本当に欲しい人材って? 採用担当のホンネ【Acotto 和田祐介さん】#2
「こんなスタイリストになりたい!」という理想をかなえるには、技術を磨く努力はもちろん、経験の積み重ねがものを言います。その体験の場となるのがサロン。そこで、人気ヘアサロンの採用担当者に、求めている人物像を直撃しました。さらなる高みを目指している人を応援します!
下北沢で9年目を迎える人気のサロン、Acottoの採用にまつわるホンネをうかがう2回目は、採用のポイント、実際にどんな人物が採用されたのか、その人物像をご紹介します。
今回お話しを伺ったのは…
Acotto マネージャー 和田祐介さん
美容師歴15年。原宿のサロンで腕を磨いたあと、2014年からAcottoに勤務。2019年よりマネージャーを務める。その人らしさを引き出すヘアデザインや似合わせを得意とし、頭の形や顔のバランスにフィットするカット、透明感、やわらかさを出すヘアカラー、再現性が高くダメージレスなパーマで高い評価を集めている。
「会話形式の面接で、対応力、コミュニケーション能力をチェック!」
――面接では、どのようなポイントをチェックしていますか?
会話の対応力、コミュニケーション力です。そのため集団面接は行わず、私か店長との1対1で面接をしています。志望動機や学校時代の受賞歴など履歴書を見ればわかることは深く突っ込んだりはしないので、面接というより、会話に近い形ですね。そうすることで、お客さまとどうコミュニケーションをとる人なのかがよく見えてくるんです。対応力を見るために、あえて意外な質問を投げかけてみて反応を見ることもあります。
面接というと、堅苦しい雰囲気や、緊張感を大切にしている会社も多いと思いますが、Acottの面接では、逆に緊張をほぐすようにしています。そうすると本音、素の部分が見えてくるからです。本音、素の部分が見えたら、この人が一緒の空間にいたらどうなるだろう? サロンはどんな雰囲気になるかな? ということが想像しやすくなります。サロンがいい雰囲気になることを自然とイメージできるような人が、採用になることが多いです。
――入社1年目の高橋夏菜 (Kana)さんを採用した決め手は何でしょうか?
話しやすさ、美容への思いが決め手になりました。本人はとても緊張していたと思いますが、明るくてとても話しやすかったんですね。Acottoでは人とのつながりを大切にしていますから、話しやすさは大きなポイントになります。
そして、美容のことやおしゃれのことにすごく敏感で、話しているだけでその興味があふれ出ていることが分かったんです。面白い子だなあ、サロンにいたら盛り上がるだろうなと思い、採用を決めました。
ROOKIE’S FILE 高橋夏菜 (Kana)さん
新潟県出身の21歳。新潟理容美容専門学校を卒業後、Acottoに入社。シンプルで簡単にできるヘアアレンジのなかに、個性を感じさせるような一工夫を入れることを得意としている。憧れの人はuneの英香さん。趣味はフィルムカメラ。
――スタイリストを目指した理由は?
お客さまにとって唯一無二の存在になり、その方の毎日を少しでも豊かに、幸せにできる仕事だと思ったからです。施術をすることでお客さまが少しでも喜んでくれることが、私のやりがいになっています。お客さまがどんなことを考えているのか、常にお客さまの目線に立って寄り添うことにこだわり、仕事をしていますね。
――就職先としてAcottoを選んだ理由は?
大きかったのは、下北沢という立地です。さまざまなカルチャーを発信する街として憧れがあり、下北沢で働けたらと考えていました。あとは、人を大切にするサロンであることです。お客さま、スタッフの1人ひとりと関わり合いながら、成長していけるサロンだと感じました。
――将来の目標は?
お客さまが、「自分史上最高」と思えるようなスタイルを作れる美容師になりたいです。そのためには技術力ももちろんですが、カウンセリング力も上げて、その方の個性、なりたい姿を引き出していくことが必要だと思っているので、がんばっていきたいです。
採用担当のホンネから分かった3つのポイント
1.福利厚生を充実させ、安心して働ける環境を用意する
2.1対1の面接で、対応力やコミュニケーションをチェックする
3. 書類で分かることはあえて突っ込まず、会話に徹する
サロンを経営するうえで人とのつながりが何より大切という和田さん。「採用で苦しんでいるサロンが多いなか、毎年新卒を採用し、いろんな学生と出会えることがとてもうれしい」と笑顔で話します。採用に悩んでいる人事の方は、Acottoの採用方法を参考にしてみてはいかがでしょうか?
▽前編はこちら▽
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