、シャンプー、準備や清掃などの雑務を中心に行いながら、サロンワーク全般を学びます。
「リジョブ」の2024年1月時点の求人データでは、正社員アシスタントの月給は20万2,215~26万5,489円でした。今後経験を積みランクが上がっていくにつれて給料アップを目指せるので、頑張りどころといえるでしょう。
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目指せディレクター! キャリアアップを目指すには?
つづいて、将来ディレクター程度のランクになることを見据え、美容師がキャリアアップするためのポイントを解説します。
1. 技術を磨く
美容師に求められるのは、やはり施術の腕前。カット・パーマ・カラーといった施術の技量が低いうちは、なかなかランクも上がりません。さらに、美容のトレンドなどもつねに変化・進化しているため、学び続けることが重要です。
練習と努力で技術を高めるのはもちろん、研修会や勉強会などにも積極的に参加して、施術スキルを磨いていきましょう。
2. 接客スキルを磨く
技術だけでなく、接客力も大切です。悩みや要望をうまく言葉で伝えられないお客様もいるため、カウンセリングで上手にニーズを引き出せるかどうかは美容師のトーク力にかかっています。
積極的にコミュニケーションを図り、お客様との信頼関係を築くことで、顧客満足度が上がりリピーターの獲得にもつながるでしょう。先輩の接客の様子などを参考にしながら、スキルを高めていってください。
3. 差別化を図る
美容師が行うすべての仕事を網羅することは前提として、カットやカラーなど、自分の得意な施術の専門性を向上させ、ほかのスタイリストとの差別化を図るのもおすすめです。
何かひとつでいいので、「これだけは誰にも負けない」と思えるくらいスキルを究められるとよいでしょう。
4. マネジメントの勉強をする
ディレクターやそれ以上のレベルを目指すなら、経営の知識もあるに越したことはありません。経営者の視点からサロンを見られるように、経営やマネジメントの勉強をすることも大切です。
自分の実績だけでなく店全体の売上を意識し、後輩にアドバイスや指導をするなど、周囲のことも気遣いながら仕事に励みましょう。
自分に合ったサロンはどうやって探す?
美容師として成長し、ディレクターのような高いランクになりたい人は、きちんと個々の評価をしてくれ、キャリアアップ支援制度のある美容室などに就職するとよいでしょう。
では、そのようなサロンを探すにはどうすればいいのでしょうか。職場探しの方法として、2種類のサービスを特徴とともに紹介します。
就職・転職エージェントを利用する|美容業界に強いエージェントがおすすめ
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美容業界を得意とするエージェントを利用すると、より心強いです。
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「アシスタント」「スタイリスト」「店長」などの役職で絞ったり、「デビューまで2年以内」「研修制度あり」などの条件を選んだり、キーワードを入力したりして検索することが可能です。
スキルを磨いてディレクターを目指そう!
美容師のランクはサロンごとに呼び名や種類が異なりますが、アシスタント・スタイリストのほかにディレクターやオーナーなどがあり、ディレクターのなかでも細かく分かれているケースもあります。
せっかく美容師になるなら、ゆくゆくは高いランクを狙いたいもの。日々努力を積み重ねながら施術や接客のスキルを伸ばし、キャリアアップしてディレクター以上のランクを目指しましょう。
なお、リジョブで「美容師」を選択し、キーワードを「キャリアアップ支援」として検索したところ、2024年12月時点で1,500件以上の求人がヒットしました。
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※リジョブ経由で採用された1,242名を対象に実施した満足度自社調査より(実施期間:2023年2月8日〜2023年3月8日)