学び・キャリア 2025.10.15

会社のSNSノウハウをフル活用してフォロワー＆予約数は倍に！【「Men's salon fifth 渋谷」店長数野勇人さん】#1

美容師 sns運用術就職ノウハウ

SNSでの発信が当たり前になった美容業界。採用に向けてSNSアカウントを聞くサロンも増え、その活用方法が就職活動に与える影響も大きくなってきました。そこで本企画では、就活に効果的なSNSの活用法について、熟練者へのインタビューを通して学んでいきます。

今回は、「Men's salon fifth 渋谷」で店長兼スタイリストを務める数野勇人さんにインタビュー！　Instagramを始めた当初、集客への影響は今ひとつだったと話す数野さんですが、「fifth」へ入社した2ヶ月後には予約が埋まったのだそう。数野さんが今の集客を実現するために取り組んだSNSの活用術とは？　SNSの集客を成功へ導いたのは「fifth」公式アカウントの存在がありました。

お話を伺ったのは…

「Men's salon fifth 渋谷」店長数野勇人さん

都内のサロンを経て、fifthに転職。6年目になる今年の1月に店長に就任。質感×シルエット重視の外国人風スペインカールが人気で、その再現性はトップクラスの腕前と評判。

インスタグラム＠fifth_kazuno_yuto

会社のSNSノウハウを活かしてフォロワー数は10倍に

――「fifth」に入社する前からInstagramは活用していたそうですね。

fifthに入社する前から集客のためにInstagramを活用していました。自分なりに試行錯誤しながら活用していましたが、フォロワーは1000人にすら及ばない状態でなかなか集客につなげられず、行き詰まっていました。

兆しが見えたのは、fifthに転職してからです。fifthの本部にはSNSに特化したチームがあるのですが、日頃のサロン仕事への向き合い方を評価いただいたことで、SNSの運用をサポートしてもらうことが決まったのです。

――具体的には、どのようなサポートを受けたのでしょう？

最初は、世界観の統一を目指すように指導いただきました。アドバイスをいただく前の僕のアカウントはただただ作り上げたスタイルをアップしていくだけだったので、世界観にまとまりがなかったのです。

世界観をまとめるためにまず、打ち出していくスタイルを決めました。アカウントチームからいただいた「大人っぽいヘアスタイルが伸びやすい」というアドバイスをもとに、fifthが打ち出しているシルエットと、日本人の頭の形に合う「スペインカール」を考案し、打ち出すことにしました。

――明確なテーマ設定が世界観の統一に必要なのですね。

スペインカールのスタイルをひたすら投稿していきました。アカウントを見てもらったときに、パッと見で「スペインカールを推している」ことを伝えたかったので1,2スクロール分のヘアスタイル投稿を続けました。

写真の画角や投稿の配列などは、fifthのSNSアカウントを参考にしました。当時から、fifthのアカウントは数あるサロンの中でもトップクラスで、フォロワーが多くとても影響力があったため、参考にしやすかったのです。

いただいたアドバイスを継続し続けた結果、2ヶ月後には1ヶ月の予約が埋まるほどの成果を出すことができました。

「映り方」「クオリティ」「モデル」の3つにこだわって注目度アップ

――アドバイスの他に、ご自身で取り入れている工夫はありますか？

投稿するときは、「映り方」「クオリティ」「モデル」の3つのことを意識するようにしています。そもそもスタイリストが自身のスタイルを投稿していくのは飽和状態。同じような投稿をしているだけではバズりにくいんですね。だからこそ、他の投稿とは差別化するためにこだわる必要があるのです。

写真は解像度が足りなかったり、細かい部分が不明瞭で荒い画質ではどんなスタイルなのかしっかり確認できず、「映り」が良くなければ目に留めてもらえません。また、たとえ写真がきれいでも、肝心のスタイルの「クオリティ」が低いと「真似したい＝予約したい」とは思わないですよね？　「モデル」については、自分がつくるスタイルや世界観に合う人を選ぶことが重要なので、ナチュラルな雰囲気の人にお願いしていました。ここでもし、無精髭を生やした人をモデルにしたら矛盾してしまいますし、統一感もなくなります。

投稿に添えるテキストについても、ただ「スペインカール」と載せるのではなく「外国人のようなヘアになりたい人必見！」などと、なるべく興味を持ってもらえるよう細部にまでひと工夫を加えていました。

――その工夫によって、良い影響はあった？